“美しい”という価値は、長く愛される高級時計にとって必須である。美しいデザインは感覚に訴えかけるが、「ザ・シチズン」では素材選びや加工技術によってケースやブレスレットを傷つきにくくして、実用的な美しさを高めることにも力を入れている。

その代表が、表面硬化技術の「デュラテクト」。時計が手首にある以上、ぶつけて傷つけてしまうのは避けられない。そこで素材をコーティングしたり、硬くしたりすることで、耐傷性能を高めるのだ。しかもデュラテクトは発色が美しく、高級感のある輝きを引き出せるのも魅力だ。

もう一つ注目したいのが「スーパーチタニウム」。これは1970年に世界で初めて時計ケースにチタンを採用したシチズンの集大成。加工が難しいチタン素材に、プレス、切削、研磨を施して、キレのあるケースデザインを実現させ、さらにデュラテクトを施してクリアな輝きを引き出すもので、軽くて快適なうえに、美しさも維持される。それこそがいつまでも愛され続ける時計の条件なのだ。