信託未来プロジェクト ~みんなの未来のために信託ができること~

テーマごとにワーキンググループを開催中

信託未来プロジェクトは、昨年11月のキックオフミーティングで掲げた「少子高齢化」「金融知識の浸透」「ESG」「人的資本経営」の4つのテーマそれぞれについて、定期的にワーキンググループを開催中です。外部有識者の意見も伺いながら、信託4社から成るプロジェクトメンバーが「みんなの未来のために、信託ができること」について日々活発に議論を重ねています。

「少子高齢化」ワーキンググループ

山形市の井上副市長をお招きしてお話を伺いました。井上氏は、2015年に鹿児島県長島町副町長として実施した「ぶり奨学金」などユニークな施策で注目を集めました。山形市では民間企業やNPO法人とも積極的にコラボレーションするなど、地域全体で高齢者、育児、デジタル教育、女性活躍推進などの課題解決へ力を入れて取り組まれています。最前線で地方創生に取り組み続ける井上氏との議論を通じ、信託4社が少子高齢化に対して今後どのように向き合うべきか議論を進めています。

ワーキンググループの様子

「金融知識の浸透」ワーキンググループ

金融庁から、金融知識の普及に取り組まれる担当者をお招きし、金融経済教育を巡る課題認識や国が目指す方向性についてお話を伺いました。長寿化や価値観の多様化が進む社会で、一人ひとりが豊かな人生を送るために必要な金融知識をどのように普及させていくか、またその中で信託銀行ができることについて、日々教育現場などで金融経済教育のカリキュラムを提供しているプロジェクトメンバーの実感も交え議論しました。

ワーキンググループの様子

「ESG」ワーキンググループ

複数のNPO法人の理事を務め、長年の活動を通じて様々な社会課題に取り組んでいる武蔵野大学アントレプレナーシップ学部教授の池本修悟氏をお招きし、ディスカッションを行いました。池本氏が力を入れて取り組む社会課題の中には、ビジネスや行政による解決が難しいものが多数あります。ビジネスと結びつけることが難しいために解決へ向けた取り組みがされにくい課題や、そういった課題に対してコミュニティが役割を果たすケース、企業による支援の事例などについてお話を伺い、議論しました。

ワーキンググループの様子

「人的資本経営」ワーキンググループ

一橋大学の野間幹晴教授をお招きして議論を行いました。労働市場の流動性が高まり、伝統的な就業観の変化が見られる中、人材を会社の資産と捉え、人的投資を通じて従業員のエンゲージメントを高めることが企業価値向上に有効であるとの理解が広がってきています。企業年金制度の導入コンサルティングや運用商品の提供、投資教育支援等を通じて、企業やその従業員のサポートを行う信託銀行が、このような社会の変化に対して貢献できることについて議論しました。

ワーキンググループの様子

引き続き信託未来プロジェクトでは、テーマごとに、持続可能な社会の実現のために信託が貢献できることについて議論を進めていきます。