石島久司
1965年10月生まれ、群馬県桐生市出身。群馬県立桐生高等学校を卒業後、明治大学商学部に進学。大学では物流専門のゼミに所属し、大学卒業後は、ゼミの教授からご紹介いただいた運送会社にて3年間就業。91年4月に石島運輸倉庫に入社、営業部長を経て、2002年5月に代表取締役に就任。21年2月にアイ・リンクホールディングス設立に伴い、代表取締役に就任。現在に至る。
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INTERVIEW

小学生の時に野球を始め、大学生までひたすら白球を追う日々を過ごしました。野球の世界では「4番バッターを並べても勝てない」とよく言われていますがまさにその通りで、それぞれのメンバーが各々の役割をしっかり果たすことで初めてチームとして勝利できることを身をもって学びました。会社経営も同じで、エリートの寄せ集めよりも、いろんな個性を持つスタッフさんたちが一致団結した時にいい仕事ができるものです。スタッフさん一人ひとりの個性や持ち味を生かすことが、私の役割だと思っています。

「アイ・リンクグループに頼んで良かった」を励みに

石島久司

高校時代は部員の半数が辞めてしまう厳しい環境の中、練習に励みました。大学時代は東京六大学準硬式野球リーグで2年で首位打者となり、3季連続でベストナインを獲得することができました。野球のおかげで忍耐力と諦めない心を養うことができたと思います。実家は祖父の代から運送業を営んでいて、私は野球に没頭する一方、「いつかは自分が継ぐのだろうな」と子供の頃から思っていました。大学では物流をテーマとしたゼミに参加し、ビジネスの理論を学びました。当時、ゼミの教授が「これから物流は社会の主力になっていく」と力説していたことが、まさに今現実になっています。

大学を卒業すると教授の紹介で、神奈川県平塚市の運送会社へ就職し、3年経験を積んだ後に実家で働き始めました。仕事をたくさん取ってくればみんな喜ぶだろうと思い、熱心に営業して回りましたが、当時もドライバーさんの人手が足りていなかったために「ただでさえ忙しいのにこれ以上仕事を増やさないでくれ」と言われてしまいました。仕方がないので、当面自分で仕事を取って自分で運ぶ、営業マン兼トラックドライバーのような役割をしていました。製造拠点や物流拠点間の輸送がメインで、なかなかエンドユーザーと接する機会がないのですが、最終的にエンドユーザーの手に渡った時の「ありがとう」を常にイメージし、お客様に「アイ・リンクグループに頼んで良かった」と思っていただけるように仕事に励みました。

実家に戻って12年目、私が36歳の時に先代である父が倒れ、急きょ代表取締役を交代しました。青天の霹靂(へきれき)でしたが、早くからいろいろな仕事を経験させてもらっていたので、さほど戸惑いはありませんでした。

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社員の資格取得やスキルアップも支援

社長就任当初は運輸倉庫会社の一社のみ、さらに冷凍冷蔵に強い会社、小口に強い会社などに細分化し、現在は25社(海外会社含む)を束ねる総合物流のホールディングス会社に成長しました。創業以来、経営理念や事業計画というものがなく、目の前の仕事にひたすら取り組むだけという状況だったので、私が社長に就任して3年目に「真心つなぎ人財づくり」という経営理念を掲げました。お預かりした大事な商品を配送先まで真心を込めてつなぎ、スタッフさん一人ひとりが困難を乗り越えながら成長して地域社会の財産になるようにという思いを込めています。何か決断を迫られた時には、この経営理念に沿っているかどうかを判断基準としています。「企業は人なり」という格言の通り、スタッフさんの成長が会社の成長につながります。学びたいという意欲があるスタッフさんには、資格取得や研修を積極的に支援しています。いろんな仕事を経験できるというグループの強みを生かしながら一人ひとりがなりたい姿を見つけられるようサポートしていきたいと考えています。

物流は体に例えると血液のようなものです。物流なくして社会は成り立ちません。多くの人の役に立っていることが実感できる素晴らしい仕事です。しかし、一般的にトラックドライバーさんのイメージはあまり良いものではありません。私たちは「人財づくり」を通して運送業界全体の地位を向上したいと思っています。まずはドライバーさんや倉庫スタッフさん、その家族みんなが誇りを持てる会社を作っていきます。11年後には創業100周年を迎えます。その頃にはグループ総売り上げ300億円、従業員3000人の企業を目指したい。業界の先駆者となり、地域の人々に愛され、社会になくてはならない会社となることが目標です。

若者のみなさんには、どんな時も「チェンジ&チャレンジ」の精神を持っていてほしいと思います。新型コロナウイルス禍で大変な時代を迎えましたが、発想を変え、プラス思考でこの変化に対応し、日々成長してください。幸せかどうかを決めるのは自分の心です。一度や二度の失敗でくじけてはいけません。なにくそ根性を持って、立ち上がってください。

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