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国際基準のサービス品質で通信ネットワークの運用をサポート国際基準のサービス品質で通信ネットワークの運用をサポート

東芝グループグローバルネットワーク環境支える
「KDDIソリューションヘルプデスクセンター」

KDDI株式会社
花牟礼 敏氏

KDDI株式会社
越智 康博氏

東芝インフォメーション
システムズ株式会社
濁川 克宏氏

株式会社東芝
木原 将平氏

KDDI株式会社
会田 雅弘氏

KDDI株式会社
藤田 秀臣氏

KDDIは、企業のネットワーク環境やデータセンターの運用・監視をはじめとする「ソリューションヘルプデスクセンター」を宮崎県宮崎市に2021年10月に開設した。同センターはさまざまなIT(情報技術)運用サポートサービスを提供するオペレーション拠点の1つとなっている。同センターのサービスを利用し、大規模なグローバルネットワークの安定運用を実現しているのが、東芝グループだ。グループの情報システムを担当する東芝インフォメーションシステムズとKDDIソリューションヘルプデスクセンターの担当者に話を聞いた。

ソリューションヘルプデスクセンターを
宮崎県宮崎市に開設

―― KDDIが宮崎市に開設したソリューションヘルプデスクセンターは、どのような拠点でしょうか。

藤田 ソリューションヘルプデスクセンターはお客さまのネットワーク環境やデータセンターに向けて、運用・監視を中心としたオペレーションを実施する施設です。また、エンドユーザー向けヘルプデスクなどを含めたIT運用サービスを提供する拠点でもあります。これまでKDDIは、お客さまのネットワークの監視・運用を請け負う「ITアウトソースセンター」を東京と大阪に設置し、数多くのお客さまからITインフラの運用業務を受託してきました。このITアウトソースセンターではもともと当社が提供する通信ネットワークの監視サービスを中心に提供していましたが、最近はすべてのITインフラ運用をまとめてアウトソースするニーズが高まり、既存の拠点だけでは手狭になっていました。

 この課題を解決するために、20年7月にITインフラ運用のアウトソーシングを手掛けるパーソルワークスデザインと業務提携し、ITアウトソースセンターの一体的な運用を開始しました。そして21年10月、東京・大阪と距離が離れ、災害時のリスク分散にもなる宮崎県宮崎市に当ソリューションヘルプデスクセンターを開設しました。

会田 近年、多くの企業はネットワーク環境を含むITインフラのオペレーション要員が不足する課題を抱えています。それを解決するために、ITインフラ運用を外部のパートナーに任せる企業が急増しています。また新型コロナウイルス禍の影響もあり、問い合わせ対応やヘルプデスクなどの業務を外部委託するニーズはますます高まっています。そうしたニーズにも応えるために開設したのが、ソリューションヘルプデスクセンターです。

 センターには現場のナレッジを共有・有効活用し、属人化しない応対品質を実現する方法論「KCS(Knowledge Centered Service)」に準拠した運用を推進しているという特長があります。このKCSをベースに、品質にばらつきのない運用オペレーションの実現とナレッジを中心とした効果的な教育を徹底し、継続した改善提案による運用業務の効率化を推進しています。約1300平方メートル規模のオペレーションセンターには、お客さまの重要な業務を預かるために十分なBCP対策・セキュリティー対策が完備されており、22年7月時点で約30社のお客さまにセンターをご利用いただいています。

図:KDDIの運用アウトソースの全体像図:KDDIの運用アウトソースの全体像
図:KDDIの運用アウトソースの全体像

写真:センター内

写真:センター内

東芝グループがグローバルネットワークの監視・運用を委託

―― 東芝グループがKDDIのソリューションヘルプデスクセンターを採用した経緯と、どのような業務をKDDIに委託しているのかを教えてください。

濁川 東芝グループはグループ全体の情報システムを担当する東芝インフォメーションシステムズの主導により、08年ごろから北米、欧州、アジアなど地域ごとに運用していたグローバルネットワーク環境の統合・整備を進めてきました。このグローバルネットワーク環境の運用を開始する際、24時間365日・多言語対応のサービスデスク機能が必要になることもあり、監視・運用業務を外部のパートナーに任せることを検討してきました。そこでグローバルネットワーク環境の構築を委託したKDDIに声を掛け、監視・運用サービスを契約しています。

 それからしばらくの間、国内ネットワークについては東芝インフォメーションシステムズの社内で監視・運用を行ってきましたが、新しいシステムを開発・構築する業務が増加してきたため、そちらにリソースを集中させる目的もあって、ITインフラの運用を外部パートナーへ委託する検討を行いました。結果としてグローバルネットワーク環境で運用実績のあるKDDIに国内ネットワークも含めたネットワークの監視・運用を委託することにしました。

