清水寺の人流
提供:KDDI

そのとき、人はこう動いた。人流データでみる街 Vol.2 近畿編

コロナ禍の影響を受けた観光地、復興の兆しやいかに

政府は県境をまたぐ移動の自粛をよびかけ「ステイホーム」や「人流」が流行語にもなりました。一方で、GoToトラベルキャンペーンで観光需要を喚起させる試みもありました。観光地の人流はコロナ前と比べどのように変化しているのでしょうか。携帯電話端末の高精度なGPS位置情報データを用いた「KDDI Location Analyzer」で京都・清水寺の人流の変化をみてみましょう。

オフィス街の人流

SECTION.01 清水寺の人流データでみるコロナ前後

コロナ前並みの人流、GoToや感染減少が背景?

日本を代表する観光地の1つ、清水寺。京都を訪れる観光客の多くが足を運ぶ名所であり、秋は紅葉も美しい。清水寺の周辺地域を訪れた人の数や属性を、詳細に調べてみた。

推移(月単位)エリア来訪者人数

350,000 300,000 250,000 200,000 150,000 100,000 50,000 0

2019年

Before コロナ
9月 10月 11月 12月

2020年

Goto Travel
9月 10月 11月 12月

2021年

With コロナ
9月 10月 11月 12月

コロナ前並みの人流、GoToや感染減少が背景?

秋は京都観光のピーク。もともと11月に人流が増える傾向があるが、2020年と2021年は11月に興味深い結果が出た。新型コロナウイルス禍前の2019年11月と比べたところ、2020年11月は14.8%増、2021年11月は11.8%増となったのだ。2020年は政府がGoToトラベルキャンペーンを実施。第1弾を7月に開始したのに続き、当初は対象外だった東京都在住者も10月から同キャンペーンを利用できるようになった。こうしたことが後押しする形となり、2020年11月の清水寺はコロナ禍前を上回る人出となったようだ。
2021年11月は、ワクチン接種率の上昇と反比例するように感染者数が激減した時期。緊急事態宣言は9月末に解除され、観光地にも足を向ける人が増えていたことが浮き彫りになった。
2021年12月も清水寺周辺の人流は衰えず、GoToトラベルキャンペーン中だった2020年12月を上回った。

京都の紅葉

GoToトラベルの効果 観光に前向きな20歳代

では、コロナ禍でも清水寺を積極的に訪れたのは、どのような属性の人だろうか。KDDI Location Analyzerでは、年齢や性別、居住地など、どこからどんな人が来ているかを調べることが可能だ。各世代を選択して男女別の増減率を確認してみよう。

男女別×年齢別の増減率

※ 2019年11月と2020年11月との比較
※ 2019年11月と2021年11月との比較

20歳代は動きが活発、70歳以上は控えめ

GoToトラベルキャンペーンの効果か、2020年11月に清水寺を訪れる人数が大きく増えたのは男女ともに20歳代。男性は36%、女性は49%増だった。同じく2021年11月も20歳代の動きが活発だった。若い世代の中でも特に女性の方が観光に前向きになっていることがうかがえる。また、感染後の重症化リスクが高いとされる70歳以上はまだ旅行には控えめのようで、2019年11月を下回っており、コロナ禍前には戻っていない。
では、どこから清水寺に行った人が増えたのだろうか。
東京都からの来街者は2020年11月に127%増。このほか、神奈川県、埼玉県、千葉県からの来街者も大幅に増えていた。キャンペーンの効果を示す結果といえるだろう。
一方、北海道や東北地方、九州・沖縄地方といった、清水寺から距離のある地域からの来街者は2019年を下回っているところが多い。観光地の人出は、年齢層や目的地への距離などでまだ、まだら模様といえそうだ。

京都観光人込み
オフィス街の人流

SECTION.02 近畿5地点の人流を深掘り

KDDI Location Anlyzerでわかる来訪者データのまとめ

KDDI Location Analyzerでは、全国各地の人流を属性別に詳細に分析できる。今回注目した清水寺を含む近畿地方の観光地5カ所について、2019年と2021年11月、各地の来街者にはどんな変化があっただろうか。各地点を選択して、詳細な人流データを確認してみよう。

近畿地図
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大阪城
清水寺
姫路城
東大寺
比叡山
各地点をクリックしてみよう
オフィス街の人流

SECTION.03 人流データを用いた観光地DX事例

観光政策作りでも 属性や行動分析が力を発揮

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自治体の観光事業にも活用

KDDI Location Analyzer は来訪者の属性や時間帯別の傾向を、施設や店舗のような小さく区切ったエリアでも分析できる。観光政策のほか防災やまちづくりの政策作りに有益なツールだ。


栃木県の観光活用事例

例えば、栃木県は県内の約20カ所の観光地について観光客の変化を分析している。最新のデータがすぐに手に入るほか、複数地点の来訪者も割り出せるなど、より効果的に観光振興策を検討できるという。

※栃木県の観光活用以外にも、様々な自治体が位置情報を多様に活用しています。詳細は以下のリンクをご確認ください。

日光東照宮見ざる聞かざる言わざる

人流データをビジネスに活用!

今回の分析にはKDDI Location Analyzer(※)のデータを使用。商圏分析や来訪者の属性、時間帯別傾向などを、店舗や施設の形に小さく区切ったエリアでも分析できるため、すぐ近くに多く人が集まる施設などがある時も、指定した施設の来訪者に絞ったセルフ分析ができるツールとなっている。

(※)KDDI Location Analyzerでは、KDDIがauスマートフォンユーザーの同意のもとで、取得し、誰の情報であるかわからない形式に加工した位置情報データおよび属性情報(性別・年齢層等)を活用しています。属性情報は国勢調査等を基に拡大推計処理を実施しています。

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