提供:キンドリルジャパン株式会社

水島 壮太

変わりたい人に伴走する

Sota Mizushima
ラクスル取締役CPO
日本CPO協会理事 デジタル庁CPO

作るもので
ユーザーを喜ばせたい

ソフトウエアでいいものを作りたい。作ったプロダクトを通じてユーザーとつながり、ユーザーに喜んでもらいたい。それが私の情熱の根っこにある思いです。

学生時代にプログラムに触れてその可能性を感じたのが始まりでした。iモード向けのアプリ開発からスタートし、今ではインターネットテクノロジーを使ったソフトウエアプロダクトの企画開発や、それを顧客に届ける仕事を手掛けています。2021年9月からはデジタル庁のCPOにも就任し、国のプロダクトを通じてユーザーである国民全体にどう喜んでもらえるかを考えています。

ハードウエア時代の日本は世界で1、2を争う実力を持っていましたが、ソフトウエアの作り方には今課題を抱えています。もちろん一部の企業では先進的な取り組みをしているものの、99%は今でもレガシーな環境で、競争力のない方法でソフトウエアを作っているのが実情でしょう。

遅れている理由の一つはデジタルデバイドです。私は今41歳ですが、自分より上の世代になるとどうしてもデジタルへの関心や対応力が落ちてしまいます。一方、若者はデジタルネイティブとしてデジタルファーストの考え方になじんでいます。ちょうどはざまの世代にあたる私がこの両者をつないでいなかければいけないと考えています。

おもてなしの心を
ソフトウエアと結合

日本にはいいサービスがたくさんありますし、世界一のおもてなしの心があります。なのにソフトウエアの分野になると、むしろおもてなし不足になってしまっています。このおもてなしの心とソフトウエアをうまく結合すれば、我々の暮らしやビジネスを生産的にして価値の高い財やサービスの創造を進められます。最終的にはGDPを高めて経済を活性化し、それが社会成長につながるはずです。

そのためにソフトウエアの作り方をモダナイズします。今の日本はまだ私が学生だった20年ほど前の作り方と大きく変わっていません。そのためにまずは霞が関で良いプロダクトを作るための組織を作り、それを地方へ、あるいは民間へと広げていきます。

変わりたい、変わろうと思っている人はたくさんいることが最近良くわかりました。でもやったことがないので変わり方が分からない。私はそういった人々に伴走したいと思っています。一緒に走りながら、こりかたまったやり方やルールをほぐしていければ、きっと社会も変わります。私は高齢者になってもユーザーをおもてなしするソフトウエアを作り続けたいと思っています。皆さんも一緒にいかがですか。