マダム・クリコの精神を受け継ぐ女性リーダーたちの声を、次世代へ ヴーヴ・クリコのアワード、今年の受賞者が決定
マダム・クリコの精神を受け継ぐ女性リーダーたちの声を、次世代へ ヴーヴ・クリコのアワード、今年の受賞者が決定

ヴーヴ・クリコのアワード、今年の受賞者が決定 ヴーヴ・クリコのアワード、今年の受賞者が決定

シャンパーニュ・メゾンのヴーヴ・クリコが、
世界の革新的な女性リーダーたちを表彰するアワード。
先頃、日本でも今年度の授賞式が開催された。
今回から最終選考候補者によるパネルトークなども同時配信。
次世代の女性たちに勇気と情熱をつなぐ試みだ。

マダム・クリコの大胆な精神を
受け継ぐ女性リーダーを讃えて

1805年のフランス。急逝した夫からマダム・クリコが経営を引き継いだのは、27歳という若さであった。何事にも諦めず、常に大胆な精神と創造力をもってマダムは事業発展に挑んでいく。やがて史上初のヴィンテージ・シャンパーニュ、史上初のブレンド法によるロゼ・シャンパーニュを完成。さらにはロシアという新たな市場を開いたのも、彼女だった。いつしかマダム・クリコは、人々から〝ラ・グランダム(偉大なる女性)〞と讃えられていく。

それから時は下り、創業200周年にあたる1972年、ヴーヴ・クリコはマダム・クリコのような大胆な起業家精神と独自の創造性、多様性をもった世界の女性リーダーたちを讃える「ヴーヴ・クリコ ビジネスウーマン アワード(現ボールド ウーマン アワード)」を創設。これまでに世界27カ国、350人以上の女性リーダーに光をあててきた。

マダム・クリコの肖像画。多くの困難に立ち向かいながら、シャンパーニュ製造に数々の革新をもたらし、後に〝ラ・グランダム(偉大なる女性)〞と讃えられた。
ヴーヴ・クリコから3人の受賞者に贈られたアワードのトロフィー。

左/マダム・クリコの肖像画。多くの困難に立ち向かいながら、シャンパーニュ製造に数々の革新をもたらし、後に〝ラ・グランダム(偉大なる女性)〞と讃えられた。
右/ヴーヴ・クリコから3人の受賞者に贈られたアワードのトロフィー。

今年新たに3部門のアワードへ

2019年、ヴーヴ・クリコはアワードと並行して、女性の起業に影響を与える社会的、心理的な障壁を調査し、知見を公表する女性起業家精神の国際的指標「ヴーヴ・クリコ インターナショナル バロメーター」を実施、昨年は日本を含む17カ国でリサーチした。その結果、女性の活躍・成功の視点をビジネスという枠からさらに広げ、次世代の女性たちにインスピレーションを与える真のロールモデルを讃えるべきと結論づけ、このたびアワードを「ボールド ウーマン アワード」に改称、発展させることとなる。

同賞とは別に、これからの活躍が期待される新しい世代の女性リーダーを讃えてきた、もう一つのアワードも「ボールド フューチャー アワード」に改称。さらに今年からは、先進的な視点をもち女性の活躍を支援する男性リーダーに贈る「ボールド チャンピオン アワード」も新設され、ダイバーシティーおよびインクルージョンという観点の下、アワードの理念は拡大された。

リーダーたちに光をあてる授賞式
ライブ配信プログラムも新設

授賞式

東京都心のホテルで開催された授賞式の模様。2つのアワードの最終選考候補者各3人、および「ボールド チャンピオン アワード」を受賞した吉岡 晃氏の計7人は、リモートで受賞式に参加。第2部の「ボールド・カンバセーション」も同様の形式でトークが行われ、同時配信された。

過日、東京のホテルにて、2021年度の授賞式が開催された。まず「ヴーヴ・クリコ インターナショナル バロメーター」の最新動向が発表され、資金調達や家庭との両立、コロナ禍など、女性の起業をめぐる多くの課題が確認された。

