主催:日本経済新聞社/後援:金融庁

お金っておもしろい! 日経 お金の教室

日経 お金の教室出張授業 エコプロでお金クイズ!

特別授業リポート!金融教育、SDGsでも重視 夢の実現をサポート

企業や自治体の最新環境技術や活動を紹介する「エコプロ2021」が、先月開催され、その中で行われた「日経お金の教室出張授業 エコプロでお金クイズ!」では、QuizKnockのこうちゃん・須貝さんをゲストにお迎えし、クイズを通してSDGs(持続可能な開発目標)と経済、お金について考えた。

 こうちゃん、須貝駿貴さん、野村アセットマネジメントの笠井玲菜さんを招いて行われた会場には、感染症対策徹底のもと、中学生をはじめ100人近い観客が集まった。

 イベントの前半ではゲストの学生時代をテーマにトークセッションを実施。好きだった科目や部活動についての思い出を語ってもらった。こうちゃんは社会科、とくに歴史の授業が好きだったという。「先生が土器のレプリカなどの資料を自分で用意して、授業のたびに持ってきてくれたんです。それを見るのが楽しみだったことを、今でも覚えています」と当時を振り返る。一方の須貝氏は野球部に所属し、練習で多忙な毎日を送っていたそうだ。「早朝や放課後は学校で練習、帰宅後は家の周りをランニング。夜は疲れてすぐに寝ちゃうので、復習や課題は授業の合間にやっていました」と、学生時代の勉強法を披露した。

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QuizKnockこうちゃん

 また、世界的な課題であるSDGsと、お金や経済の関連性についても紹介。SDGsに関する取り組みでは環境対策に注目が集まることも少なくない。しかし、全17の目標には「働きがいも経済成長も」と労働環境や貧富の差の改善を目指す項目もある。具体的には、すべての人が銀行や保険といったお金に関するサービスを使えるようにすることがミッションの一つだ。須貝氏は「貨幣が正しく機能するためには、金融知識を豊かにする教育や国内情勢の安定などが欠かせません」と説明する。「お金とは何か、正しい理解が人間らしい生き方につながるからこそ、SDGsの目標に含まれているんです」

 後半ではお金や経済にまつわる次のような問題が出題された。

会場の様子を写した写真

第1問

次のうち、生まれたのが最も早いのは誰?

  • ① 北里柴三郎
  • ② 津田梅子
  • ③ 渋沢栄一

 問題に登場する3人は皆、2024年に流通予定の新紙幣に描かれる人物だ。北里柴三郎は千円札、津田梅子は5千円札、渋沢栄一は1万円札に選ばれている。1840年に生まれた渋沢栄一は第一国立銀行など、数多くの企業の設立に関わり、日本資本主義の父とも呼ばれる。北里柴三郎は1853年生まれ。感染症予防や細菌学の研究で知られ、近代医学の礎を築いた。津田梅子が生まれたのは1864年。津田塾大学の創始者であり、とくに女性の英語教育に力を注いだ。

第2問

韓国の通貨単位は「ウォン」。
では「1ウォン」は日本円でだいたいいくら?(2021年12月9日時点)

  • ① 0.1円
  • ② 10円
  • ③ 1000円

 会場では須貝氏を含む多くの参加者が②の1ウォン=10円を選択。イベント当日の21年12月9日の終値は1ウォンあたり約0.096円だった。韓国へ行ったことがあるという笠井氏は見事正解。現地の物価について聞かれた笠井氏は「食料品や衣料品はリーズナブルに感じました。その記憶があったので、選択肢も迷わなかったです」と答えた。

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野村アセットマネジメント 
ETF事業戦略部
笠井 玲菜さん

第3問

半分に切れた1万円札を日本銀行に持っていくとどうなる?

  • ① 破れていない1万円札と交換できる
  • ② 半額の5千円札と交換できる
  • ③ 1円ももらえない

 汚れたり破れたりした紙幣は、日本銀行の本店や全国23の支店で新しい紙幣と交換できる。日数がかかる場合もあるが、民間の金融機関に持ち込むことも可能だ。残っている紙幣の面積が合計で3分の2以上あれば額面の全額、5分の2以上3分の2未満なら半額相当の紙幣と取り換えてもらえる。5分の2未満では1円ももらえない。会場の参加者で多かった回答は②。須貝氏は「1万円札の半分で新しい1万円札がもらえるなら、もう半分を持っていくことでお金を倍にすることができる。それはおかしい」と持ち前の推理力を発揮し、正解した。

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QuizKnock須貝 駿貴さん

 クイズの内容は身近な話題も盛り込み、会場に訪れた観客も積極的に参加し大いに盛り上がった。

 イベントの締めくくりにはお金と正しく向き合う大切さについて触れた。かなえたい夢や目標を持ったとき、お金や経済に関する知識がきっと役に立つ。今回のようなイベントや「日経 お金の教室」など、お金について学ぶ機会も増えているから、ぜひ活用して日ごろからお金への理解を深めていってほしいと、壇上からメッセージが伝えられた。

【答え】第1問:③ 第2問:① 第3問:②

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