ハミルトン創業130周年を祝した
ファン待望の特別仕様
14金ケースの限定「ベンチュラ」登場
ハミルトン創業130周年を祝した
ファン待望の特別仕様
2022年のクリスマスシーズン直前、時計好きの心を踊らせるビッグニュースが舞い込んできた。
名門ハミルトンのアイコンにして時計史に輝く傑作「ベンチュラ」に、
待望のゴールドケースの限定モデルが登場したのだ。
周囲に差がつく特別な価値を秘めた1本を探している方には、またとないモデルだ。
多くのファッショニスタに愛されてきた、ハミルトンを代表する人気コレクション「ベンチュラ」。最もオリジナルのデザインに近いクオーツモデルは、長らくSSケース(もしくはそこにPVDコーティング加工で色をのせたケース)のみの展開だったが、ブランド創業130周年と「ベンチュラ」誕生65周年を祝し、このたびリッチなゴールドケースのモデルが登場した。
「ベンチュラ 14K ゴールド」の名称からわかる通り、ケース素材は14金製。これは初期「ベンチュラ」と同じ仕様でヴィンテージな風格も獲得している。艶やかなブラック文字盤や、先端だけでなく全体をレッドとした秒針もオリジナルに忠実で、極めてコレクション価値の高い仕上がりだ。
生産本数は世界130本限定。「ベンチュラ」の世界的な知名度とこのモデルの価値を考えれば、完売必至ともいわれている。ディープな時計マニアはもちろん、以前から三角ケースのクールな「ベンチュラ」の存在が気になっていた方々の背中も強く押す、とびきりプレミアムなモデルだ。
「ベンチュラ 14K ゴールド」の価値を正確に知るには、「ベンチュラ」が誕生した背景や、時計界に与えた影響などを知っておく必要があるだろう。
まず押さえておきたいのが、「ベンチュラ」はアメリカ生まれの時計であることだ。今でこそハミルトンはスイスに本拠を置くが、もともとはアメリカを代表する巨大な時計メーカー。ペンシルバニア州のランカスターにて1892年に創業し、その高精度な時計づくりによって早くから鉄道公式時計に採用され、高級ドレスウオッチのほか、ミリタリーやアビエーション(航空)分野などにも数多くの名作時計を輩出している。
(写真左)
1892年にアメリカで創業したハミルトン。写真は創業時から 1960年代まで稼働していたペンシルバニア州ランカスターの工場。全盛期は5万3000平方メートルの広大な敷地を誇っていた
(写真中)
「ベンチュラ」発売当時の広告ポスター。その未来的なデザインは人々の関心を集めるためのもので、経営陣としてはコンサバティブなラウンドケースが普及すると考えていたという
(写真右)
エルヴィス・プレスリーが実際に愛用したWGケース製「ベンチュラ(写真上部)」。彼はベルトをフレックスタイプのブレスレットにカスタマイズしていた。「ベンチュラ」をギフトとしても活用したようで、下に見えるのは彼が親しい友人たちへのギフトとして複数本を購入したことを示す証明書
「ベンチュラ」は、そんな名門ハミルトンが10年に及ぶ開発期間をかけて1957年にリリースしたモデルだ。50年代のアメリカは、より便利で豊かな生活を求めて消費熱に沸いていたが、懐中時計から腕時計への買い替え需要のピークを既に30年代に迎えていた時計産業だけは閉塞感のなかにあった。ハミルトンは、この状況を打破するためには既存の腕時計をすべて時代遅れに見せるくらいに斬新なものが必要と考えた。そして生まれたのが「ベンチュラ」だったのだ。
「ベンチュラ」の斬新さは、まずメカニズムにあった。機械式時計はゼンマイを動力源とし、精度はガンギ車、アンクル、ヒゲゼンマイ、テンプなどからなる脱進調速機構が司っている。ハミルトンは、この16世紀から変わらぬ基本構造にメスを入れた。ゼンマイの代わりにシャツのボタンほどの小さな電池を用い、電気と磁力の力でテンプを動かすことに成功。つまり、「ベンチュラ」は世界初のエレクトリックウオッチであり、現在のクオーツ時計の先駆けとも言える存在なのだ。
1957年に発売された初代「ベンチュラ」(写真左)。14Kゴールドケースは税込175ドル、ゴールドフィルド(金張り)ケースは89.5ドルで発売された。月給400ドルが高給とされていた時代だったが、人々はこぞって世界初のエレクトリックウオッチを買い求めた。写真右は今回発売となった限定モデル。並べてみると、いかにオリジナルに忠実につくられているかがわかる