そして今年、「ボールド ウーマン アワード」の最終選考に選ばれたのは、石坂産業株式会社代表取締役の石坂典子氏、学校法人ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン代表理事の小林りん氏、株式会社ロフトワーク取締役会長の林千晶氏の3人。続いて「ボールド フューチャー アワード」の最終選考に選ばれたのは、株式会社インフォステラ代表取締役CEOの倉原直美氏、株式会社GHIBLI代表取締役の坪内知佳氏、READYFOR株式会社代表取締役CEOの米良(めら)はるか氏の3人。6人はリモート形式で授賞式に参加し、最終的な各賞受賞者には小林りん氏、米良はるか氏が選出された。審査委員の大石佳能子氏からは「このアワードは社会に勇気を与える賞。6人全員が受賞に値する」という総評があった。

Bold Woman Award、Bold Future Award
ファイナリスト6人の紹介とインタビュー動画はこちら

一方、新設の「ボールド チャンピオン アワード」は、アスクル株式会社代表取締役社長CEOの吉岡晃氏が受賞した。同社における女性管理職の比率は26%。リモートで出席した吉岡氏は「女性活躍の鍵は、男性側にもある」と語った。

さて今年は授賞式に続いて、新たに「ボールド カンバセーション」という試みが、インターネットでライブ配信された。最終選考者の5人が、リモートによるパネルディスカッションに参加。各氏が自ら切り開いてきた道程や悩み、達成感の話に花が咲いた。これから歩み出す未来の女性リーダーたちにとって、まさに大きな刺激となったトークライブだった。

日経xwoman
大胆で革新的な女性リーダーを讃えるBWAとは[PR]

第2部を締めくくったのは、音楽アーティストの小林うてな氏、ermhoi氏によるトークとライブエンターテイメント。透明感のある歌声と演奏が同時配信された。
第2部を締めくくったのは、音楽アーティストの小林うてな氏、ermhoi氏によるトークとライブエンターテイメント。透明感のある歌声と演奏が同時配信された。

第2部を締めくくったのは、音楽アーティストの小林うてな氏、ermhoi氏によるトークとライブエンターテイメント。透明感のある歌声と演奏が同時配信された。

そしてイベントの締めくくりは、女性アーティストによるトーク&ライブエンターテイメント。小林うてな氏、ermhoi氏によるツインハープの澄んだ調べと歌声は、ヴーヴ・クリコの透明な輝きと芳香を、そして会場やライブ配信で参加した女性たちのピュアな思いを、まさしく歌い上げているようだった。

起業家をはじめ、全ての女性たちに、自分の内にある意欲、可能性、創造力を再発見してもらうというミッション。日本の、そして世界の女性たちに向けて、ヴーヴ・クリコのボールドな取り組みは走り出している。

Bold Woman Award

Bold Woman Award

真のロールモデルとしてその優れた取り組みにより、
次世代にインスピレーションを与える女性リーダーに贈られる。

小林りん
学校法人ユナイテッド・ワールド・カレッジ 
ISAKジャパン 代表理事
小林りん氏
小林りん
学校法人ユナイテッド・ワールド・カレッジ 
ISAKジャパン 代表理事

日本初の全寮制インターナショナルスクールを開校し、
社会に変革を起こす、「チェンジメーカー」の育成に勤しむ。

東京大学経済学部卒業。スタンフォード大学教育学部修士課程修了。高校時代、カナダの高校に留学。その際、メキシコの貧困地域を訪れた体験から、大学では開発経済を学ぶ。卒業後は外資系金融機関等を経て、ユニセフ職員としてフィリピンの貧困層の教育支援に携わる。その後、社会に変革を起こすリーダーの育成が必要と考え、学校設立を決意する。 

2014年、全寮制の国際高校「インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)」を開校。同校では約80カ国から集まる200人の生徒を対象に英語による国際バカロレア・ディプロマ・プログラムの授業を実施。生徒の約7割に奨学金を給付し、多様な背景をもつ生徒を受け入れる。17年、世界で17校目のUWC加盟校に承認され、校名を「ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン」に変更。

小林りん氏

今回の受賞に、小林氏はコメントする。「新たな女性起業家のイメージが、この賞を通じて日本にも広まり、多くの女性が臆することなく踏み出していく、そんな時代になればと思います」。 

イェール大学グリーンバーグ・ワールド・フェロー。財界「経営者賞」、「EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー ジャパン大賞」など受賞歴多数。

