従業員教育の課題解決に大きく貢献したのが、2017年3月にサツドラホールディングスが新しいコミュニケーション基盤として導入したシスコシステムズの「Cisco Webex Teams」と「Cisco Webex Meetings」、そして同年9月に導入した「Cisco TelePresence」といったクラウドを活用した新コミュニケーション基盤だ。
「知識・情報伝達を中心とした受講者24人以下の会議にはCisco Webex TeamsとCisco TelePresenceを、それ以上の大規模な研修にはCisco Webex Meetingsを利用することを基本としています」と高橋氏は話しており、その時々の状況に応じて都合のよいツールを使い分ける柔軟な運用を行っているそうだ。
サッポロドラッグストアーでは、社員教育を研修内容に応じて順次Cisco Webex Meetingsに移行する計画だ。
ヘルス&ビューティの定例勉強会のうち、毎回札幌で開催している化粧品の集合研修を、他の地区にもCisco Webex Meetingsで生中継している。医薬品についても、沖縄・福岡・東京の北海道以外の店舗や集合研修に参加できなかった従業員を対象としたWeb研修を別枠で実施するといった取り組みを行っている。有志の勉強会も医薬品と化粧品の研修を、札幌から月に4回程度Cisco Webex Meetingsで実施している。
同様にマネジメント研修でも、年間に複数回にわけて実施されるカリキュラムのうち、前半を対面で行い、後半をCisco Webex Meetingsで行うといった切り替えが進んでいる。
「医薬品の登録販売者の資格取得研修については、ほぼ全面的にCisco Webex Meetingsに移行しました」と高橋氏は話す。
また、地区ごとに行われているWeb研修の様子は本部からもチェックすることが可能。トレーナーの研修内容をWeb上で確認し、改善点を指摘することでトレーナーのレベル向上にも役立っている。
さらに、教育部内のミーティングでもWeb会議が積極的に活用されるようになった。各地区のヘルストレーナーやビューティトレーナーはこれまで月1回の頻度で札幌の本部に集まり会議を行っていたが、Cisco Webex TeamsとCisco TelePresence、Cisco Webex Meetingsが導入された現在は、各地区にいながら会議に参加することが可能となった。