村上 宗隆さん Grand Seiko

SUITS OF THE YEAR 2022 Interview with the winner
スポーツ部門 受賞 東京ヤクルトスワローズ 野球選手 村上 宗隆さん

2000年熊本県生まれ。17年ドラフト1位で東京ヤクルトスワローズに入団。2年目の19年に全試合に出場し、リーグ3位の36本塁打で新人王に。20年は最高出塁率とベストナイン獲得。21年、侍ジャパンに招集され、同年には史上最年少で100本塁打達成。22年、史上最年少で3冠王となり、王貞治氏を抜くシーズン最多56本塁打も記録。

2000年熊本県生まれ。17年ドラフト1位で東京ヤクルトスワローズに入団。2年目の19年に全試合に出場し、リーグ3位の36本塁打で新人王に。20年は最高出塁率とベストナイン獲得。21年、侍ジャパンに招集され、同年には史上最年少で100本塁打達成。22年、史上最年少で3冠王となり、王貞治氏を抜くシーズン最多56本塁打も記録。

SUITS OF THE YEAR 2022 NIKKEI STYLE Men's Ex

「SUITS=挑戦を続ける者に欠かせないツール」をコンセプトに、ビジネス、芸術・文化、エンターテイメントなど、様々な分野で活躍する人を表彰する。挑戦を続ける者達はどんな「時」を生きているのか? スーツ・オブ・ザ・イヤーの各部門受賞者に、「時間」と「グランドセイコー」についての私感を聞いた。

他部門の受賞者インタビュー

今は使える時間すべてを野球のために

 神宮球場の一角に急ごしらえした撮影スペースに、村上宗隆さんはモスグリーンのスーツで現れた。グリーンは東京ヤクルトスワローズの球団カラーであり、自身のラッキーカラーでもあるそう。最近おしゃれにも興味が出てきたが、既製品だと鍛え上げた身体に合う服がなかなか見つからないのが悩み。このスーツもオーダーで仕立てたものだ。お似合いですよと言葉をかけると、はにかんだような笑顔を浮かべる。眼光鋭く球を待つ、バッターボックスの中の彼とはまるで別人だ。しかし野球の話になると、たちまち表情が引き締まる。

「多くの方に応援していただきましたが、日本シリーズでは良い成績を残すことができませんでした。それが悔しくて。来年もまた同じ舞台に立ち、次こそいい結果が残せるように頑張りたいです」

 本人曰く、子供の頃から、とても負けず嫌いの性格。負けて落ち込みたくないため、友達とゲームの類いもまったくしなかったそうだ。

「今シーズンの3冠王も、本塁打記録も大きな挑戦でしたから、とてもうれしく感じています。ただ、数字的には満足していません。自分が打っていたら勝てたと思う試合もいっぱいあります。たとえば本塁打についても、途中で60本いけるんじゃないかと皆さんに期待されながら達成できなかった。来年はそこを目指し、もう一度3冠王に輝きたいです」

 高みを目指すのは、今まで彼を応援してくれたすべての人への恩返しの気持ちの表れでもあると言う。

「今の監督やコーチはもちろん、子どもの頃から現在に至るまで指導してくださったすべての方々に感謝しています。バットやグローブ、スパイクなどの道具に関して手厚くサポートしてくださっている方々にも。皆さんの期待に応えるためにも、さらに努力して、まだまだ成長していきたいと考えています」

 そういう感謝の気持ちは自分が生まれ育った熊本市にも向けられている。高校2年だった2016年に熊本地震を経験。そのとき大きな被害が出た熊本城の復旧を後押しするため、プロ2年目で1軍に定着した19年から、本塁打を打つたびに熊本市に寄付金を届けている。“令和初の3冠王”は、故郷を思うとても心優しき青年なのだ。

村上 宗隆さん

 アスリートにはオンとオフの気持ちの切り替えを大切にしている人が多いが、村上さんの場合、シーズン中は常に野球のことを考えているそうだ。

「たとえば苦手なピッチャーがいたら、どうやったら打てるのか、ずっと考えています。時間が許す限り、映像などを見て繰り返し研究します。寝る時間以外は、ほぼすべてのことを野球に捧げている感じですね。野球が根っから好きですから苦にはなりません」

 試合のときは、練習前にストレッチなどの準備を入念に行うため、早めに球場入りするのが常。一方、プライベートでは少しだけ待ち合わせ時間に遅れてしまい、人を待たせたり、ハラハラさせたりすることも多いそうだ。

「もともと腕時計は好きでしたが、タイムマネジメントをしっかり行うためにも、これからいろんな時計をコレクションしていけたらいいなと思います。今日着けているグランドセイコーは、デザインやカラーリングがカッコよくて、いいですね。サイズ的にもボクの腕にぴったりです」

 球界を代表するスラッガーはまだ22歳。才能は今後どこまで伸びるのか、計り知れない。来年3月に始まる野球の国際大会でも日本の主砲として大活躍してくれることだろう。

「日の丸を背負う責任を持って挑みたいと思います。また違った緊張感があるでしょうが、自分が引っ張っていけるよう、今からしっかり準備したい。応援よろしくお願いします」

村上 宗隆さん

PHOTO/筒井義昭 文/吉田 巌 
企画協力=世界文化社 MEN'S EX

村上 宗隆さん

スーツ・オブ・ザ・イヤーのスポーツ部門受賞の喜びを語る
東京ヤクルトスワローズ 野球選手の村上宗隆さん

SBGJ237

スポーツコレクション
SBGJ237

 グランドセイコーが誇る毎時3万6000振動のメカニカルハイビートムーブメントに、第2時間帯を表示するGMT機能を搭載。青と白のサファイアガラスベゼルをセットした24時間表示の回転ベゼルとし、併用で第3時間帯まで表示できる機能的モデルだ。やや大ぶりだが、リューズを4時位置に配したことで手首での収まりも良好だ。

径44.2mm/SSケース/79万2000円(税込)

グランドセイコーフラッグシップブティック、グランドセイコーブティック、グランドセイコーサロンおよびグランドセイコーマスターショップで取り扱い

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