ラグビー選手/2011・15・19年ラグビーワールドカップ日本代表

田中史朗氏

トライに繋つながるアシストを

2015年のイングランド大会で強豪国・南アフリカを撃破、2019年の日本大会では日本中を感動と歓喜で包んだラグビーワールドカップ日本代表。3大会連続で代表に選出され、世界屈指のスクラムハーフ(司令塔)と称される田中史朗氏に、日本代表の強さの原点やスカイラインに試乗した率直な声などを聞いた。

田中史朗氏

衣装協力:D by D*Syoukei

瞬時の判断で
誰より速く球を出す

 僕のポジションであるスクラムハーフは、フィールド全体の動きを瞬時に広く正確に把握してボールをさばき、メンバーをアシストする立場です。周囲のスペースを理解し、誰よりも速く最適な場所に球を出すことが、僕の持ち味というか、強みだと思っています。相手が下がりきる前に球をさばくほど、簡単に前に進めるようになりますから。

 勝つためには、まず、個々の能力を高めることが重要です。スクラムハーフは試合中、素早い判断力が求められるので、アナリストが取ってくれたデータを活用しつつ、対戦相手の試合をよく見て、特徴や傾向を捉えることも綿密に行います。

 例えば、球を持って自分が走るのか、足の速い選手がいるなら先にパスするのか、足の速くない選手には自分が動くことでスペースを空けた所へ走り込ませてあげるなど……。様々な可能性の中から一瞬で最善の選択肢を判断し、行動できるよう努めています。

スクラムハーフとは:
フォワードとバックスをつなぐセンターポジションで、主にセットプレー(スクラムやラインアウト)、密集(ラックやモールなど)からボールを出してパスをさばき攻撃の起点となる役割を担う。背番号9番。

声が届かなくても
伝わるチームの意思

 声を出してコミュニケーションを取ることもラグビーではとても大切。声を聞くことができれば、そこは空いているのか、危ないのか、チャンスがあるのかが分かります。「右余ってるー!」と言われれば見なくてもボールを離せますし、「こっちは無理!」と言われれば「それやったら逆のほうが空いてるな」というように。自分がちゃんと理解していれば、自信を持ってチームのために声を出すことができます。

 一方で、2019年のワールドカップの時、僕らは大歓声で互いの声が届かなくても「あっ、こいつこう動くな」というのが分かるようになっていました。日本代表は世界でも有数の多国籍チームですが、自分が思っていることを本気で伝え合うことで、「ワンチーム」、そこまでの関係性になれていたのかなと。

 個々の能力を徹底的に高め、さらに深いコミュニケーションを築き上げたことで、19年ワールドカップベスト8という快挙を成し遂げられたのだと思います。

「〝こう動くな〟というのが
お互いに分かってくる」
(田中史朗氏)

スカイライン

 クルマ側の反応が何も感じられなければ僕も不安になりますが、自分がハンドルを持っている時と同じような挙動がありながらだったので、すごく安心感があります。他のクルマにぱっと割り込まれても、その瞬間に「減速していくな」という動きを感じて、「あっ、大丈夫だ」と。

 クルマに任せっきりだと不安に思いますが、ちゃんと言ってくれる感じ(表示)もいい。本当にしゃべっている、コミュニケーションをしている感じが強かったです。

 自分はビビりなんで乗る前は不安で仕方なかったんですが、乗ってみたらこんな楽しいことはない。笑いが出ますよ。乗ると信頼感が生まれて、少しするとそれが増していく。

「車線変更も気持ちいい!
クルマが生きている感じ」

 気持ちいいですね、100キロ! このスピードで手を離せるのはすごい! 助手席に乗っているのとはちょっと違います。やっぱり運転するって気持ちいいじゃないですか。その中で、手も足も使わないというのは、なんだか勝った気持ちになりますよね(笑い)。車線変更していく感覚も気持ちいい。クルマが生きている感じです。横にクルマがいれば無理に車線変更に行かなくて、今はダメなんだということもよく分かりました。

360度を把握し
最適な選択を実現

 運転支援システム「プロパイロット2.0」はカメラ、レーダー、ソナー、GPS、3D高精度地図データを組み合わせ、周囲360度の状況を把握。高速道/自動車専用道路上、センチメートルレベルの精度で自車位置を特定しつつ、車線・標識・周囲の車両の複雑な動きをリアルタイムでキャッチし、最適な判断で滑らかな走行を提供する。特に新開発のトライカム(フロントカメラ)は、従来より広く遠くまでの状況をとらえ、先進のAIプロセッサー(CPU)で瞬時に分析し、「プロパイロット2.0」のきびきびとした作動感を支えている。

コミュニケーションが
運転能力を拡張する

 ドライバーは、メーター内に表示されるアニメーションやカラーリング、メッセージ等を通じて、側方から割り込む車両の動きや、後側方から近づく車両のスピード感、制御が行われている様子等を含め、「プロパイロット2.0」の作動状態を直感的に把握できる。
 精度の高い表示は、ドライバーとクルマのコミュニケーションとなり、従来にない高度なドライビングを実現。交通の流れの中、様々なシーンにおいてハンズオフ(※)の安心を拡大し、運転能力を拡張する。

