押野誠
1974年生まれ、大阪府出身。女手一つで4人の子どもを育ててくれた母に少しでも楽をさせてあげたいという思いから、中学卒業後、日中は働きながら夜は夜間高校に通い4年で卒業。卒業後、少しでも人の役に立つ仕事がしたいとの思いで障がい者施設に就職。7年間勤めた後、障がい者の方に仕事を斡旋していく側に立ちたいとの思いと、自分自身も社会を知ろうと思い、営業職としてリフォーム会社へ転職。6カ月でチーフアドバイザーのポジションにつき、自分のチームを持つようになった。その後、施工管理会社・ガスショップでも経験を積み、2014年1月にグローoneを設立。16年4月に株式会社グローoneとして法人化を果たす。
https://www.growone.co.jp/

INTERVIEW

リフォーム業界に初めて足を踏み入れたのは20年ほど前です。途中で何度か転職もしているのですが、当初お付き合いのあったお客様が今でも「どうしてる?」と連絡をくださることがあります。もちろんそのお客様に何か困ったことがあれば私も損得勘定抜きにして駆けつけるでしょう。仕事を通して出会った方とこのようなお付き合いができるのはありがたいことです。特別なことは何もしていないのですが、私はお客様のことを人としてとても大事に思っているので、その気持ちが通じているのかもしれません。

早くから働く決心をしていた

押野誠

女手一つで4人の子どもを育ててくれた母に少しでも楽をさせてあげたくて、中学を卒業したらすぐに働こうと決めていました。母は自分のせいで高校進学を諦めさせたくないと悩んだようですが、私は「お母さんのせいじゃないから」と譲りませんでした。特にやりたい事や夢があったわけではありませんが、とにかく収入を得て、早く母や兄弟の力になりたいという一心でした。この時から自然と肝が据わり、臆することなく行動しようという気持ちが芽生えた気がします。人に頼らず、自分の意志で生きることができるようになったのは母のおかげですし、このように育ててくれた母には感謝しかありません。今の会社があるのも、この時の覚悟があったからこそだと思っています。

中学を卒業すると、日中働きながら夜間高校にも4年間通い、障がい者施設に就職しました。社会に出るなら、少しでも人の役に立つ仕事がしたいと考えたからです。7年間勤めるうちに、障がい者の方の就職先を斡旋(あっせん)して自立を支援するような仕事がしたいと思うようになりました。それを実現するには私はまだ若く経験不足だったので、もっと社会を知るために住宅リフォームの会社に転職して営業マンになりました。3年ぐらい経験を積んだら施設に戻るつもりでした。しかし、半年ほど経った頃にはチームを束ねるチーフアドバイザーに抜てきされ、簡単に辞めるわけにもいかなくなっていました。リフォームが完成した時の達成感、お客様が喜ぶ姿、そういった「ものづくり」の側面に魅力を感じて、この仕事が大好きになっていったのです。気がついたらこの業界にどっぷり浸かっていましたね。38歳の時に独立し、グローoneを立ち上げました。

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「住まいのホームドクター」でありたい

お客様からは、水道のパッキン交換から排水管の詰まり、ハチ退治、防水工事、増築、外壁塗装、店舗改装まで、様々なご依頼をいただきます。お客様の住まいに困りごとがあれば、仕事の大小に関係なく、解決のために全力で取り組むことを会社全体で徹底しています。会社として利益も追求しなければいけませんし、そうしなければ経営は成り立ちません。それでも、仕事をしていて何より喜ばしいのは、お客様に「ありがとう」と言っていただける瞬間です。「グローoneに言えば何とかしてくれる」とお客様に頼りにしていただけることが一番です。技術的なことだけではなく、人として信頼していただけることを大切にしています。これからも「住まいのホームドクター」としてお客様に寄り添い続けていきたいと思います。

今まではリフォームが事業の中心でしたが、2019年に念願の建設業の許可を取得しました。今後は新築工事も手掛けていく予定です。まだ従業員6人の小さな会社ですが、これから人員も増やし、売り上げも伸ばし、グローoneの知名度をあげていきたいですね。それが今の目標です。もちろん、障がい者の方に仕事を斡旋するというかねてからの夢も決して忘れたり諦めたりしたわけではありません。近い将来、必ず福祉事業の立ち上げを実現するつもりです。そのためにも会社を大きくして力をつけなければいけません。

毎年のように地震や台風、豪雨などの自然災害が起こりますし、今はコロナ禍で経済も悪化し、楽しいイベントも次々に中止になり小さな子供たちまで我慢を強いられています。気分が沈むようなことばかりですが、日本は戦争で焼け野原になった時も立ち上がり、自分たちの手で豊かな国を築いてきました。強い気持ちで何事にもチャレンジして、前に進もうとするその心が日本の未来を明るくすると私は信じています。悩んだら立ち止まるのではなく、動くことが大切です。今、特に夢や目標がなくても大丈夫です。それが見つかるまで、ひたすら動き続ければいいのです。

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