クレドール リネアルクス GBAT934
詳細はこちら ドレスウオッチは、手首と装いにスマートになじむ薄型ケースが好みだという人も多いだろう。そんな方におすすめしたいのが「クレドール リネアルクス」の新作だ。
クレドールの美学と高度な技術をスリムなデザインのなかに封じ込めて、しっかりと袖口で着用者のセンスを主張してくれる。
提供:セイコーウオッチ
クレドールの誕生は1974年。フランス語で“黄金の頂き”を意味する名前の通り、美しく格調高いデザインと、ムーブメントの開発から設計、製造、組立、調整、検査、出荷までを自社で行う“真のマニュファクチュール”ならではの品質の高さで、セイコーのドレスウオッチの最高峰ブランドとして君臨し続けてきた。アーティスティックなジュエリーウオッチや、超絶技巧のコンプリケーションウオッチなど、コレクション価値の高いモデルを度々リリースしてきたことでも有名だ。
クレドールはシンプルなドレスウオッチからマニア垂涎(すいぜん)の複雑時計まで多彩なモデルを展開してきた。その代表作がこちらだ。
左上/“究極のシンプル”を追求した「叡智Ⅱ」。GBLT999。プラチナケース。¥6,600,000。中/日本初のコンプリケーションウオッチ「スプリングドライブ ソヌリ」。GBLQ998。18KPGケース。¥19,800,000。右下/超薄型ムーブメントに芸術的な彫金を施した「メカニカル スケルトンウオッチ」。GBBD981。プラチナケース。¥3,740,000
そんな高級感あるクレドールの中でも、よりモダンな造形をまとうのが2016年デビューの「リネアルクス」だ。こちらはクレドールの1980年代の名作「リネアクルバ」の3つの輪を連ねたデザインを、モダンにアップデートしたコレクション。高級感あふれる正統派の外観ながら、さりげなく大人のセンスや遊び心を感じさせるモデルが欲しいのなら最高の選択だろう。
こちらはクレドール リネアルクスの現行人気モデル。シンプルながら細部にこだわりを秘めた美しいデザインのモデルが揃う。
左上/GCAR979。年差±10秒のクオーツムーブメント搭載。SSケース。¥385,000。右下/レディースモデルも充実。こちらは年差±10秒のクオーツムーブメントを搭載したGSAS939。SSケース。¥330,000
大きくて厚い時計のブームが長らく続いた反動なのか、最近はセンスの良い人たちの間で小ぶりで薄型の時計が再び人気を博している。そうしたトレンドを抜きにしても、ドレスウオッチに関して言えば、スーツやジャケットスタイルとの相性を考えれば、やはり薄型が王道だろう。そのことを改めて教えてくれるのが、クレドール リネアルクスの新たなクオーツモデルだ。
なんとケースの厚さはクレドールのレギュラーモデルとしては最薄となる4mm台。まさに腕に吸い付くような快適なフィット感を実現している。もともとクオーツはケースを薄く仕立てるのに適しているが、ここまでスリムなスタイリングはセイコーの高度な技術力があってこそ。径も35.5mmと日本人の腕周りに適当なサイズで、袖口の収まりも、とても上品だ。今まで“デカ厚”な時計ばかり着けていた人ならなおさら、このバランスが新鮮に映るはずだ。
クレドール リネアルクス GBAT933
詳細はこちら日本人の細い腕にしっくりとなじむサイジングながら、豊かな造形によって見る者の目を奪う存在感を放つ
新作のクレドール リネアルクスは、現在主流の時計と比べると、かなりスリムなプロポーションだが、決して印象の薄い時計ではない。これは素材や仕上げの上質さに加え、造形の随所にクレドールならではのこだわりを盛り込んでいるからだ。
例えばスリムなケースはまろやかな曲面で構成され、高貴な18Kゴールド素材の柔らかさや温もりがより感じられるように造形されている。それを熟練職人による丁寧な研磨によって一層エレガントに見せている。
ケースとストラップをつなぐかん足部分の形状も他にはない特徴だ。これは前身であるリネアクルバから続くアイコンディテール。時計全体に一層の優美さと落ち着き、高級感をもたらすポイントとなっている。薄くても、しっかり美しい存在感を放つ、ドレスウオッチの模範的な造形だ。
日本人の細い腕にしっくりとなじむサイジングながら、豊かな造形によって見る者の目を奪う存在感を放つ
クレドール リネアルクス GBAT933
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デザインは2針のシンプルなスタイルだが、細部に目を転じると非常に凝ったディテールを備えているのもクレドール リネアルクスの新作の美点だ。ダイヤルにはシャープな放射模様が刻まれ、そこに配された特徴的なローマ数字のインデックスも立体的な印刷により艶やか。端正で見やすいストレート針も、このダイヤルの凛とした雰囲気にとても合っている。
りゅうずのトップに良質なブルーサファイアをセットしているのもポイントだ。腕を傾けると一層美しくきらめき、ちょっとした手の所作もエレガントに彩る。
今年で誕生47年を迎えたクレドールは「装(そう)の美」をコンセプトに掲げている。これは華美な装飾性という意味ではなく、人が身に着けた状態での美しさを目指すものだという。スリムケースに美しいディテールを散りばめたこの新作は、それをこれ以上なく体現したものといえよう。
18Kイエローゴールドと18Kホワイトゴールドのケースにはグレーの針、18Kホワイトゴールドケースにはブルーの針と、
ケース素材によって異なるカラーの針を装着する芸の細かさもさすがだ。
先に紹介したクオーツモデルのほか、今回、クレドール リネアルクスからはメカニカル(手巻き)ムーブメント搭載のスペシャルモデルも限定10本で登場した。ご覧の通り18Kピンクゴールドケースにネイビーダイヤルの組み合わせがスタイリッシュで、おしゃれを楽しむ装いに映えそうな仕上がりだ。