余裕が生まれれば、人生にもっとトライできる

余裕が生まれれば、
人生にもっとトライできる

 運転に余裕が生まれるのはすごくうれしいことで、体も心も疲れない。余裕があるから周りのことにも気を遣(つか)え、仕事もはかどるでしょうし、社会がもっとうまく回りますよね。一緒に乗る家族とも、今まで以上に楽しくリラックスして目的地まで行けるんじゃないかと思います。景色もそうですし、「あれ見て」と子供に言われた時に、「ほんまや」って言ってあげられる。一緒にいろいろなことも見ながら行けるのかなと思いました。疲れがなければ、普通に楽しく話もできますし、車線変更している最中に話しかけられた時「今ちょっと静かにして!」とか、そういうことも無くなるんだろうなと。

 コロナ禍の前は実家のある京都までクルマで帰省することもあって、夜、子供たちが寝たあと、運転に疲れてサービスエリアに寄ると起きてしまい「かわいそうだな」と思うことも多かった。そんな時も休憩なしで、1回でぽんっと行けたりするとすごくいいですよね。

 それと、プロパイロットをセットしなければ、普通のスカイラインというのもめちゃくちゃいいですね。

スカイライン

※ ハンズオフは、高速道路や自動車専用道路を走行中、道路側の制限速度を上限に、ドライバーが常に前方に注意して道路・交通・自車両の状況に応じて直ちにハンドルを確実に操作できる状態にある限りにおいて可能です。ハンズオフ機能は対面通行路、トンネル内、急なカーブ路、料金所、合流地点およびその手前などでは使用できません。非作動区間に入る際には、システムが事前にドライバーに報知しますので、ハンドル操作を行ってください。
*ドライバーが自分の意思で車線変更を行いたい場合には、ハンドルに手を添え方向指示器を操作し、クルマ側が車線変更可能と判断すると支援を開始します。ドライバーの判断で、車線変更や追い越しをすることも可能です。
*あくまで運転支援システムであり、安全運転を行う責任はドライバーにあります。

※記事は2021年9月3日のものです。
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有言実行の努力が夢をかなえる

 日本代表としてのプライドを強く意識したのは、2011年のワールドカップ後の経験です。4戦中3敗1分けの結果で「ほんとこんなにしんどいことあるんや」「ほんと申し訳ない」という気持ちでした。日本の桜のジャージを背負って、命懸けでやっていたとしても、結果を出せなければ一緒だと痛感し「何とかしないといけない」という危機感がありました。

 やっぱり勝つためにはもっと努力しないといけない。「こんな人に勝てるわけない」とか「あっちはデカいから」とつい言ってしまいがちですが、それって結局全て言い訳。その気持ちでやってたら絶対勝てへん。「〝無理や〟って言うなら代表に入ってくるなよ」という思いもありますね。日本代表としてのプライドを持たないと勝てないんです。

 その敗戦後に日本代表ヘッドコーチを務めたエディー・ジョーンズ氏は、「ビート・ザ・ボクス=南アフリカを倒す」という掛け声でチームを鼓舞し続け、最終的に2015年で南アフリカを倒すことができました。これって有言実行。言ったことを努力してやっていけば夢はかなうんだということを教えてもらいました。

世界に誇れる
日本のチームプレーと精神

 しっかり耐えきったプレーヤーも本当にすごいと思います。エディーも「日本の強さだ」と言っていましたし、日本人だから、日本チームだからできたと言われました。例えば「100メートルダッシュを100本やってくれ」と言われた時、日本人は「なんでそんなことせなあかん、そんなん無理や」と言いながらも100本やってしまうんです。100%になるまであきらめずに練習する。フォワードでもバックスでも、しんどいことをするときはみんな一緒です。日本代表の外国人選手たちも日本人と同じ心でそれができるんです。それくらい、日本のことを愛してくれている選手が多いということですね。

 ラグビーでもどんな世界でも一緒だと思いますが、「少しでもミスがあったらお客さんのためにならへん」とか、そういう思いを持ってやったり、作ってくださったり。日本ならでは美徳なのかなと思います。

 日本代表は以前までは静かですごくおとなしかったんですが、いろいろな文化が混じり合って、コミュニケーションを探ることで、お互いのいいところを吸収できるようなチームになりましたよね。そうした中で、今後も現役を続ける以上、日本代表を目指したい。経験とコミュニケーション能力は若手よりあるはずなので、代表としてチームに何らかの形でコミットして、日本のために何かしたいと思っています。それと、ラグビーはいろいろなポジションがあるので、様々な可能性を秘めています。多くの子供たちに「ちっさくてもできる」とか「年齢は関係ないよ」とか「努力が大事なんだよ」ということを伝えていけたらいいですね。

田中史朗氏

プロフィル田中史朗氏(たなか・ふみあき)

1985年京都府生まれ。9歳からラグビーをはじめ、強豪校・伏見工業高校1年時に全国優勝。京都産業大を経て、2007年三洋電機(現・埼玉パナソニックワイルドナイツ)入り。08年に日本代表選出以降、3大会連続でワールドカップ出場。抜群の判断力とコミュニケーション力で日本代表の司令塔に。12年世界最高峰リーグ「スーパーラグビー」に参戦するニュージーランドの名門チーム、ハイランダーズに日本人初加入。4シーズン活躍し15年は優勝に貢献。19年現・横浜キヤノンイーグルス、21年NECグリーンロケッツ東葛に移籍。ポジションはスクラムハーフ。

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