(写真右)ベンチュラ 14K ゴールド | LIMITED EDITION H24311730 1,650,000円
デザインも先進的だった。丸型でも角形でもない左右非対称の三角ケースは、当時のアクセサリー類としても異例であり、腕時計が新たなフェーズに進んだことを宣言するのに十分なインパクトがあった。手がけたのは米国のミッドセンチュリーモダンをけん引した鬼才デザイナー、リチャード・アービブ。キャデラックのデザイナーとしても有名な人物だ。
じつはこの三角ケースの「ベンチュラ」は人々の関心を集めるためのもので、普及型としてはラウンドケースモデルが用意されていた。が、予想に反して三角ケースのモデルが大ヒットし、それまでハミルトンが生産したゴールドケースの時計の最多売り上げをたちまち更新してしまう。
エルヴィス・プレスリーは、「ベンチュラ」にロックに通じる自由なスピリットを感じ取ったのだろう。写真左は映画『ブルー・ハワイ』撮影中のもの
エルヴィス・プレスリーは、「ベンチュラ」にロックに通じる自由なスピリットを感じ取ったのだろう。写真上は映画『ブルー・ハワイ』撮影中のもの
もちろん当時の著名人たちも「ベンチュラ」の虜(とりこ)になった。とりわけ有名なのはエルヴィス・プレスリーだ。彼は公私ともに愛用し、61年の映画『ブルー・ハワイ』の中では共演も果たしている。
「ベンチュラ」は、アメリカン・ドリームが最も身近にあった50年代の自由でゴージャスな空気を反映した時計とも言える。長い時計の歴史を振り返っても、これをしのぐ革新性、独創性を備えたものはない。だからこそ、さりげなく非凡なセンスを示したい人たちの間で時代を超えて愛され続けてきたのだ。
誕生初期の雰囲気を濃密に伝える「ベンチュラ 14K ゴールド」は、もちろんケースバックも14金製だ。そこにはシリアルナンバーのほか、ハミルトンのクラシックロゴ、14金ホールマーク、スイス造幣局のホールマークなども刻印され、スペシャル感を盛り上げている。
コレクション価値は高いが、だからといって、このモデルは自宅に飾って眺めるだけの時計ではない。搭載するのは高精度で信頼性の高いスイス製の高級クオーツムーブメント。反射防止加工のサファイアクリスタル風防や、5気圧の防水性能といった現代的なスペックも備え、日常的に安心して使用できる。あえて初期モデルと同じ14金素材としたことで通常のゴールドウオッチより輝きが優しく、傷に強いというところも魅力だ。
それでも普段使いするにはデザインが大胆すぎると感じる人もいるかもしれない。じつは「ベンチュラ」は手首に収まりの良いサイジングで、ビズスタイルの洒脱(しゃだつ)なアクセントに絶好。今作は程よくヴィンテージ感ある14金ケースということもあり、なおさらトラッドなスーツやジャケットに映える。もちろん休日のカジュアルも、これが腕にあるだけでクールに、かつ、リッチに格上げされるだろう。
ギフトシーズン、自分へのご褒美として何か特別な腕時計の購入を考えている人も多いと思う。そんな方々にとって、「ベンチュラ 14K ゴールド」は最高の選択肢となるはずだ。
世界初の電池式腕時計が14金製で復活
ハミルトンの 130年にわたる計時の歴史にオマージュを捧げ、アイコニックなタイムピースが130本の数量限定で復刻
Ref.H24311730。ケースサイズ33.11×51.63mm。ケース厚9.38mm。5気圧防水。クオーツ。14Kイエローゴールドケース。ブラックレザーストラップ。世界限定130本。1,650,000円。
詳細はこちら >12月1日(木)、ハミルトンの世界観を凝縮した新たな直営店が東京・新宿駅東南口の商業施設「新宿フラッグス」内にお目見えした。現在はオープン特典として同店で時計を購入した方にオリジナルバッグを進呈中。同ブランドの時計に興味のある人は、この機会にぜひ。
ハミルトンショップ 新宿Flags
東京都新宿区新宿3-37-1 Flags 2F
TEL 03-6380-0660