提供:ダイワボウ情報システム株式会社

ICTで新しい学びを発見。ICTで新しい学びを発見。

NIKKEI STEAMとは、科学、技術、工学、芸術、数学の各分野を横断するSTEAM(スティーム)教育を通じ、日本経済新聞社大阪本社が始めた産学連携の人材養成プロジェクト。世代や立場、専門分野を問わず議論を交わし、常識を覆し、新たな価値を生み出す力を育む。

新型コロナウイルス禍をきっかけに、ICT(情報通信技術)が教育の未来を大きく変え始めている。日本経済新聞社とダイワボウ情報システム(DIS)が昨年に開催した日経STEAMゼミでは、大学生や高校生が「10年後の未来を見据えICTを活用した教育を考える」をテーマにアイデアを競い合った。同ゼミに参加した2人の学生とDISの松本裕之社長が、ICTによって変化し始めた教育の現状とビジョンについて語り合った。

NIKKEI STEAMとは、科学、技術、工学、芸術、数学の各分野を横断するSTEAM(スティーム)教育を通じ、日本経済新聞社大阪本社が始めた産学連携の人材養成プロジェクト。世代や立場、専門分野を問わず議論を交わし、常識を覆し、新たな価値を生み出す力を育む。

STEAM教育の可能性

松本 裕之氏松本 裕之氏
ダイワボウ情報システム 代表取締役社長
松本 裕之

――DISはなぜ教育の情報化推進に注力しているのですか。

松本当社は世界中のICT関連製品・サービスをお客様のニーズに合わせて様々な組み合わせで販売パートナーへご提供しています。全国に約90拠点の営業網を持つ地域密着のディストリビューターという役割を生かし、各地の教育現場のICT化推進に役立ちたいと考えています。日経STEAMプロジェクトへの参画も、ICTを介して多様な能力を育成できる環境とはどのようなものか、学生の皆さんと未来の学びを共に考えながらその可能性を探るためです。参加した各チームから自由闊達なアイデアがたくさん出たことは、やはり未来に向けてできることがたくさんあると勇気づけられました。

國仙 紗也香さん國仙 紗也香さん
武庫川女子大学 生活環境学部 情報メディア学科
國仙 紗也香さん

――学生のお二人は日経STEAMゼミに参加してどのような経験をされましたか。

國仙私のチームは、AI(人工知能)を用いて発言者を特定せずに周りの目や教師の批評を恐れず発言できる環境づくりを目指しました。STEAM教育やOECD(経済協力開発機構)の教育方針、コロナ禍における教育環境の変化など、身近な教育の現状について深く知り、その可能性を考えた貴重な時間でした。

柏田同じ空間で海外の学生と授業を受けるというアイデアを提案したのですが、子どものころからその環境に慣れ親しめば人種差別の意識が無くなるのではないかという別の期待感も生まれました。また、社会のICT化の現状などを把握するために様々な調査をしたことは有意義な経験でした。

柏田 有哉さん柏田 有哉さん
大阪経済大学 経済学部
柏田 有哉さん

変革は人々の幸せのために

柏田社会のあらゆる場面でICT化やオンライン化が進んでいくなかで、人のつながりやぬくもりはどうすれば維持できるのでしょうか。

松本そのような疑問が変革を正しい方向へと導きます。私は「人が幸せになるために変革する」ということを忘れないことが大切だと考えています。日経STEAMゼミで学生の皆さんに伝えたかったことは、まずテクノロジーに興味を持ち、その可能性だけでなく、なぜそれが必要なのかを考え続けることの意義です。

國仙今回のゼミを経験し、ICTの最大の魅力はこれまで困難に感じていた距離や空間といった物理的な壁を無くしてしまうことにあると感じました。他校の皆さんのアイデアを聞いて、様々な壁が無くなる可能性があるのだとワクワクしました。

松本重要な気付きですね。例えば、10年前に携帯電話をいまのような使い方をしているなんて誰も想像していませんでした。いまやスマートフォンやタブレットは自宅と教室の距離や現在地とレストランとの距離という壁を無くしてしまう存在です。皆さんも3年5年という目標を定め、社会や人々のニーズを観察しながらトライ&エラーを繰り返してアイデアの社会実装を目指してほしいですね。

ICTで日本を元気にする

――教育現場のICT化やSTEAM教育について、松本社長はどのようなビジョンをお持ちですか。

松本当社の使命は「ICTで日本を元気にする」ことです。機材やテクノロジーの提供だけでなく、教育現場の先生たちと同じ目線でICT化やSTEAM教育の運用を考えることが一番重要だと考えています。「壁を無くすのがICTの魅力」ですから、次回の日経STEAMゼミでは、学校間や大学生と高校生、あるいは小中学生とのコラボレーションなど、固定観念にとらわれない発想が生まれることを検討したいと考えています。

柏田ゼミを経験して、「楽しく学習できる」がテーマの本質だと思いました。やらされるのではなく、学びたい意欲を掻き立てる環境を創り出すことが、ICTの力できっとできるはずです。

國仙ICTが社会にもっと浸透すれば、文系理系という壁も意味をなさなくなると思います。数学が得意でなくても情報社会の未来を考えることはできます。様々なアイデアのコラボレーションで私たちが予想もしない未来が見たいですね。

松本これからもICTを通じて、多くの子どもたちの学びを支援し、身近な課題に対して疑問や好奇心を持つ学生が増える環境づくりに貢献していきたいと思います。お二人が切り開く未来にも期待しています。本日はありがとうございました。

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