調査でわかったサステナビリティーの現在地
製品ライフサイクル全体で“循環”を促進する
デル・テクノロジーズの取り組み

提供:デル・テクノロジーズ

「SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)」に向け、世界中の企業が社会的責任の一環としてサステナビリティー(持続可能性)を意識した経営に取り組んでいる。グローバル屈指のデジタルテクノロジー企業であるデル・テクノロジーズも、そうしたサステナビリティー経営を実践している一社だ。「循環型モノづくり」を推進する同社は、製品ライフサイクル全体を通じてどのような取り組みを行っているのか。ニュースキャスターの榎戸教子氏が、デル・テクノロジーズの担当者に話を聞いた。

調査でわかった
サステナビリティーへの企業意識

榎戸 教子氏

ニュースキャスター

榎戸 教子

榎戸ここ最近、SDGsやサステナビリティーが注目されています。企業はサステナビリティーに対してどのような意識を持って取り組んでいるのでしょうか。

佐々木デル・テクノロジーズが2021年10月に実施した「企業のサステナビリティーに対する意識調査」によると、サステナビリティーについて関心・知識がある回答者は7割以上もあり、とくに企業経営者・役員では8割以上がサステナビリティーに対する関心・知識が「大いにある」または「ある」と回答しています。

 実際にサステナビリティーを推進している企業は全体の7割以上、大企業では約9割に上っており、サステナビリティーを推進する理由として「企業経営の最重要項目」「企業ブランディングの醸成」「競争優位性の確立のため」といった意見が上位に挙がっています。多くの企業がサステナビリティーを経営課題の中核に置いていることがうかがえる結果となりました。

榎戸多くの企業がサステナビリティーを「企業経営の最重要項目」と位置付けていることからも、社会的責任、社会貢献の観点でサステナビリティーに取り組んでいる企業の意識、姿勢が見て取れますね。サステナビリティーといってもさまざまな対応がありますが、具体的に企業はどのようなことに取り組んでいるのでしょうか。

佐々木 邦彦氏

デル・テクノロジーズ株式会社
クライアント・ソリューションズ統括本部
クライアント製品本部
フィールドマーケティング コンサルタント

佐々木 邦彦

佐々木サステナビリティーを推進しているという企業に具体的な取り組みを尋ねたところ、第1位が「ペーパーレス化」、第2位が「コンプライアンス・ガバナンスの推進」、以下「資源の保護・ロスの削減」「製品・素材やパッケージのリサイクル、エコ素材の利用」「人権、ダイバーシティーの推進」「二酸化炭素排出低減」が続いています。このように企業では、実に幅広い取り組みが行われていることが分かりました。

榎戸ビジネスだけでなく、働き方も含めてサステナビリティーに取り組んでいるわけですね。ということは、取引先を選定する際にもサステナビリティーに配慮しているのでしょうね。

佐々木はい、そのとおりです。調査では、企業が取引先を選定する際に、その取引先のサステナビリティーへの取り組みの有無をどの程度重視するかを尋ねました。その結果、「組織のポリシーではないが優先的に選択する」「組織のポリシーで優先的に選択する」という回答が合わせて半数以上を占めています。多くの企業が組織のポリシーに関わらず取引先のサステナビリティーへの取り組みを重視し、その傾向は企業規模が大きくなるほど高まることも調査結果から明らかになっています。

榎戸企業が取引先として選ばれ、将来にわたって存続していくためにも、サステナビリティーの取り組みを推進することがとても重要になりますね。

企業のサステナビリティーに関する
意識調査結果報告書>

循環型資源を活用した
デル・テクノロジーズのものづくり

榎戸 私たち一般消費者も最近は、地球環境への関心が高まり、サステナビリティーを意識して製品を選ぶようになりました。けれども、企業がサステナビリティーに対してどのように取り組んでいるのか、なかなか伝わってきません。デル・テクノロジーズでは製品設計の段階から循環型資源を活用したものづくりをしているとのことですが、実際にどのような循環型資源を使用しているのでしょうか。

佐々木弊社では2008年に再生プラスチックをデスクトップPCの筐体に使用したPCを出荷するなど、長年にわたってサステナビリティーを意識した製品設計を行っています。2014年には「再生プラスチック クローズドループ(循環利用)」モデルを構築し、第三者機関から認定を受けました。これは、外部機関(UL Environment)のクローズドループ規格のモデルとなり、デル・テクノロジーズは業界で初めて認証を取得しています。