木原 東芝グループのグローバルネットワークは、東芝インフォメーションシステムズが運用・保守を統括し、KDDIには通信ネットワークの監視・運用、拠点における通信回線開通の支援、および東芝グループ各社からの問い合わせや移転・機器更新等の構成変更対応などの業務を委託しています。通信ネットワークに何らかのトラブル、問題が発生した際には、KDDIから発出されたアラートに基づき、障害を切り分けて復旧対応をしています。通信ネットワークやITインフラの構成変更におけるレビュー・承認行為は東芝インフォメーションシステムズが担当、実際の作業はKDDIが担当するといった役割分担をしながら日々の運用・保守業務を行っています。

―― KDDIでは東芝インフォメーションシステムズからの問い合わせを受け、どのようなアウトソースサービスを提案しましたか。

越智 東芝インフォメーションシステムズ様から国内ネットワークの監視・運用も委託したいという話があったのは、18年頃のことです。当時、グローバルネットワーク環境の監視・運用は東京の拠点が担当していましたが、ヘルプデスク機能なども含むということで、同機能を担当していたパーソルワークスデザインが運営するセンターを活用して分散対応することを提案しました。

 KDDIがこだわったのは、運用の属人化を排除してオペレーションの標準化を進めるとともに、応対品質を向上させることです。これを実現するために、運用プロセスをできる限り標準化することをおすすめしました。

花牟礼 東芝インフォメーションシステムズ様の社内運用からKDDIのアウトソースサービスへの移行は、わずか3カ月で約90の業務の運用を開始するというスケジュールでした。しかし、長年にわたる取引関係のなかで、東芝グループの考え方やネットワーク環境に対する思想へのKDDI側の理解が醸成されていたこともあり、比較的スムーズに移行を進めることができました。

 20年以降はコロナ禍の影響もあり、対面による直接的なコミュニケーションが難しい状況ですが、現在も毎日のように東芝インフォメーションシステムズ様の運用・保守担当とKDDIをオンラインで結び、活発な意見交換を行っています。

写真:濁川氏

東芝インフォメーションシステムズ株式会社
ITプラットフォーム推進部
部長
濁川 克宏

写真:木原氏

株式会社東芝
情報システム部
システムアーキテクチャ統括担当
ゼネラルマネジャー
木原 将平

写真:藤田氏

KDDI株式会社
ソリューション推進本部
マネージドソリューション部
部長
藤田 秀臣

写真:越智氏

KDDI株式会社
ビジネスデザイン本部
営業1部
部長
越智 康博

写真:会田氏

KDDI株式会社
ソリューション推進本部
マネージドソリューション部
アカウントマネジメント2グループ
グループリーダー
会田 雅弘

写真:花牟礼氏

KDDI株式会社
ビジネスデザイン本部
営業1部
エキスパート
花牟礼 敏

10万人規模のグローバルネットワークを安定運用

―― ソリューションヘルプデスクセンターを利用した結果、東芝グループはどのような効果が得られましたか。

濁川 一番の導入効果は、グローバルネットワークを安定運用できているところです。当社のネットワークは全世界で10万人規模のエンドユーザーが日々利用していますが、トラブルなく運用するのは、並大抵なことではありません。これを可能にしているのは、KDDIの技術力とサービス品質の高さがあるからです。通信ネットワーク環境の監視・運用だけでなく、約10万人が利用するネットワークをどのように設計したらよいか、当社の立場で一緒に考えていただけることにも、大きな導入効果を感じています。

―― KDDIから、今後どのような価値を提供されることを期待していますか。

濁川 東芝グループはいま、大規模な事業変革と業務プロセス刷新に取り組んでおり、業務システムをクラウド基盤へ全面的に移行する施策を進めています。ここ数年のうちに、現在のグローバルネットワークやセキュリティーの仕組みは大きく変わっていくでしょう。そうしたなかKDDIには、東芝グループが目指す新しいネットワーク環境の構築・運用を支援するパートナーとして、これからも東芝グループに寄り添っていただけることを期待しています。

越智 私たちが目指すゴールは、お客さまの企業で働く従業員の皆さまの業務効率化を実現することです。アフターコロナのこれからの時代は、クラウド基盤で稼働する業務システムをオフィスや在宅テレワークなど、さまざまな環境から接続してデータをやりとりする時代になります。そのような時代に向け、私たちもバックボーンネットワークや設備の集中管理を進めていますが、さらにお客さまに近いところでカスタマイズしてサービス価値を高め、お客さまにとっての利便性を高める努力を重ねていきたいと考えています。

藤田 KDDIのソリューションヘルプデスクセンターにとって、10万人以上のエンドユーザーが利用する東芝グループの通信ネットワークを監視・運用するサービスは、非常にインパクトのある事例です。これからも、ヘルプデスク業務に最先端AI(人工知能)技術を取り入れたり、ゼロトラストモデルのセキュリティー対策を講じたりするなど最新技術を積極的に導入し、世界中に広げていきたいと考えています。ネットワークやシステムがますます複雑化し、ITインフラの監視・運用に必要な人的・金銭的リソースの不足が予想されるこれからの時代、大規模なグローバルネットワークの運用実績が豊富なKDDIにぜひご相談ください。

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