宇宙はもはや夢ではなく、ビジネスの熱い舞台に。
NIKKEI宇宙プロジェクトでは情報発信やイベントを通じて宇宙ビジネスの発展を後押しします。
困難を乗り越える挑戦心を伝え、宇宙に挑むすべての開拓者にエールを送ります。
「NIKKEI宇宙プロジェクト」始まっています。
NEW
宇宙ビジネス羅針盤 特別編
衛星データ活用術
ラグビー × 衛星データで
ケガを防ぐ
衛星データを様々な分野のビジネスに役立てる取り組みが活発化している。宇宙システムを用いた数多くのプロジェクトを手がける神武直彦氏に、ラグビーと畜産への活用事例について聞いた。

神武直彦 氏
慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授。大学院修了後、宇宙開発事業団(現・宇宙航空研究開発機構)入社。2009年より現職。日本スポーツ振興センターハイパフォーマンス戦略部アドバイザーなどを歴任。慶応キッズパフォーマンスアカデミー代表
地球を周回する人工衛星の数が急速に増え、天気予報や災害監視、衛星放送といった様々な目的で利用されています。その中で皆さんにとって最も身近な人工衛星の一つは、米国の全地球測位システム(GPS)や日本の準天頂衛星「みちびき」に代表される測位衛星でしょう。ほぼ全てのスマートフォンには測位衛星からの電波を受信する機能が付いていて、皆さんは行きたい場所への検索やナビゲーションを行うことができます。
陸上競技やサッカー、ラグビーなどの屋外スポーツでも測位衛星は利用されています。例えば、つい先日まで開催されていたラグビーW杯では、各選手のジャージの背中上部あたりに測位衛星受信機が装着されていました。それによって選手の動きや体への負荷を把握できるので、戦略の立案やケガの予防、個々に合わせたトレーニングメニューの作成などが可能になります。この取り組みは、日本代表やプロチームだけではなく、学生・地域スポーツでも徐々に取り入れられつつあります。また、国内外で行われている放牧において、牛の運動量や場所の把握、体調管理に活用されるという新たな広がりも生まれてきています。

Project Recipe
ラグビー編
<材料>
► 練習や試合時の選手に装着したGPS(GNSS)受信機を介して得られる測位衛星の信号からの緯度・経度・高度・時刻データ
► 練習や試合時の選手の動きを撮影した映像データ
<調理方法>
► 選手ごとの緯度・経度・高度の変化を時刻データによって分析することで速度や加速度を算出し、選手の動きのスピードや、動き出しの速さを数値やグラフで表示(相手よりもいかに速く、優位なプレーにつなげることができるかの分析と練習メニューへの反映、戦略立案に活用)
► 分析結果を取りためた練習や試合時のデータから、選手ごとに一定期間のトレーニングの負荷を算出し、数値やグラフで表示(腿裏やふくらはぎへの負担によるケガを予防するなどトレーニング負荷のコントロールに活用)
► 上記のデータと映像データを組み合わせて表示(実際の練習や試合時の動きと、そのときの数値を対応付けて確認)
CONTENTS
REPORT
日本橋に宇宙コミュニティー
学生たちの挑戦 今も生きる
日本橋を拠点に、コミュニティーの構築を通じて、宇宙産業の発展を目指す一般社団法人クロスユー。7月19日に東京・日本橋の室町三井ホールで、同法人の設立と、超小型衛星「CubeSat」の打ち上げ20周年を記念するシンポジウムが開催された。


