脳を目覚めさせる楽器演奏のメリット
毎日、同じ時間に起きて、会社に行ったり、家事をしたり。そんな生活に不満はないけれど、なんとなく流されて日々が過ぎているように感じているあなた。もしかすると、脳が眠りかけているかもしれません。惰性で物事を進めるようになると、脳は成長を止めてしまいます。「やる気が出ない」「物忘れが増えた」「すぐにカッとなる」というのも、脳が不活性化しているシグナル。思い当たる人は、眠りかけている脳を起こす方法を試してみましょう。
そんな脳の特性を考えると、楽器の演奏は、非常に効率よく脳を活性化できる手段といえるでしょう。両手を別々に動かすことに加え、足や口を同時に使う楽器は、運動系脳機能のあらゆる場所を刺激します。また、同時に楽譜を見ることにより視覚系が、演奏を覚えようとすることにより記憶系が、それぞれ刺激されます。それだけではありません。演奏が上達し、より表現豊かに演奏をしたいと工夫することで感情系を、作曲家の意図をくみ取ろうとすることで理解系を活性化させることができるなど、脳の大敵である「慣れ」がこないのも、楽器演奏の優れた点といえます。

大人になると、未知の経験はだんだんと減ってしまうものですが、脳が一番活性化するのは「初めてのこと」を行う時。特に今まで楽器の演奏をしたことがない人は、楽器に挑戦すると、脳が活性化されます。