ビジネスシーンで着用したい腕時計ブランドとして、
ビジネスパーソンから圧倒的な支持を集めるグランドセイコー。
その真の魅力は、実際の愛用者が最もよく知るところだ。
グランドセイコーとともにビジネスの最前線を歩いてきた
富士通 執行役員常務CIO 兼 CDXO補佐の福田 譲氏に、
魅了されたきっかけ、気に入っているポイント、周囲の反応、
そして世界で存在感を示すために大切にすべき日本の強みについて、話を聞いた。
グランドセイコーとともに歩む
輝かしいビジネスキャリア
「よく見るとダイヤルが砥石のような質感で、光の加減によって縦のラインが浮き上がって見えますね。柔らかいグレーが優しい風合いで、とてもいいなあ。好きなタイプの腕時計です」
左腕に乗せたグランドセイコー ヘリテージコレクション「SBGH279」のダイヤルに視線を落とすのは、富士通 執行役員常務CIO 兼 CDXO(最高デジタル変革責任者)補佐の福田 譲氏だ。ドイツに本社を置く企業向けソフトウェア大手、SAPの日本法人、SAPジャパンで6年間代表取締役社長を務めた後、昨春、富士通に電撃移籍したことが大きな話題となった人物。同時に、ビジネスシーンでグランドセイコーを愛用することでも知られる。
この日は撮影で着用してもらうため、すでに福田氏が所有しているラインアップのテイストを踏まえた上で、新鮮な魅力のある1本、「メカニカルハイビート36000」を用意した。
「岩手にあるグランドセイコースタジオ雫石の様子を写真などで見ると、1人1人の時計師の方が相当に広いスペースを使って、丁寧にもの作りに携わっているのがわかります。そういうところからも、匠へのリスペクトが伝わってくる。背景にそうしたもの作りのストーリーのあるアイテムが、私は好きなんです」
信頼を勝ち取り自分の価値観を
表明してくれる腕時計
福田氏が初めてグランドセイコーを購入したのは、10年ほど前、30代半ばの頃だった。新卒社員としてSAPジャパンに入社後、26歳で営業部長に抜擢され、31歳でバイスプレジデントに昇進。2014年、当時39歳という異例の若さで社長に就任するまで、ERP導入による業務改革、経営改革を現場で提案する仕事に邁進してきた。
「仕事柄、企業のトップにお会いすることが多かったのですが、そういう方から信頼されるためにはどんな腕時計が必要かと考えました。それは華美過ぎずビジネスシーンに馴染みがいいけれど、自分なりの価値観をきちんと表明してくれる腕時計。自然と、グランドセイコーに行き着きました」
手にしたのは、ブライトチタン製の「SBGA079」。シルバーのダイヤルはどんなシーンにも合うスタンダードな雰囲気だが、中にはセイコーが開発した世界で唯一無二の独自駆動機構、スプリングドライブの技術が詰まっている。
「スプリングドライブには日本の確かなもの作りの伝統に加えて、世界に挑戦しようとする姿勢を感じます。アナログとデジタルがいい具合に融合した機構も、非常に好み。人間っぽさが残ったまま便利になるという風合いが、私の感性にとても合うんです」
海外のビジネスパーソンも
グランドセイコーに興味津々
はじめて購入したこの1本で惚れ込み、数年後には主に海外出張時に着用するという、黒ダイヤルに赤い24時針が映えるメカニカルGMTモデル「SBGM227」、「雪白ブルー」のダイヤルが美しいスプリングドライブモデル「SBGA407」をさらに購入。仕事で会う相手やその日の服装に合わせ、ビジネスシーンで大切に愛用してきた。
「SAP在籍中、世界中の支社の社長とともに本国のCEOと食事をした際、『全員、時計を見せてみろ』と言われたことがありました。場所と立場に合った腕時計を身につけなさい、ということでしょう。海外のビジネスパーソンには、腕時計を気にする人が本当に多いと感じますね」
実際、海外出張の際には仕事の相手や現地の同僚、果ては空港の手荷物検査のスタッフにまで、「いい時計だね。どこのブランド?」と聞かれることがたびたびあったという。
「そのたびに、『これは岩手県の雫石で作られていてね……』と、もの作りのストーリーを語っています。勝手に、グランドセイコーの営業マンになっていますね(笑)」
日本が世界で
戦う鍵となるのは
日本人に宿る美しい精神
昨年10月、福田氏が立ち上げた、富士通自身を変革する全社DXプロジェクト「フジトラ」が本格始動した。日本を代表するIT企業である富士通自体が変わり、顧客にその変化が届くことで、様々な業種にそれが広がっていく——。最終的に日本の企業の全体を強くし、グローバル社会で勝ち残るための日本型デジタル変革を実現することが、「私の野望」と福田氏は語る。
「日本は安心安全な国であり、人々は礼儀正しく親切で、困っている人がいたら助け合うという共助の精神のある国です。私は、これから日本が世界で存在感を示し、貢献していくために必要なのは、この美点ではないかと考えています。こうした日本の美点をいかにして強化し、さらにはサービスだけではなくプロダクト、そして流通システムなどさまざまなビジネスへと昇華させるか。それこそが、日本が他の国から尊敬を集め、日本企業のビジネスが世界で伸びていく鍵になると思います」
福田氏の左腕でその戦いを見守り続けるグランドセイコーも、腕時計を通じて日本の美意識や自然の移ろい、日本人の細やかな心配りなどを世界に発信し続ける。両者は、見つめる未来までぴたりと一致している。
高みを目指すビジネスパーソンの
腕にふさわしい2モデル
グランドセイコー
ヘリテージコレクション
SBGH279
704,000円(税込)
「メカニカルハイビート36000」を搭載。グランドセイコーのデザイン理念である「セイコースタイル」を現代的にアップデートして生まれたケースだ。鏡面のように磨き上げられた、歪みのない平面を主体とする美しいデザインが、グランドセイコーのアイデンティティを物語る。ニュアンスのあるグレーダイヤルは、光と影の加減によって豊かな表情に。
- ムーブメント:
- 自動巻メカニカル「キャリバー9S85」
- 駆動時間:
- 最大巻上時約55時間持続
- 精度:
- 平均日差+5秒~-3秒(静的精度)
平均日差+8秒~-1秒(携帯精度) - 外装:
- ステンレススチール
- ケースサイズ:
- 横40㎜×厚さ13.3㎜
*グランドセイコーブティック、グランドセイコーサロンおよびグランドセイコーマスターショップのみのお取り扱いです。
グランドセイコー
エレガンスコレクション
SBGA407
682,000円(税込)
「雪白」の名で世界中の愛好家を虜にする、美しいダイヤルが印象的。スプリングドライブの故郷、信州の山に降り積もる風紋の刻まれた雪をイメージし、その繊細な質感を大切にしながらブルーのカラーリングを施したモデルだ。ボックス型のサファイアガラス、緩やかに流れるかん足、5面ダイヤカット時分針など、クラシックスタイルを存分に味わえる1本。
- ムーブメント:
- 自動巻スプリングドライブ「キャリバー9R65」
- 駆動時間:
- 最大巻上時約72時間(約3日間)持続
- 精度:
- 平均月差±15秒(日差±1秒相当)
- 外装:
- ステンレススチール
- ケースサイズ:
- 横40.2㎜×厚さ12.8㎜
*グランドセイコーブティックおよびグランドセイコーサロンのみのお取り扱いです。