NIKKEI宇宙プロジェクトフォーラム
〜宇宙が教えてくれる社会課題解決〜
成長領域を追い風に
宇宙ベンチャー育む
宇宙航空研究開発機構(JAXA)による、宇宙事業に取り組むスタートアップ支援の加速が
追い風となり、国際競争力を持つ宇宙企業が続々と誕生している。
奇しくも宇宙飛行士の選抜試験期間中に開催された本フォーラムでは、スタートアップ
企業の経営者をはじめ官・民から様々な人材が登壇した。
SUPPORTER
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宇宙港が変える世界を、共に。
私たちは“「建築に温度を」一温かい建築を、誠実に心を込めて一”という信念のもと、社会のニーズに応える建築を、お客様に寄り添って作っていくことを大切にしています。1946年の会社創立当初から脈々と、社会インフラとしての空港の発展にパイオニアの一員として寄与してまいりました。これから迎える宇宙港創生の時代も、「開拓魂」を持って全力で努力をして参ります。
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地球規模の課題に挑む新生理系4学部
関西学院大学はスクールモットーである“Mastery for Service”(奉仕のための練達)のもと、「世界市民」として「世界の課題を解決し、社会をより良くする人材」を育てる教育・研究を進めてきました。そして2021年、神戸三田キャンパスを再編・拡充し、理系4学部(理・工・生命環境・建築)を開設。世界の課題解決に新しい価値観で挑むBorderless Innovatorの育成を図ります。
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未知なる宇宙への挑戦を支援
1975年、私たちは日本で初めて宇宙保険の引き受けを開始しました。以降、現在まで、さまざまな宇宙ビジネスに生じるリスクを補償する保険商品を開発し、提供しています。宇宙保険のパイオニアとして、宇宙がもっと身近になる挑戦を支援し、新たな価値の創出に貢献していきます。
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宇宙開発ならではのモノづくりに挑み続ける
宇宙開発では、打ち上げコストの低減や宇宙用機器の搭載効率を高めることを目的に、搭載する関係機材の小型軽量化が非常に重要視されています。一方で宇宙空間にある開発任務地に到着後は、過酷な環境下でのミッション達成が求められます。当社の波動歯車減速機「ハーモニックドライブ®」は小型軽量でありながら、高い出力トルクと高精度な位置決めを特徴としていることから、50余年に渡り国内外の宇宙開発事業に使われてきました。私たちは、地上のみならず、宇宙開発に求められるモノづくりにも挑み続けます。
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日本橋で宇宙ビジネスの場を提供
全社を挙げて取り組んでいる「日本橋再生計画」における「新たな産業の創造」として「宇宙」を戦略カテゴリーに掲げ、街づくりを通じて、宇宙ビジネスに携わるさまざまなプレイヤーが集まり、交流できる場を提供し、新たな宇宙ビジネスの共創を支援しています。
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宇宙ビジネス共創プラットフォーム
JAXAをはじめとする宇宙産業の有志とともに、産学官連携により宇宙関連産業を活性化させるオープンプラットフォーム「一般社団法人クロスユー」を設立、2023年4月に活動開始いたしました。非宇宙企業と宇宙産業を繋ぐことによる共創を目指し、大企業やアカデミア、スタートアップ企業、自治体など産学官の枠をこえた様々なプレイヤーの交流・連携を創出してまいります。
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宇宙ビジネスの新たな潮流を創る
宇宙はもはや夢ではなくビジネスの舞台。SPACETIDEは「宇宙ビジネスの新たな潮流をつくる」非営利団体として、2015年の産業黎明期から日本初・アジア太平洋地域最大級の宇宙ビジネスカンファレンスを毎年夏に主催しております。また、独自の宇宙ビジネスレポートの発刊やスタートアップ企業の発掘・支援などを通じて、国や業界を超えたコミュニティをつくり、宇宙業界の抱える課題を解決し、新たなビジネスを創っていきます。
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「宇宙×AI」新しい価値の創造
福井工業大学では、あわらキャンパスにある高性能衛星地上局を活用して、2003年から本格的に衛星データ利用に関する研究を行い、2019年にはデータ駆動型社会の到来を見据え、県内大学では唯一の「AI&IoTセンター」を設立しました。今後は、月軌道までの衛星運用が可能な衛星地上局の構築を推進し、「宇宙×AI」による新しい価値の創造、世界の宇宙開発および宇宙産業に貢献する人材育成の拠点となることを目指します。
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京都産業大学 神山天文台 宇宙(そら)へ
2009年に大学のシンボルとして、私立大学では国内最大となる口径1.3mの「荒木望遠鏡」を有する神山天文台を設置し、最先端の研究、観測機器の開発を推進してきました。観望会等を開催し、地域に開かれた天文台としても親しまれています。2023年10月には、太陽系天体探査、地球大気観測、宇宙ビジネスの推進を加速させるために「神山宇宙科学研究所」を設置し、民間企業等とも連携し、教育・研究に取り組みます。
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