このネイビーはラピスラズリ(瑠璃)の深い藍色を目指したもの。瑠璃は日本古来より珍重され、日本画の絵具にも使用されてきた色。そのせいか、時計全体にどこか雅なニュアンスも漂う。よく見るとダイヤルの下地には職人により縦ストライプのパターン装飾が施され、見る角度によって微妙に輝きの表情を変えるのもいい。
デザインコンセプトに掲げたのは「錦流水(にしきりゅうすい)」。錦のように鮮やかな紅葉が、水面を流れる様をイメージしたとのことで、上品な大人の男性の手首にはぴったりの1本だろう。
搭載するムーブメントをケースバックのサファイアクリスタル越しに視認できるようにした時計は多いが、この限定モデルほど美しい仕上げはそうはないはずだ。
まず目を見張るのが歯車などを固定する受け(ムーブメントの基盤)に施された彫金だ。優れた彫金師により、もみじや蜻蛉(とんぼ)、流水文様などが立体的に彫られており、つい見とれてしまう。このモデルの受けの最も薄い部分が0.25の厚さしかないと知れば、さらに凄技への感動も大きいだろう。
ムーブメント全体にケースと完璧な調和を見せるピンクゴールドのメッキを施しているのもいい。これは「セイコーマーベル」など1950~60年代のセイコーの名機に搭載された“赤機械”へのオマージュ。もちろん当時のメッキ技術よりも格段と進化した加工がなされ、メッキの耐久品質も向上している。
普段はなかなか目につきにくい部分ではあるが、こういうところに凝るのも着物の裏地などにこだわってきた日本の“裏まさり”な文化に共通する部分。匠の技と日本的な美意識を見事に融合させたクレドールならではのラグジュアリーな表現だ。
クレドール リネアルクス GBBY984
詳細はこちら腕時計には、その人の美意識や価値観が表れる。身につけるたびに満たされ、自信がもてる時計を選びたい――そんな想いを叶えてくれるのが、ドレスウオッチの最高峰と名高い「クレドール」。フランス語で「黄金の頂き」という名を持つこの時計は、世界でも数少ない真のマニュファクチュールとして、 熟練の職人が細部まで手間と時間をかけて手作業で仕上げている。「装の美」を表現した腕時計は、豊かな時をもたらし、彩りに満ちた人生に寄り添い続けてくれる。
提供:セイコーウオッチ
ジュエリー感覚で楽しめる小さめサイズがフェミニン。ブレスレットのひとコマを短くすることで、滑らかな装着感を追求。職人による丹念な仕事により、センターは筋目仕上げ、両端部分は鏡面仕上げと、質感に変化をつけることで美しく光を反射し、柔らかな輝きを放つ。かん足の優美な曲線とブルーサファイアのりゅうずが上品。
<左>インデックスに配された11個のダイヤモンドがリッチ。 「クレドール リネアルクス GSTE803」(SS×ダイヤモンド、26.3 ×21.7mm、クオーツ)¥385,000、〈右〉「リネアルクス」のSSモデルでは初の白蝶貝ダイヤルを採用した新作。「クレドール リネアルクスGSTE801」(SS× マザーオブパール×ダイヤモンド、26.3×21.7mm、クオーツ) ¥550,000
異なる色の貴金属プレートを重ね、彫りやひねりを加えたのち、平らに延ばすことで仕上げる木目金をダイヤル部分に用いた限定モデル。見る角度によって変化する表情を楽しめる。職人によりひとつずつ手作りされた、高度な手仕事との融合はクレドールならでは。 ダイヤルの色に合わせたクロコダイルのストラップ(メンズ: グレー、レディス:ワインレッド)付き。
<左>13層の貴金属を使い、夕刻の瑞雲を表現したレディスモデル。数量限定20本。「クレドール リネアルクスGSCE993」(SS×ダイヤモンド、34.7×29.3mm、自動巻き)¥2,035,000 〈右〉 12層の貴金属を使い、昼の瑞雲を表現 したメンズモデル。数量限定30本。「クレドール リネアルクスGCCD983」(SS、46.4×38.5mm、自動巻き) ¥1,705,000
Photo:Satoshi Yamaguchi Styling:Masami Tanaka Text:Miwako Yuzawa「満たされた時を刻む『頂点の美』を装うドレスウオッチ」は2021年10月24日発行の THE NIKKEI MAGAZINE Ai からの転載です。
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クレドール リネアルクス GSTE801クオーツ
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SS×ダイヤモンド入りケース
白蝶貝ダイヤル ダイヤモンド入り
ケース径:縦26.3mm 横21.7mm
SSブレスレット
¥550,000 -
クレドール リネアルクス GSTE803クオーツ
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SSケース
ダイヤル ダイヤモンド入り
ケース径:縦26.3mm 横21.7mm
SSブレスレット
¥385,000 -
クレドール リネアルクス GSCE993自動巻
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SS×ダイヤモンド入りケース
ケース径:縦34.7mm 横29.3mm
SSブレスレット
¥2,035,000
【数量限定20本】 -
クレドール リネアルクス GCCD983自動巻
詳細はこちら
SSケース
ケース径:縦46.4mm 横38.5mm
SSブレスレット
¥1,705,000
【数量限定30本】