自らの信念を貫き、挑戦を続けるドイツの時計ブランド、A.ランゲ&ゾーネ

時計愛好家にとって「A.ランゲ&ゾーネ」は、ある種の憧れの対象である。その歴史や、製品づくりに対する情熱とこだわりにおいて、他の時計ブランドとは一線を画す奥深い哲学を強く感じるからだ。

しかも、そういった哲学は現代のビジネスマインドにもつながる共通項がある。どこまでも自らの信念を貫き、一途に研さんを積む。しかし、決して進化は恐れず、常に挑戦を続ける……。そんな姿勢に強いシンパシーを抱くビジネスパーソンたちは多いだろう。その共感がいつしかA.ランゲ&ゾーネの時計を手に入れたいと願う気持ちにつながっていく。

ブランドの信条は「決して立ち止まらない」

工房設備

ランゲは工房設備の充実にも力を注ぐ。足踏み式の旋盤を採用し、加工の精度を大幅に向上させた

創業者のフェルディナント・アドルフ・ランゲ

創業者のフェルディナント・アドルフ・ランゲ。1848年から18年にわたって無給で独グラスヒュッテの町長を務めた

A.ランゲ&ゾーネの新工房

グラスヒュッテにあるA.ランゲ&ゾーネの新工房(2015年竣工)。二酸化炭素を排出しないエネルギー利用を実現

A.ランゲ&ゾーネの歴史はまさに艱難辛苦かんなんしんくの連続であった。創業は1845年。ザクセン王国(現在の独ザクセン州)の首都ドレスデンに生まれた時計師フェルディナント・アドルフ・ランゲは、銀細工産業が盛んだった山間の街グラスヒュッテに時計工房を開く。時計産業の本場スイスから遠く離れていて、部品を購入できないため、パーツの製造を職人たちが分担し、街を大きな一つの工場として捉えることで品質の高い時計づくりを始める。その名声はスイス製の時計をしのぐほどになったが、第2次世界大戦末期の空襲で工場は壊滅的な被害を受ける。東西冷戦時は休眠状態に陥るなど、一時期はブランド存続の危機を迎えていた。

東西ドイツが再統合されたことをきっかけに、創業家一族のウォルター・ランゲを中心にブランドを再興。1994年には復興第一弾コレクションを発表する。丁寧な手仕事と、創業者が考案したスタイル(後述)を継承する時計には、失われつつあった古典的な味わいがあり、時計愛好家たちは熱狂的に受け入れた。そこには苦境から蘇った名門へのリスペクトも込められていた。

ブランドのモットーは「NEVER STAND STILL(決して立ち止まらない)」。時代の荒波のなかで、たとえ未来が見えなくても前進し続ければ必ず道は見えてくる。A.ランゲ&ゾーネは、それを具現化した時計ブランドである。その精神性の高さに人は強くひかれるのだ。

丁寧な仕事を続けることが信頼につながる

経済効率のことだけを考えれば、土台となるプラットフォームは共有する方がいい。高級車がエンジンやシャシーを複数の車種で共通化しているように、高級時計の世界でも心臓部であるムーブメントをいろいろなモデルに搭載することは当然の戦略である。生産数が増えればコストは低減するし、技術者の練度も上がり、事業としてのメリットは大きくなるのだが、A.ランゲ&ゾーネは、かたくなに「1モデル、1ムーブメント」という哲学を崩さない。たとえ単なるサイズ変更や機能の増減だけであっても、ほとんどの場合また新たに専用のムーブメントを開発する。

新作の「ランゲ1・パーペチュアルカレンダー」(写真上)では、全ての表示が重ならないという、このブランドのアイコニックなデザインを守るために、ダイヤル外縁部に月のディスクを配置し、三角マーカーで閏(うるう)年を表示する独自機構を考案した。こういった表示方法は始めから専用ムーブメントを開発することが前提だからこそ可能になる。

ムーブメントの素材には堅固な洋銀(ジャーマンシルバー)を使用しているため、パーツ自体の強度も高く、面取り加工やストライプ模様も施される。ムーブメントは一度組んでから調整し、バラして仕上げをして、もう一度組み立てる「二度組み」という工程を全てのモデルで行っている。こういった丁寧な仕事を長く続けていることがブランドへの信頼につながっている。

わずかな違いから生まれる大きな個性

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A.ランゲ&ゾーネの時計は基本的にはクラシカルなデザインであるため、奇をてらったものにはならない。目の肥えた時計愛好家たちは、その伝統的なデザインの向こう側を愛でる。ちょっとした違いから生まれる個性を丁寧に味わうのだ。

最大の特徴はムーブメントに現れる。創業者フェルディナント・アドルフ・ランゲが考案した4分の3プレート写真下)は、大きなプレートで複数の歯車をまとめて固定することで堅牢性を高め、埃(ほこり)の侵入を防ぐというもの。重要な部品の軸受けには美観を高めるために、人工ルビーにゴールドパーツを組み合わせて、ねじ止めする「シャトン留め」という方法を採用(写真下)。テンプ受けには必ずエングレービング(彫金)が施されている(写真下)。他ブランドの高級時計とムーブメントを見比べれば、いかにA.ランゲ&ゾーネが、わずかな差異にこだわっているかがすぐにわかるだろう。