 また2015年からは、航空宇宙産業から排出されたカーボンファイバー(炭素繊維)を再生利用し、ノートPCのカバーに再生利用しています。さらに、2021年1月には世界で初めて植物由来のバイオプラスチック素材を使用したビジネスノートPC「Dell Latitude 5000シリーズ」を市場に投入し、同シリーズのカバーには、バイオプラスチック素材のほかにも再生プラスチックや再生カーボンファイバーが使用され、再生素材の割合は7割以上になります(※)。

図:植物由来のバイオプラスチック素材を使用した「Dell Latitude 5320」
図:植物由来のバイオプラスチック素材を使用した「Dell Latitude 5320」

榎戸私たちが普段利用しているPCにも、すでに多くの循環型資源が素材として使われているのですね。

佐々木循環型資源の利用は、PC本体に限ったことではありません。例えば、梱包箱内の緩衝材には、沿岸に浮遊する海洋プラスチックを回収した再生プラスチック、100%古紙を原料にしたパルプなどを使用しています。さらに海外での新たな取り組みとして、梱包箱の印刷には、ディーゼル車から排出されたカーボンブラックを回収し、それを原料にして作られたインクを使用するということも行っています。

榎戸企業や消費者がこのような製品を選ぶことが、社会全体のサステナビリティーにつながっていくわけですね。

図:デル・テクノロジーズの製品づくりに生かされている循環型物質
図:デル・テクノロジーズの製品づくりに生かされている循環型物質

※再生素材の使用割合は天板部において7割になる。

製品ライフサイクル全体で
循環を目指す

内海 雅代氏

デル・テクノロジーズ株式会社
グローバル テイクバック
ジャパン アドバイザー

内海 雅代

榎戸古い製品の部材を再生利用するクローズドループ(循環利用)についてお話がありましたが、リサイクルについてはどのように取り組んでいるのでしょうか。

内海再生プラスチックのクローズドループ以外では、コンピューター内部の基板やハードディスクなどに使われている部品からレアアース・マグネット(希土類磁石)を取り出し、再生利用しています。また、アルミニウムについても循環利用を進めており、法人向けノートPC、デスクトップPC全体で平均すると30%ほどが再生プラスチックを含むリサイクル材料が使用されています。

 弊社ならではの取り組みとしては、パソコン業界で初めてメーカー自身が金(ゴールド)のリサイクルを開始しました。古い製品に使用されていた金を新しい製品のマザーボードに再生利用しているほか、回収した金をアクセサリーに加工するという新たな取り組みも行っています。

榎戸それはとても素敵な取り組みですね。具体的にはどのようなリサイクルを行っているのでしょうか。デル・テクノロジーズのリサイクルプログラムについて、詳しく教えてください。

内海デル・テクノロジーズは2019年11月に、2030年までに達成する社会貢献目標「2030 Moonshot Goals」を策定しました。ここではサステナビリティーを促進するために、すべての製品と同等量の製品をリユース/リサイクルする方針を掲げています。その一環として、弊社では「アセットリセール&リサイクリングサービス」を開始しています。

図:アセットリセール&リサイクリングサービス
図:アセットリセール&リサイクリングサービス

 このサービスは、お客様が使用していた古いデル製品を回収し、システム内部のデータを、責任をもって消去したうえで、そのまま使用できる製品はリユース品として再販、そうでないものはマテリアルごとに手作業で分別し、マテリアルごとに再生するというプログラムです。回収した古い製品のHDD/SSDをどのように処理したかについては、お客様に詳細な報告書や廃棄証明書を提出いたしますので、コンプライアンスの面からも安心してご利用いただけます。本サービスをご希望のお客様は、ぜひ弊社担当営業またはこちらのアドレス(APJ_Asset_Resale_Recycling@Dell.com)までお問い合わせください。

榎戸製品の設計・製造だけでなく回収した製品を次の製品にリサイクルするという製品ライフサイクル全体で循環利用していることに感銘を受けました。私たちも消費者・利用者として、企業がサステナビリティーについてどのように取り組んでいるのか、「知る責任」があるということですね。こうした循環資源を利用する取り組みがあらゆる業界の企業に広がっていくことが、地球環境への貢献になることを改めて認識しました。本日は、どうもありがとうございました。

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