ヴーヴ・クリコが革新的な女性リーダーに光をあてる「ボールド ウーマン アワード」いよいよ最終選考へ

ヴーヴ・クリコが
革新的な女性リーダーに光をあてる
「ボールド ウーマン アワード」
いよいよ最終選考へ

フランスのシャンパーニュ・メゾン、ヴーヴ・クリコは、
同社を国際的なブランドに発展させたマダム・クリコの業績にちなみ、
世界の革新的女性リーダーに光をあてる二つのアワードを実施。
今年、日本では11月の授賞式に向けて、最終選考に6人が揃った。

Bold Woman Award

既存の業界に変革をもたらし、真のロールモデルとしてその優れた取り組みを通じ、
次世代にインスピレーションを与える女性リーダーに贈られる。

石坂典子氏
活動風景

石坂典子

石坂産業株式会社 代表取締役

石坂典子氏 石坂産業株式会社 代表取締役

石坂典子氏
活動風景

減量化・リサイクル化率98%
以上の産廃処理会社運営

米国の大学へ留学後、石坂産業へ入社。「廃棄物ゼロの社会をつくりたい」という創業者である父親の思いに共感し会社を継ぐ。2002年に社長就任。徹底した分別と独自技術で、98%以上の減量化・リサイクル化率を達成。プラントの全天候型化、ISO7種統合マネジメントシステム導入をはじめ、里山保護活動やオーガニックファーム運営にも取り組む。サスティナブルフィールド「三富今昔村」で環境教育プログラムを提供中。2021年「企業広報経営者賞」受賞。

小林りん氏
活動風景

小林りん

学校法人ユナイテッド・ワールド・カレッジ ISAKジャパン 代表理事

小林りん氏 学校法人ユナイテッド・ワールド・カレッジ ISAKジャパン代表理事

小林りん氏
活動風景

全寮制国際高校を設立し
チェンジメーカーを育成

高校時代にメキシコの貧困地域を訪れ、その経験から東京大学で開発経済を学ぶ。卒業後、外資系金融機関等を経て、ユニセフ職員としてフィリピンの貧困層の教育支援に携わる。2014年、日本初の全寮制国際高校を設立し、生徒の7割に奨学金を提供。2017年には世界的国際教育機関のUWCに加盟、2020年から国際理事も務める。現在、約80カ国から生徒が集まり、未来社会の変革者を志す。日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー、EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤーなど受賞多数。

林 千晶氏
活動風景

林 千晶

株式会社ロフトワーク 共同創業者 取締役会長

林 千晶氏 株式会社ロフトワーク 共同創業者 取締役会長

林 千晶氏
活動風景

世界のクリエイターをつなぐ
カンパニーを統率

早稲田大学商学部、ボストン大学大学院ジャーナリズム学科卒。会社員を経て、2000年、「クリエイティブの流通」をミッションに掲げ、ロフトワークを起業。Web、コンテンツ、空間などをデザインするクリエイティブ・カンパニーを運営。グローバルに展開するデジタルものづくりカフェ「FabCafe」、素材の新たな可能性を探求する「MTRL」なども運営。グッドデザイン賞審査委員、経済産業省産業構造審議会製造産業分科会委員なども務める。

Bold Future Award

今日のマーケットギャップを最大限に利用し、テクノロジーやスタートアップなど、
ビジネスに革新的な提案やアプローチをもたらす新時代のリーダーが対象。

倉原直美氏
活動風景

倉原直美

株式会社インフォステラ 共同創業者・代表取締役CEO

倉原直美氏 株式会社インフォステラ 共同創業者・代表取締役CEO

倉原直美氏
活動風景

周回衛星用地上局の
プラットフォームを
シェア

九州工業大学大学院で工学博士号を取得。東京大学では博士研究員の経験を積み、衛星管制システム企業に勤務後、起業。柔軟性と拡張性に優れたクラウドベースの地上局プラットフォームを開発。衛星運用者は一度のセットアップで世界中の地上局にアクセスすることができ、一方で地上局オーナーは非稼働時間を他の運用者に貸し出すことにより収益につなげられると考える。宇宙とインターネットが常時、接続されている未来を目指す。

坪内知佳氏
活動風景

坪内知佳

株式会社GHIBLI 代表取締役

坪内知佳氏 株式会社GHIBLI 代表取締役

坪内知佳氏
活動風景

直販やコンサルなど漁業の
6次産業化を推進

2010年、縁あって、全く知見のなかった漁業の世界に飛び込み、漁師たちと「萩大島船団丸」を結成。生産・加工・販売まで一貫して行う、全国初の漁業6次産業化の認定を農林水産省に申請し、実現を果たす。2014年、株式会社GHIBLIを設立。朝採れした水産物を箱詰めして、都会の消費地へ直送する「鮮魚BOX」事業などを行う。一方では規格外パールをつかい、デザイナーに依頼してジュエリーブランド化させた和玉真珠の六次化事業も始まった。

