厳しい暑さが続くと食欲も減退。つい冷たいめん類などで済ませがちですが、栄養バランスが心配な上、胃腸を冷やすことから消化機能の低下も懸念されます。夏場は疲労回復に役立つビタミンB1が多く含まれる豚肉や大豆製品などを温かいメニューで取りたいですね。タマネギ、ニンニク、ネギなどに含まれるアリシンはビタミンB1の吸収を助けてくれるので、うまく組み合わせてみてください。ショウガや香辛料などを使い、食欲を増す工夫もしてみましょう。水分補給も胃腸の働きを低下させないため、常温か温かいものをこまめに取ることがお勧めです。

　冷房の効いた室内で長く過ごすことの多い夏ですが、快適と感じる室温は人それぞれ。寒いと感じるなら上着を羽織る、暑いと感じるなら扇風機を併用するなど、自分に適した温度を保つ工夫をしましょう。暑い戸外に出る時も注意が必要です。通気性のよい、吸湿性・速乾性のある衣服や帽子を着用するようにしましょう。日焼け防止に使われることの多い日傘も、遮熱性の高い製品が多く出ており男性にもお勧め。首筋を冷やす冷却グッズなども効果的です。体温調節機能が十分に発達してない子どもや、気温差を感じにくくなっている高齢者などは特に注意が必要です。