小林りんさんの
インタビュー動画はこちら
クリックするとYouTubeにジャンプします

Bold Woman Awardファイナリスト
3人の紹介はこちら

Bold Future Award

Bold Future Award

新規性をもった取り組みにより、
これからの活躍が期待される次世代の女性リーダーに贈られる。

米良めらはるか
READYFOR株式会社
代表取締役CEO
米良はるか氏
米良めらはるか
READYFOR株式会社
代表取締役CEO

日本初・国内最大級のクラウドファンディングサービスを運営。
NPO、医療、研究分野などへの支援も積極的に目指す。

慶應義塾大学経済学部卒業。同大学院メディアデザイン研究科修了。2011年、クラウドファンディングサービス「READYFOR」を開始。現在までに100万人から約200億円を集める、国内最大級のクラウドファンディングサービスに成長させた。

2009年、大学3年時に「READYFOR」の先駆けとなる個人の投げ銭システム「チアスパ」を開発し、そこでパラリンピック日本代表スキーチームのワックス代120万円の資金を集めた。インターネットを活用すれば、多くの支援によって誰もがやりたいことに向かっていけると考え、クラウドファンディング事業構築を目指す。その後、世界から70人、30歳以下の有望人材に選抜されて「ダボス会議」の壇上にも立ち、14年に法人化。

米良はるか氏

2020年は「新型コロナウイルス感染症: 拡大防止活動基金」にて、8億7000万円という国内の購入型・寄付型クラウドファンディング最高額を集めた。また21年には遺贈寄付を検討するシニアと団体をつなぐ「レディーフォー 遺贈寄付サポートサービス」をスタート。今回の受賞で、米良氏は語る。「資金調達が必要な領域、NPOや医療、研究などにもっと資金を届けるよう目指します」。 

受賞歴に、経済産業省「日本ベンチャー大賞」経済産業大臣賞、財界「経営者賞」あり。

米良はるかさんの
インタビュー動画はこちら
クリックするとYouTubeにジャンプします

Bold Future Awardファイナリスト
3人の紹介はこちら

Bold Champion Award

Bold Champion Award

女性の活躍を支援する男性リーダーに贈られる
「ボールド チャンピオン アワード」が新設。

吉岡 晃
アスクル株式会社
代表取締役社長CEO
吉岡 晃氏
吉岡 晃
アスクル株式会社
代表取締役社長CEO

新設「ボールド チャンピオン アワード」の第1回目の受賞者は
アスクル株式会社代表取締役社長CEO 吉岡晃氏に決定

今年、先進的な取り組みにより、社会における女性のプレゼンス向上と配慮を長期的に促す男性リーダーを讃える「ボールド チャンピオン アワード」が誕生した。ヴーヴ・クリコのアワードの理念をジェンダーの枠を超えて広げていくことを目指す、新たな試みだ。

吉岡晃氏は青山学院大学理工学部卒。2001年にアスクルに入社し、事業者向けEコマース「ASKUL」のメディカル&ケア事業立ち上げに参画した。12年からは執行役員BtoCカンパニーCOOとして、女性顧客が圧倒的比率を占める生活用品主体のEコマース「LOHACO」をスタート。19年、同社代表取締役社長CEOに就任。同社中長期的成長に向けた取り組みを進めている。キャリア開発のベースとなるダイバーシティーを推進する環境推進戦略もその一つであり、今回の受賞に結びついている。

吉岡 晃氏

「かつて男性の職域といわれていたエンジニアリング、物流、配送といった部門で、若手女性社員の活躍が顕著に増えていると実感しています」と吉岡氏。男性側の意識改革を促すという意味で、「ボールド チャンピオン アワード」には大きな意義があり、改めて身が引き締まる思いだと、受賞の喜びを語った。

Bold Woman Award、Bold Future Award
ファイナリスト6人の紹介とインタビュー動画はこちら

Bold by ヴーヴ・クリコ
「Bold Conversation」

「Bold by ヴーヴ・クリコ」は、ビジネスの領域に留まらず、現代の国際社会において女性の影響力を高めていこうとする取り組みです。その中心となるのが年間を通じて、女性リーダーたちの声を広く届ける試み「Bold Conversation」です。今後も継続的に開催の予定です。

詳細はこちら