1832年に創業したロンジンは、今年で創業190年を迎えた。なぜここまで歴史を重ねることができたのか?そこにはエンジニアリングにこだわり、エレガントな時計を作り続ける努力と研さんの積み重ねがあった。ロンジンはスイス時計の近代化を進めたマニュファクチュールの原点であり、機構だけでなく、ビジネス面でもスイス時計に大きな革新を起こしてきたブランドでもある。だからこそ、この190年間には大きな意味がある。その歩みを改めて知っておきたい。
ロンジンの創業者であるオーギュスト・アガシは、商才に長けていたことでも知られていた。1832年にスイスのサンティミエにあった時計製造販売会社の共同経営者となった。当時の時計産業は、供給会社からパーツを購入し、職人が自宅の工房で時計を組み立てていた。その後、彼の甥(おい)であるアーネスト・フランシロンが会社経営を引き継ぐと、1867年に“LE LONGINES(レ ロンジン)”と呼ばれる地区に新工場を設立。時計製造を開始し、「LONGINES」をブランド名とする。ここで採用された経営戦略が非常に画期的なものだった。
多くの人々を雇い入れ、大規模な生産体制を整えたロンジン。個々の職人の勘や経験に頼るのではなく、規格化されたパーツを指示書に沿って製作することによって高品質の時計を安定して製造することができた。歯車やねじといった根幹パーツを共通化して、生産コストを管理し、メンテナンス性を高めた。ロンジンの時計製造体制は全てが理に適っていた
新工場には設計や製品開発部門だけでなく、パーツの製作部門や組み立て部門なども集約されていた。一つの会社で川上から川下までを管理できる体制を構築したことで、設計の共有や品質の向上、さらには職人の習熟度を高めるなど様々なメリットが生まれた。このような一貫生産体制は、時計業界において「マニュファクチュール」と呼ばれる。スイス時計業界で、それをいち早く実現させたのがロンジンだった。
ロンジンは、その革新的な生産プロセスを武器に、優れた時計を生み出し、万国博覧会にて多数の賞を獲得した。その結果、多くの時計ブランドが、ロンジンの生産体制を真似ることになる。ロンジンは、スイス近代時計産業の礎を築いた革新的なブランドなのである。
ロンジン 時の物語 第1章 1832年から続く確固たる伝統
ロンジンの物語は今から190年前の1832年に始まる。
タイムピースを創造し、挑戦し、製作した人々のストーリーを読む
ロンジンの物語は今から190年前の1832年に始まる。
タイムピースを創造し、挑戦し、製作した人々のストーリーを読む
ロンジンの優れた時計技術は瞬く間に評判となったが、特にスポーツ界から高く評価された。19世紀の終わりごろに提唱された「近代スポーツ」は、競技ごとに統一のルールを整備して、誰もが参加でき、競い合えるように合理化されたスポーツのことだが、そこで重要になったのが精密な計時技術である。
ロンジンは正確なストップウォッチを開発することによって、世界中のアスリートが“タイム”という統一の基準のなかで、その能力を競い合うことができるようにした。ロンジンは正確な計時という形で、近代スポーツという文化をバックアップしたことになる。
ロンジンの計時技術は、その後も発展を続ける。例えば、スタートラインのワイヤを切ると自動的に計測が始まり、ゴールのワイヤを切ると自動的に計測が終わる(「ブロークンワイヤーシステム」と呼ばれる)自動計時システムは、現代の計測技術へとつながる礎となっている。フランス全土を巡る自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」や馬術競技、そしてアルペンスキーなど様々なジャンルのスポーツで、ロンジンは公式計時を担当するようになる
計時技術で培った技術は、20世紀初頭から始まる航空機の時代にも大きな影響を与える。黎明期の飛行機には正確なメーターがほとんど付いていなかったので、パイロットの手首にある時計が重要な役割を果たしていた。
ロンジンはチャールズ・リンドバーグによる大西洋横断の飛行時間計測をサポートし、アメリカ海軍のウィームス大佐と航空時計を開発。女性飛行士アメリア・イアハートもロンジンの時計を愛用した。
正確な時計を武器に、飛行機という新しい文化にも多大な影響を与えたロンジンは、人類の発展に寄与した革新者でもあったのだ。
ロンジン 時の物語 第3章 計時の専門技術
スポーツ計時は正確さが何よりも重要。
ロンジンは正確に表示する機器を開発、スポーツ計時の進化に貢献した
スポーツ計時は正確さが何よりも重要。
ロンジンは正確に表示する機器を開発、スポーツ計時の進化に貢献した
