川合幸治
同志社大学経済学部在学時に学生ビジネスを展開。卒業後、サイバード、ngi group(現ユナイテッド)と、モバイルインターネット企業を渡り歩く。2011年、リンクエッジを創業し、代表取締役に就任。
https://corp.linkedge.jp/

INTERVIEW

起業から10年。才能を持った人、変わった人同士をつなぎたいという軸の部分と、時代を先読みするという方針は変わりません。ただ、目先の利益よりも長期的な利益を追求したいという思いは強くなりました。誰かを助けることで、何年も経って今度はその人が助けてくれたりその会社が伸びてお客様になってくださったりしたことが何度もありました。人のために動くことが自分の資産になります。人の役に立ちながら、未来の資産を築く経営をしていきたいですね。

実務は向かなかったけれど

川合幸治

中学生まで野球部に所属していました。キャッチャーとしてナインをまとめることが楽しくて、今思えばその頃からリーダーになりたい気持ちが強かったのかもしれません。公務員として働く両親を見て、自分の意向に関係なく異動になったり希望する仕事ができなかったりするところに違和感を覚えていました。そのことも、経営者を目指したきっかけの一つです。

学生のうちに稼ぐようになれば就職せずに済むと考え、大学時代は仲間を集めてフリーペーパーを発行したり卒業生の家電家具を集めて新入生に売る事業を立ちあげたりしていました。多少稼げましたが、それで一生やっていくのは無理だと分かりました。在学中に大手ECサイトの楽天市場に出店する企業のインターンシップに参加する機会があり、社長の考え方に大きな影響を受けました。楽天市場にもかなり初期の段階で出店していて、時代を見ながら常に新しいことに取り組んでいる人でした。ある時、社長に言われるまま「オタク向けグッズ」を国内で仕入れて海外のオークションサイトに出品すると、何倍もの価格で売れたのです。学生にもこんな商売ができるのだと驚きましたし、誰も着目しないようなところに目を向けること、時代を読むことの大切さを学びました。インターネットにはまだいろんな可能性があると感じ、いずれ必ず起業しようと決意しました。

大学卒業後、携帯コンテンツを扱う企業に就職しました。営業希望でしたが、配属されたのは財務部。ここで自分の実務能力の低さを思い知ることになります。経営者になるためには財務の経験も必要だと自分に言い聞かせて頑張りました。しかし評価は同期の中でも最下位。どうあがいても自分に向いていないと見切りをつけました。その後、大学時代のビジネスパートナーが働く広告代理店に拾ってもらいました。営業マンとして3年働いた後、パートナーと一緒にリンクエッジを立ち上げ、モバイル広告などの事業をスタートしました。東日本大震災の直後のことです。

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スマホ普及の波に乗って急成長

事業がうまくいくかどうかは、能力よりも、いかに時代を読んだ動きができるかということに尽きます。当時はスマートフォンの普及が爆発的に進んでいる時期でもありました。スマートフォンの広告やサービスを扱う企業はまだ少なく、そこに前職でのガラケー広告の経験やノウハウを転用していち早く参入したことで、会社は急成長しました。さらに、広告主とアフィリエイターをつなぐアフィリエイト広告のプラットフォームを立ち上げました。

アフィリエイト広告は小売りの実店舗をWEB上に置き換えたようなものだと考えています。たとえば電化製品の広告に使い方やメンテナンス方法まで詳しく説明するブログ記事が添えてあれば「ここから買ってみよう」と思う人も増えるでしょう。今は実店舗からWEBに置き換わる過渡期で、まだまだアフィリエイトは伸び続けると思います。ずっと創業メンバーの2人でお金を稼いできましたが、せっかく起業したのだから企業として社会に影響を与えたいと考えるようになり、4年目ぐらいから社員をどんどん増やして組織を大きくしていきました。私もパートナーも採用に関しては経験も知識もなかったので、人を雇うことの難しさに直面しました。合わなくて伸び悩んでしまう人、途中でいきなり来なくなってしまう人もいました。採用を見直し、能力面よりも人となりを重視するようになると、会社に合う良い人材が集まってくれるようになり、今は30人程度の社員が働いてくれています。会社が成長しなければ社員たちのモチベーションも上がりませんし、大きなこともできないので、さらに仲間を増やしていろんなことに挑戦していくつもりです。

相変わらず実務は苦手ですが、周りに支えられながらここまでたどり着きました。今後は10年間で得たノウハウや人脈を生かして、新しいことをやっていきたいと思います。広告主様を対象としたコンサルティングなど、クライアント企業の成長を総合的に支援する取り組みにも挑戦したいですね。また、日本はアフィリエイト先進国と言われています。海外展開も視野に入れて、アフィリエイトといえば真っ先に名前が挙がる企業になることを目指していきます。

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