エングレービング 組み立て シャトン留め

もちろんダイヤルのデザインも秀逸だ。なにせ基本的に1モデルに対して1つの専用ムーブメントを開発しているので、各表示の配置バランスには無理がない。ランゲ1・パーペチュアルカレンダーでは視認性を高めるために全ての表示が重ならないように計算されているが、その配置にも、やはり一切の無駄がない。こういった細部のテクニックはなかなか気づかれにくいものだが、一度、その心配りを知ってしまうと他の時計では満足できなくなる。ちょっとした違いの積み重ねが大きな個性となっていくのだ。

エングレービング 組み立て シャトン留め

さりげなく主張する引き算の美学

ドイツ製のプロダクトは総じて質実剛健なたたずまいであるとされている。日用品はもちろん、家具や家電も華美なデザインを好まず、機能に寄り添う形状=機能美の思想が宿っている。高級時計は実用品というよりは装飾品であるため、本来ならそれほど機能美を追求する必要はないが、それでもA.ランゲ&ゾーネは華美ではない美しさにこだわる。

例えば、ランゲ1・パーペチュアルカレンダーは、スモールセコンドの下に、一日の流れを示すデイ・ナイト表示と、月の満ちかけを示すムーンフェイズ機構を融合させた独自機構を組み込んでいる。ディスクには、たくさんの星があしらわれており、端正なダイヤルの中にさりげなく華やかさを加えてくれる(写真上)。新作の「リトル・ランゲ1・ムーンフェイズ」では、ダイヤルにゴールドストーンを使用することで、キラキラと輝く夜空に月が浮かんでいるような幻想的な世界を表現した(写真上)。

高級時計はビジネスパーソンが楽しめる唯一のアクセサリーである。しかし、ビジネスシーンに、これ見よがしの派手な時計は似合わない。節度を保ちつつ、さりげなく主張する。そういったA.ランゲ&ゾーネの引き算の美学が、ビジネスパーソンを知的に演出してくれる。

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時流に流されず、前例なき挑戦に突き進む

A.ランゲ&ゾーネは、時計愛好家の憧れの対象だ。希少性が高く、美しくて、人に語れる時計であるというだけではない。歴史や哲学、技術など全てにおいてドイツ高級時計をけん引してきたという自負があり、ドイツ時計文化の表現者であり、東西ドイツ再統一のシンボルでもあるからだ。そこかしこに「ドイツの高級時計とは、こうあるべきだ」という強烈なアイデンティティーを感じさせる。

新作クロノグラフの「トリプルスプリット」は、2つの異なる対象を12時間まで積算計測できるという世界初のクロノグラフ機構を搭載した時計である。独自性と技術的探究心を尊び、前例なきチャレンジに突き進む。それこそがA.ランゲ&ゾーネの歩む道なのだと高らかに宣言しているようにも思える。

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他の何者でもない自分を表現する時計

こういったA.ランゲ&ゾーネの崇高な精神は、アイコンモデルの「ランゲ1」や薄型でドレッシーな「サクソニア」、科学計測用の高精度なデッキウォッチの歴史を投影する「リヒャルト・ランゲ」などのベーシックモデルにも投影されている。そのどれもが比類なき個性を持ち、所有者を深く満足させる時計ばかりだ。

A.ランゲ&ゾーネは“他の何者でもない自分”を強く表現する時計である。時流に流されず、「NEVER STAND STILL」の精神とともに歩み続けてきたA.ランゲ&ゾーネに魅せられるということは、すなわち、そういう人物になりたいという意思表示でもある。だから仕事ができるビジネスパーソンこそ、A.ランゲ&ゾーネを選ぶべきなのだ。

LINE UP

ランゲ1・パーペチュアルカレンダー

トリプルスプリット

リトル・ランゲ1・ムーンフェイズ

電話販売
A.ランゲ&ゾーネが電話販売を開始

A.ランゲ&ゾーネがクライアント・リレーションズ・センターを開設。
専任のアンバサダーが電話やE-メールの問い合わせに丁寧に回答する。
同時に電話での販売もスタート。店舗に足を運ぶことが難しい人も、
自宅など好きな場所から電話で時計を購入することが可能になった。

A.ランゲ&ゾーネ E-ブティック
クライアント・リレーションズ・センター
TEL : 0120-23-1845

2020/2021年版コレクションブック
2020/2021年版コレクションブック公開中

A.ランゲ&ゾーネの2020/2021年版コレクションブックを公開中。
最新コレクションだけでなく、現行モデル一覧、
ブランドの理念や歴史も書き記した充実の内容となっている。

ブティックs

「わずかな違いが生む良さが分かるあなたへ」。
2021年の新作3モデルを体験するなら、
A.ランゲ&ゾーネのブティックへ

銀座 A.ランゲ&ゾーネ ブティック 銀座

東京都中央区銀座6-7-15
第二岩月ビル1F

日本橋 A.ランゲ&ゾーネ ブティック 日本橋三越本店

東京都中央区中央区日本橋室町1-4-1
日本橋三越本店本館6階

新宿 A.ランゲ&ゾーネ ブティック 伊勢丹新宿店

東京都新宿区新宿3-14-1
伊勢丹新宿店本館5F

梅田 A.ランゲ&ゾーネ ブティック 阪急うめだ本店

大阪府大阪市北区角田町87
阪急うめだ本店6F

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