その優れた計時を支えるのはロンジンの高度な技術だ。毎時3万6000振動というハイビートムーブメントで高精度を実現する「ロンジン ウルトラ-クロン」(写真左)は、1968年製のロンジン ウルトラ-クロン ダイバーズウォッチからインスピレーションを得たオーバル(楕円形)型のケースデザインも特徴。「ロンジン スピリット Zulu Time」(写真右)は、ロンジンのパイロットウォッチの歴史からインスピレーションを受けたモデル。第二時間帯を表示する24時間針が特徴だが、この機構は1908年にロンジンが考案したもの。25年には、この機構を搭載した腕時計「Zulu Time」が誕生した。このモデルには、ロンジンの様々な歴史的要素が詰まっている
1968年発表のモデルにインスパイアされた新作ウルトラ-クロン
100年以上にわたってハイビートムーブメントを製造してきた
ロンジンの伝統を反映した新しい高振動周波数ムーブメント搭載
100年以上にわたってハイビートムーブメントを製造してきた
ロンジンの伝統を反映した新しい高振動周波数ムーブメント搭載
歴史を刻んだ勇者たちへのオマージュ ロンジン スピリット Zulu Time
100年以上にわたり培われたタイムゾーンのノウハウと、
力強いデザインとを組み合わせた、パイオニア精神に満ちた逸品
100年以上にわたり培われたタイムゾーンのノウハウと、
力強いデザインとを組み合わせた、パイオニア精神に満ちた逸品
スイスの時計産業は歴史が長く、創業数百年というブランドも珍しくない。歴史のなかでブランドがいったん消滅したり、企業買収によって本拠地を移したりという艱難辛苦(かんなんしんく)の物語を持つ場合もある。
レ・ロンジンとは“細長い原野”という意味。大規模な時計工場を作るため、小川の横の平地部分に社屋を建設した。その後、ブランドの成長とともに社屋の増改築が進んだが、場所は依然として変わっていない。サンティミエの鉄道駅も近いのだが、スタッフが駅からの坂道を歩いて通勤する様子は今も昔もずっと変わらない光景となっている
ロンジンは、スイスの山間にある小さな村、サンティミエのレ・ロンジンに社屋を建設して以来、現在に至るまで同じ場所で時計を作り続けている。貴重な資料や金型などが散逸せずに残され、それらの価値の高い資料が社内のミュージアムに大切に保管されている。創業当時から未来へと歴史を継承することを重んじてきたのだ。
ロンジン 時の物語 第2章 時計製造の歴史
ロンジンは時計製造の革新の最先端を走り続けてきた。先頭に立って
道を切り開いてきた時計職人たちの物語
ロンジンは時計製造の革新の最先端を走り続けてきた。先頭に立って
道を切り開いてきた時計職人たちの物語
ロンジン マスターコレクション L2.673.4.92.0 詳細はこちら ▶ スーツ 18万1500円/ラルディーニ、ニットポロ4万9500円/フィリッポ デ ローレンティス(ともにトヨダトレーディング プレスルーム ☎ 03-5350-5567)
ロンジンが過去の傑作からインスピレーションを受けたクラシカルなモデルを得意とするのは、こういった過去からの正しい継承があるからだ。
例えば「ロンジン マスターコレクション」のL.2.673.4.92.0は、ロンジンの歴史が凝縮された一本。懐中時計の時代から継承される柔らかなカーブのラウンドケースに、計時技術で磨かれたクロノグラフを搭載し、6時位置には月の満ち欠けをロマンチックに表示する伝統機構のムーンフェイズ。月、曜日、日付を示すトリプルカレンダーは、ビジネスマンには、うれしい実用機構だ。知的さのなかに確かな個性を持つ時計は、ビジネススタイルにおいて、ちょうどいいアクセントとなってくれるだろう。
ロンジン マスターコレクション
ロンジンの伝統や文化を色濃く受け継ぐフラッグシップコレクション。
クラシックなエレガンスと優れた品質を併せ持ち、
ビジネスシーンで最高のパフォーマンスを発揮してくれる。
ロンジン マスターコレクション 190周年記念モデル L2.793.4.73.2 詳細はこちら ▶ ニットカーディガン/フィリッポ デ ローレンティス(トヨダトレーディング プレスルーム ☎ 03-5350-5567)その他スタイリスト私物
190周年記念モデルとなる「ロンジン マスターコレクション」L2.793.4.73.2は、腕なじみのよい40mmというケースサイズの時計で、デイト(日付の表示)もない。過去の懐中時計などで使用されていた優美なブレゲ数字のインデックスをエングレービングして(彫り込んで)おり、伝統技術への敬意も込められている。
その一方で、時計を動かすムーブメントの心臓部には、シリコン製のパーツを使用することで耐磁性を高めており、磁気を発するデジタル機器に囲まれた現代社会にもしっかり対応している。
デザインはタイムレスだが、機能的なので、ビジネスシーンはもちろん、オフのスタイルにも似合うだろう。
ロンジン マスターコレクション
