山田進太郎
1977年生まれ、愛知県出身。早稲田大学在学時に楽天でインターンとして楽天オークションの立ち上げに携わる。卒業後、株式会社ウノウを設立。WEBサービスやソーシャルゲームを展開する。10年、ウノウをZyngaに売却、12年にZyngaJapanを退社し、13年2月に株式会社メルカリを創業。誰でもスマホ一つで簡単に出品、購入できるフリマアプリ「メルカリ」のダウンロード数は日米合計で3200万(16年3月現在)に達した。
https://jp.mercari.com/
※本サイトに掲載している情報は2016年2月 取材時点のものです。

INTERVIEW

「世界に通用するWEBサービスを作りたい」という思いは、プログラミングの勉強を始めた20代の頃からずっと変わっていません。 フリマアプリ「メルカリ」は日本最大の規模にまで成長することができましたが、 今後は国内だけではなく世界中にサービスを展開したいと思っています。 これからは世界中で稼ぐ時代。 その先駆けとなるべく私たちは頑張っているところなので、若い方たちにも世界を目指して何か挑戦してみてほしいですね。

世界に通用するWEBサービスを作りたい

山田進太郎

自営業の両親を見て育ったせいか、大人になってサラリーマンとして企業に就職するイメージはあまり持っていませんでした。両親は私に何かを強制することはなく、習い事や受験もいろんな選択肢を提示してくれた上で、やるかやらないかは私に決めさせてくれたのでありがたかったです。学生時代は勉強よりもサークル活動やイベントに夢中で、とにかく全力で遊びました。元来、一人で本や映画を楽しむのが好きで決して社交的なタイプではなかったのですが、サークルのリーダーに担ぎ出されたりするうちに、仲間と一緒に何かを成し遂げることの楽しさに目覚めたんですよね。

大学在学中にインターンとして楽天でオークションサイトの立ち上げに関わりました。その後、元々インターネットが大好きだったのでプログラミングを勉強して、趣味で「映画生活」というサイトを立ち上げたんですね。これが思いのほか反響があって、WEBサービスを一から作り上げることの面白さにすっかりはまってしまいました。

大学卒業後は就職せずに自分の会社を立ち上げたんです。多少苦しくても「これが好きだ」という気持ちを大切にして、関係者にもその思いを純粋に伝えることを心がけました。とにかく世界に通用するWEBサービスを作ることが念頭にあったので、目先の売り上げよりも世界に進出するためには何をすればいいかを常に考えていました。手ごたえを感じたのは、モバイルのソーシャルゲームが軌道に乗り始めた頃ですね。ゲームのようなコンテンツを作るのは日本人の得意分野だし、モバイルとゲームの組み合わせなら世界で勝負できると確信していました。

その後、米国の大手ソーシャルゲーム会社ZyngaからM&Aの話を持ち掛けられた時、海外進出への近道だと思い株式をすべて売却しました。私は日本法人のジェネラルマネージャーに就任したのですが2年ほどで退職し、半年間の世界一周に出かけました。

  • 山田進太郎
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何十年も使ってもらえるサービスを目指して

帰国後、立ち上げたのが現在のメルカリです。不要になったものを捨てるのではなく誰かに譲り、それをまた大事に使うことで無駄をなくしていくということが世界的な潮流になっています。日本でもフリーマーケットのようなイベントは昔から人気があります。それをスマホ一つで、安全で手軽に売りたいものを出品したり欲しいものを探したりして個人間で売買できる仕組みを作ろうと考えたのです。

手ごたえはリリース当初から感じました。ユーザーも出品数も爆発的に増え、これは求められているサービスだとすぐに確信を持つことができました。大手企業が参入してくる度に「かなわないかも」という不安もよぎりましたが、地道に自分たちのサービスを改善していくしかないと思っています。今、特に力を入れているのはカスタマーサポートの質の部分。メルカリは個人間の取引ですから、発送が遅いとか配送途中に壊れたというようなトラブルでお問い合わせを頂くことも時々あるんです。

お客様が「メルカリを使ったけど嫌な思いをした」という印象を一度でも持ってしまえば、もう利用していただけないかもしれない。だからお問い合わせを頂くということは、挽回できるチャンスでもあると思うんですよね。少しでも迅速にレスポンスしたり、お客様の状況を聞いて親身な対応をしたり、できる限りの誠意を尽くすことで、ブランドを確立していきたいです。

今は米国をはじめ世界進出に力を入れていますが、国内でできることもまだまだあると思っています。たとえばモノの売買だけではなく、掃除をして稼ぎたい人と部屋を掃除してほしい人をつなぐこともできるかもしれません。メルカリが10年先、20年先もずっと使ってもらえるサービスであり続けるためにも、いろんな可能性を広げていきたいですね。

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