宇木大介
早稲田大学理工学部情報工学科を卒業後、インフォコム株式会社入社。エンジニア、営業、マーケティング業務を経て、合併会社の取締役に最年少で就任。資本出資を伴う事業提携やM&A実務を経験したのち、ネットビジネス事業部門へ異動。出向先にて2年間執行役員CFOを務め、帰任後は経営管理室にてM&Aや投資プロジェクトのチームリーダーを担当。2020年、フリークアウト・ホールディングス執行役員就任、Ultra FreakOut株式会社代表取締役就任。
https://ultra-fout.jp/

INTERVIEW

若いころ失敗して落ち込んでいたら、友人が「後悔して終わりにしないで、反省して次に生かしていけばいいじゃないか」と言ってくれたんです。自分次第で次につながるんだ、これで終わりじゃないんだと、心がとても軽くなりました。人生はよほどのことがない限りやり直しがききますから、失敗してナンボ。私の人生だって、やり直しばかりです。皆さんもどんどん挑戦して、失敗したらそこで止まらずに、次につながるものを見いだして行ってください。

プログラミングに魅せられた学生時代

宇木大介

弊社は、デジタルサイネージ事業をしています。2016年に関係会社IRISでタクシー内のデジタルサイネージ広告事業を立ち上げたことがはじまりで、現在は全国主要都市のタクシー6万台に設置されるほどに成長しています。近年は同業他社が多くありますが、弊社は配信基盤の提供だけでなく、企画開発からローンチまでワンストップで支援できることが強みです。タクシーサイネージ事業を約6年にわたり大きくしてきた経験と実績はもちろん、ネットワークの広さを生かした企画提案・メディア育成ができることも強みです。

私がこの世界に入ったきっかけは、中学時代に友人宅でパソコンに触れたことです。当時大好きだったファミコンのソフトは、パソコンのプログラミングでつくられていることを知り、さらに興味を持ちました。高校では仲間と一緒にパソコン同好会を立ち上げ、数学室にあるパソコンを使い、初歩的なプログラミングで簡易なゲームを作っていました。その頃パソコンはまだ個人が簡単に買える値段ではなかったものの、私は年々値段が下がっていることに気付いていました。「確実に世の中に普及してきている。近い将来、パソコンを使うことが当たり前の世の中になる」と思ったのです。大学で情報工学科を選んだのも、パソコンのスキルを身に付けておけば将来困らないと思ったからです。

大学卒業後はSI企業に就職し、ソフトウエアのテクニカルサポートに配属されました。自信満々で挑んだものの、いざやってみるとさっぱり分かりませんでした。完全に自信を打ち砕かれ、そこから3年間みっちり修行しました。その後、念願の営業部に異動。新規客を探して相手のニーズを探り、それに合った提案を繰り返しているうちに、似たような提案を繰り返していることに気付きました。似たような話が多いということは、世の中のニーズがそこにあるということ。その提案をまとめればひとつの商品になると気付けたことは、その後の人生にとても役立っています。新規事業開発部門で商品の企画から世に出すまで一連の流れを体験したことも、私の原点になっています。

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「自分ごと化」で互いに成長

最初に経営層に仲間入りしたのは、28歳のときです。今でこそ20代の経営者は増えていますが、当時はまだめずらしく、社内の経営層や社外の人からは「上から目線」で対応されたものです。話は聞いてもらえなくても数字の責任は負わされますし、月例報告で毎度きつく言われることもストレスでした。そんな状況を打破するべく周囲の信頼を高めようと、色々なイベントやセミナーに登壇したり、競合企業に声を掛けてそれぞれの課題を共有する場を設けたりしました。当時はまだ業界も市場も小さかったので、「戦うのではなく、皆で一緒に盛り上げていきましょう」と声をかけたものです。そのスタンスは今も続いていて、競合企業とも定期的に情報交換をしています。

今後は、コミュニケーション手段の一つとして、もっと多くの方にデジタルサイネージを利用していただくことを目指します。近年はスマートフォンなどの普及で情報がパーソナライズされており、個々に合った情報ばかりを目にするようになっていますが、公共の場にあるデジタルサイネージなら、多くの人に向けた情報を流せます。見るたびに新しい気付きを得て、それぞれに取り入れていただければ本望です。そして、私たちと事業を一緒に作っていく皆さんとは、有機的な関係を築いていきたいと考えています。有機的な関係とは、積極的にコミュニケーションを取りながら、お互いの得意な部分をうまく結びつけていく関係のこと。1足す1が2以上の結果を出せる関係です。社名「フリークアウト(度肝を抜く)」のとおり、これからも世間の予想を上回る価値を提供して、世の中にインパクトを与え続けていきます。

常に大切にしているのは、「自分ごと化」です。責任や役割が大きくなるほど様々なことが他人(ひと)ごとになりやすく、つい評論家然とした意見を言いたくなるものですが、否定的な意見を言うだけでは無責任ですし、言うだけで終わっていたら成長がありません。自分だったらどうするか考え、相手にそれを伝えてみたら、お互いにアイデアが広がって解決策が見つかるかもしれません。誰でもゴールまで一気に行けることはなく、必ず途中でつまずくもの。そんなときこそお互いに「自分ごと化」して、ゴールまで走り続けるためにはどうすればいいかを一緒に考えたいです。

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