ロンジンの伝統や文化を色濃く受け継ぐフラッグシップコレクション。
クラシックなエレガンスと優れた品質を併せ持ち、
ビジネスシーンで最高のパフォーマンスを発揮してくれる。
ロンジンが190年の歴史で積み上げてきた技術力は、様々なバリエーションの時計を生み出す原動力となってきた。特に重要なのが時計の小型化。搭載するムーブメントにおいて機能を損なうことなく小型化するためには優れた技術が求められる。
ロンジンでは20世紀初頭から、この難問に挑戦し、貴婦人の腕に似合うエレガントな腕時計を数多く開発してきた。その当時はパリで「アールデコ」と呼ばれる、洗練された直線と優美曲線を融合したデザイン様式が流行していた。現在のロンジンの時計も、その流れをくむエレガントなレディースウォッチが多い。「ロンジン ドルチェ ヴィータ」は、まさにその代表的なモデルである。
こういった時計は、ペア使いするのも楽しい。同じデザインだけではなく、ラウンド×レクタングル(長方形)というようにルックスに変化をつけ、同じブランドで、さりげなくリンクさせるのが正解だ。190年の歴史が裏づけるように、品質は高く、メンテナンス体制も万全なので、次の世代へと安心して受け継いでいけるという楽しみもある。
ロンジンの時計は、家族の幸せな時間を刻んでいくものでもあるのだ。
比類なきエレガンス ロンジン ドルチェヴィータ
イタリアの豊かなライフスタイル(“甘い生活”)を讃えるスタイリッシュなコレクション。アールデコ様式の流れをくむエレガントさが魅力
イタリアの豊かなライフスタイル(“甘い生活”)を讃えるスタイリッシュなコレクション。アールデコ様式の流れをくむエレガントさが魅力
詳細はこちら ►ロンジン ドルチェヴィータ
柔らかなラインをまとった縦長のケースと豊富なバリーエーションのダイヤル。
イタリアの“甘い生活”を讃えるスタイリッシュなコレクション
ロンジン マスターコレクション
ロンジンの伝統や文化を色濃く受け継ぐフラッグシップコレクション。
クラシックなエレガンスと優れた品質を併せ持ち、
ビジネスシーンで最高のパフォーマンスを発揮してくれる。
ロンジン創業190周年
世代を超えて、受け継がれる
エレガンスの譜系
スペシャルコンテンツ公開中!
ロンジンの長い歴史のなかで受け継がれてきたフィロソフィー「Elegance is an attitude - エレガンス」。日本のエレガンスを象徴する4人の豪華キャストがそれぞれのエレガンスを体現する。
月の満ち欠けが魅せる“光と影”の魅惑的な世界。ロンジンのウォッチメイキングを象徴するフラッグシップ、ロンジン マスターコレクションのムーンフェイズに洗練された機能美が、シックでコンテンポラリーな光のなかで幻想的に映し出される。
ダイヤモンドと自然が織りなす“色彩と輝き”のエレガンス。1920年代のモデルがルーツの「ロンジン ドルチェヴィータ」の象徴的なスクエアのフォルムやダイヤモンドが、イタリアの豊かなライフスタイル(“ドルチェヴィータ”)を想わせる海や空の色彩美とともに輝く。
ロンジン マスターコレクション
190周年記念モデル発売
190年の歴史が証明する
スイス時計の革新者、
ロンジンの歩み
ロンジン マスターコレクション
L2.793.4.73.2
サイズ:40.00mm
ムーブメント:自動巻
素材:ステンレススティール
カラー:シルバー
¥313,500
詳細はこちら ▶L2.673.4.92.0
サイズ:40.00mm
ムーブメント:自動巻
素材:ステンレススティール
カラー:ブルー「サンレイ」
¥462,000
詳細はこちら ▶L2.909.4.92.6
サイズ:40.00mm
ムーブメント:自動巻
素材:ステンレススティール
カラー:ブルー「サンレイ」
¥338,800
詳細はこちら ▶ロンジン ドルチェヴィータ
L5.255.5.79.7
サイズ:20.80 X 32.00mm
ムーブメント:クォーツ
素材:ステンレススティール&18Kピンクゴールドクラウン
カラー:シルバー「フランケ」
¥521,400
詳細はこちら ▶L5.255.0.71.6
サイズ:20.80 X 32.00mm
ムーブメント:クォーツ
素材:ステンレススティール
カラー:シルバー「フランケ」
¥444,400
詳細はこちら ▶L5.255.0.71.7
サイズ:20.80 X 32.00mm
ムーブメント:クォーツ
素材:ステンレススティール
カラー:シルバー「フランケ」
¥444,400
詳細はこちら ▶価格は全て税込みです
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Tel.03-6254-7350
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