小久保俊也
1974年生まれ、愛知県出身。91年に地元の厨房機器を取り扱う会社に就職。93年に厨房機器会社の経営が傾き退職、同年、地元のガス工事会社に就職。2003年にガス会社を退職し、個人事業主として地盤調査業務を開始。08年に株式会社国保住建として法人設立。09年に測量事業を開始。10年に地盤改良工事事業を開始。同年末に確認申請事業を開始。15年に不動産の買取事業を開始。同年に不動産仲介事業を開始。19年に営業所を設立し賃貸管理および賃貸仲介事業を開始し、現在に至る。
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INTERVIEW

私はどんな時でも笑うことを大切にしています。笑っていれば人が集まりますし、その場も明るくなります。人が集まれば色んな話を聞けますし、そこから様々なアイデアが膨らみます。もちろん色々なことが起こる日々の中では、笑っていることが難しいときもあります。それでもやっぱり笑うしかない。笑っている人が一番強いと思います。

自分にも相手にも正直でいよう

小久保俊也

国保住建は、地盤調査、地盤改良工事、各種申請、不動産全般業務をしている会社です。弊社の強みは品質と人。お客様への接し方や考え方が他社と大きく違います。不動産というと「だまされる」というイメージを持っている人もいると思いますが、これは一般的な売買を行う不動産会社は成功報酬で事業をしていることが原因となっていることもあります。営業スタッフは当然売り上げを意識して売主や買主に価格を交渉しますから、契約後や決済後に近所の方や近隣の土地を売却した方の話を聞いた金額差で「だまされた」と感じる人もいるのだと思います。一方、弊社は不動産事業以外にも色々な部署があるので、その時の情勢に応じて社内で売上の比重を調整することができます。社員は安心と自信を持つことができ、お客様に対しても正直に対応できるわけです。嘘をつかないことは、弊社では大前提です。こちらにあるすべての情報をお客様に開示することはもちろん、「この金額は適正ではないですね」といった意見も正直にお伝えして、納得していただいた上で進めています。不動産に関する様々な相談もお受けしますが、中には「こういうことが起こっているから、この業界のイメージは悪いんだな」という内容もあります。ですが同じ考えを持って当社と取引してくれている不動産業者のみなさんと少しずつでもいいので悪いイメージを取っていきたいですね。お困り事や相談事の中には根本的に直すことは無理でも、少しでも何とかしようとすると、暗かったお客様の表情がパッと明るくなることがあります。私はその瞬間が大好きですね。その後のお客様との関係も良好になり、時には「今事務所の前を通ったよ!」と電話がかかってくるほどです(笑)。

実は私、高校1年生の時はボクシングの世界チャンピオンを目指していました。自分は無敵だと勘違いしていたのですが、その後世界チャンピオンになった人に喧嘩を売って叩きのめされたことがあったのです。ここで「自分は特別ではない、人の何倍も努力しないと成長できない」と認識したことが、今の私の原点です。その後、自分で事業をするための何かを得ようと高校を中退して就職したのですが、いざ働き始めてみるとそんなことを言える立場ではありませんでしたね。ひたすら仕事をこなして認めてもらった先にしか起業は無いと痛感しました。

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仲間を信じて頼れることは強み

その後、個人事業として地盤調査事業を開始し、2008年に法人化したのですが、そのわずか3カ月後にリーマン・ショックが起きました。仕事の9割が無くなって、厳しかったですね。当時のピンチから学んだことは、人に助けていただいたり協力していただいたりしないと、人間、特に企業は無理だということ。当時は本当に多くの方にアドバイスや助けをいただきました。今私が大切にしているのは「すべてにおいて裏切らないこと」です。もちろん、人としてまわりを裏切ることはあってはなりませんが、依頼された仕事や相談事は責任を持ってやり遂げています。ときには過度な要求や無理な話もありますが、それであればその事実をきちんと伝えて、期待していただいている範囲は必ず形にしています。そうしていれば信頼されますし、お互いに楽しく仕事できるはずですから。
地盤工事などは下請け仕事なので、発注元がどれだけ楽できるか、こちらがどれだけ良いものを提供できるかが重要です。不動産業務も同じで、相手にとってプラスになる仕事をすることが大事です。弊社は社員全員がそれをきちんとやって来たからこそ、ここまで来ることができたと思っています。これからも縁を感じた人たちには笑っていてもらえるように、この姿勢を貫いていきたいですね。

私自身は中卒なので学がありませんし、できないことも多いです。でも、そのことを逆にプラスにしたいんです。「私にはできないからよろしくね」と、できる人や信頼できる人にお願いして任せる。人に頼んだり人を信用できたりするところが、私の経営者としての強みだと思っています。社員には感謝していますし、全員を尊敬しています。実務・調査・工事の段取りなどは、私より彼らの方ができるんですよね。お互いに尊敬し合う社風ですし、信頼があるからこそ勤務時間も自由です。何より、社内には笑いが多い。私も笑う、あなたも笑う、互いの顔を見たら笑う……そんな感じです。笑っている人は向上心が強いですし、仕事の面においても「もっと良くしたい」と突き詰めるタイプが多いです。若者の皆さんにも、ぜひ意識的に笑ってほしいですね。そうすれば人が集まってきますし、その中では自然と謙虚になれるものです。笑うことは人間が持っている最強の武器。それを使わない手はありませんよ!

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