提供:リシャールミルジャパン株式会社
「並外れた
男の〝当り前〟は、
顧客にとっての
〝類い稀〟なアート」
長沢伸也
ながさわしんや 商品開発・管理学会長。専門はラグジュアリーブランディング論。著者に『グッチの戦略』『シャネルの戦略』『カルティエ最強のブランド創造経営』、訳書に『ラグジュアリー戦略』『ファッション&ラグジュアリー企業のマネジメント』(全て東洋経済新報社)他多数。
「並外れた
男の〝当り前〟は、
顧客にとっての
〝類い稀〟なアート」
長沢伸也
欧州ラグジュアリーブランドは総じて長い歴史を有するが、
「長い歴史」が必要条件ならばそれを新設するのは不可能になる。
ところが、リシャール・ミルは創業してたったの21年で、
「高くても売れる」、「熱烈なファンがいる」
ラグジュアリーブランドへと駆け上った例外である。
仏エセック・ビジネススクール客員教授時代に会った
その創業者は情熱とこだわりが並外れていた。
機械式時計は重いとか衝撃に弱いという世間の常識は、
彼にとっては非常識で我慢できなかった。
チタン製の小さなネジを1本作るために、
1億円もする工作機械を導入したのもこだわりのひとつだ。
出来上がった時計は、スペックもデザインも
そして価格も平均単価3千万円と非常識なものだった。
しかしそれは「類い稀」な時計となり、最高無比で
絶対的非代替の「タイムピース」となった。
リシャール・ミルはその時計を「腕に着けるF1マシン」、
「腕に着けるアート」だという。
この場合の「アート」は単に美術品と解釈してはいけない。
J・S・バッハの未完の遺作『フーガの技法』は、
英語では『アート・オブ・フーガ』だ。
技術や機能は突き詰めると、芸術的な審美性が
醸成されるのを欧州人は知っている。
並外れた男の「当り前」は、
その顧客にとっては「類い稀」なアートになるのだ。
リシャール・ミル
RM 050
トゥールビヨン クロノグラフ フェリペ・マッサ
モーターレースとの関わりが深いリシャール・ミルにとって、ラップタイムやゴールの着順を計測できるスプリットセコンドクロノグラフは、創業時から何度も試行錯誤が繰り返された複雑機構だ。このRM 050にはスプリットセコンドクロノグラフにトゥールビヨンが組み込まれた新型キャリバーRMCC1が搭載される。さらに、このムーブメントの素材にはチタン90%、アルミニウム6%、バナジウム4%で構成される合金グレード5チタンを採用し、地板やブリッジをスケルトン化することでムーブメントの重量をわずか9.5gに抑えた。軽量で強度を高めたことで、ムーブメントの性能を限界まで引き上げている。
2012年発表 世界限定10本
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Vol.1
「腕につける
映画監督前田哲
極上のエンタテイメント」映画は世代を超えて、時を越えて受け継がれていく。
映画が誕生して、百二十年余り経つが、
その創世記頃の映画を現在も観ることができる。>> -
Vol.2
「邂逅かいこうの日」
文筆家松浦弥太郎「この腕時計をきみに譲りたいんだが……」
齢八十を過ぎたかれがぼくに言った。
「大切なものなので、今のうちに」>> -
Vol.3
「軽さという贅沢」
評論家山田五郎宝石がちりばめられているわけでもないのに
何千万円もする機械式の腕時計が、少なからず存在する。
驚くにはあたらない。>> -
Vol.4
「並外れた
早稲田大学ビジネススクール教授
男の〝当り前〟は、
顧客にとっての
〝類い稀〟なアート」
長沢伸也欧州ラグジュアリーブランドは総じて長い歴史を有するが、
「長い歴史」が必要条件ならば
それを新設するのは不可能になる。>> -
Vol.5
「リーダーのみが知る、
早稲田大学教授中林美恵子
時の重たさ」国を率いるリーダーたちは、一刻一刻に、勝負ををかけて生きる。
そう感じたのは、米国連邦議会上院で国家予算編成に
奔走するようになってからだ。>> -
Vol.6
「時を刻む
金沢21世紀美術館 館長/
透明な〝生き物〟」
東京藝術大学国際芸術創造研究科教授
長谷川祐子「芸術術」は表現であり、欲求であり、言語である一方、
「クラフト」は技術であり、文化の質である。
時間の経過を一刻一刻正確に、しかも身につけている人間の >> -
Vol.7
「〝エクストリーム〟な
宇宙エバンジェリスト青木英剛
宇宙を感じられる時計」私はF1、深海、航空、宇宙など極限環境で培われた技術を
エクストリームテクノロジーと呼んでいる。
その中でも宇宙は最も過酷な環境下にあり >>