米良はるか氏
活動風景

米良めらはるか

READYFOR株式会社 代表取締役CEO

米良はるか氏 READYFOR株式会社 代表取締役CEO

米良はるか氏
活動風景

日本初国内最大の
クラウドファンディング開始

2011年、日本初のクラウドファンディングサービス「READYFOR」を開始。14年に法人化し、CEOに就任。現在までに95万人から約200億円の資金を集める国内最大級のクラウドファンディングサービスに成長。キュレーターと呼ばれる担当者が各プロジェクトをマンツーマンでサポートし、達成率は75%に上る。既存の資本主義ではお金が流れにくい分野、主にNPOや医療機関、研究分野などに資金調達の手段を展開している。

Bold Woman Award、
Bold Future Awardとは

ヴーヴ・クリコの興隆の祖は、若き女性経営者のマダム・クリコだった。この史実を鑑み、同社は創立200周年となる1972年に、大胆な精神、独自の創造力、そして起業家精神と多様性をもつ世界の女性リーダーを表彰し、支援する「ヴーヴ・クリコ ビジネス ウーマン アワード(現ボールド ウーマン アワード)」を創設。2014年からは、次の時代をつくる新しい女性リーダーを表彰する「ボールド フューチャー アワード」も新設された。これまで27カ国350人を超える起業家が両賞に名を連ねている。

加えて2019年からは、女性による起業に影響を与える文化的・体制的な要因を各国で調査し、知見を発表する試み「ヴーヴ・クリコ インターナショナル バロメーター」を実施。日本を含む14カ国で始まり、昨年はさらに3カ国が追加。世界の起業家インデックスにおける日本のランキングは47位/100であるが、実は日本は起業家の性別におけるギャップが少ない国だという結果も挙がっている。

さて2021年の日本での「ボールド ウーマン アワード」「ボールド フューチャー アワード」審査では、ともに3人の女性リーダーたちが最終選考に名を連ねた。前者の審査指標としては、既存の業界に変革をもたらし、真のロールモデルとして次世代にインスピレーションを与える女性リーダーである点などが重んじられる。

一方で後者は革新的な提案や新業態への挑戦などに着目する。そして共通の指標として、責任ある持続的なビジネスの実践、支援的な職場環境の育成などが挙げられる。いずれのリーダーも明確なビジョンをもち、夢のある未来像に向けて活動する逸材だ。11月29日(月)のアワード発表を心待ちとしたい。

「ラ・グランダム=偉大なる女性」と
呼ばれたマダム・クリコの意志

マダム・クリコの晩年の肖像画。

マダム・クリコの晩年の肖像画。

19世紀、小さな家族経営の会社を、フランスを代表するシャンパーニュ・メゾンへと発展させたマダム・クリコ。急逝した夫から会社を受け継いだのは、27歳の時だった。経営はおろか、女性が仕事に就くこと自体、考えられなかった時代である。

マダム・クリコこそ大胆な起業家精神と、豊かで独創的な発想力をもつ人物だった。禁止されていたロシアへのシャンパーニュ輸出を実現させ、いち早く経営の国際化に乗り出す。シャンパーニュの品質と味わいを、今日のスタイルに確立したのも彼女だ。元々ワインの瓶にはオリが残るものだが、マダムは動瓶台を発明してオリを除き、シャンパーニュを透明にすることを成し遂げた。史上初、単一年収穫のブドウだけでつくられるヴィンテージ・シャンパーニュを生み出したのも、さらにはブレンド法によるロゼ・シャンパーニュを完成させたのもマダム・クリコだ。

今日もマダム・クリコは、シャンパーニュの「ラ・グランダム=偉大なる女性」と呼ばれ、広く称賛されている。その89年の人生は、まさしく近代における女性起業家、そして女性リーダーとして、稀有な輝きを放つ歩みだった。

Bold by ヴーヴ・クリコ
「Bold Women Award 2021!」

初オンライン開催となる今年、11月29日(月)に受賞者が決定する。
今年は、ファイナリストによるパネル・ディスカッションや女性アーティストによる
ライブエンターテイメントを含む「Bold Conversation(ボールド カンバセーション)」もあわせてお届けする。

「Bold by ヴーヴ・クリコ」は、より多くの社会的側面において、また重要な決定事項に対して女性が参加し包含される世界をめざし、女性の影響力を国際的に高めていこうとするプログラムです。

年間を通じて様々なプログラムが組まれており、その中心となるのが「Bold Women Award (ボールド ウーマン アワード)」であり、「Bold Conversation(ボールド カンバセーション)」です。

時をへて、社会の進化に応え勇敢に柔軟に。女性の活躍そして成功における指標は今日多岐におよびます。マダム・クリコがそうであったように、未来を切り開く勇気と個性そして革新の精神をもち、あらゆる分野においてあらゆる女性たちにインスピレーションを与えることのできる女性、多彩な経歴を持ちその経験の蓄積を素晴らしい英知に変える女性リーダーの声を広く届け、次世代の勇気そして情熱に変換していく試みです。