Fashion

新作から紐解く美学 〜ジョルジオ アルマーニ〜

BRAND FOCUS

2021.7.16

GIORGIO ARMANI 〜ジョルジオ アルマーニ〜

あらゆるTPOで活躍するバッグのコレクション「ジョルジオ アルマーニ ラ プリマ」。 左から キルティングが施されたラムスキンのソフトな手触りに癒される。ショルダーバッグ(H16×W20×D12㎝)¥275,000 グラデーション加工が絶妙なニュアンスを醸し出して。ブルーのショルダーバッグ(H16×W20×D12㎝)¥264,000 トープ色のショルダーバッグ(H16×W20×D12㎝)¥264,000 収納力も抜群のラージサイズ。ネイビーのパルメラートカーフレザーのショルダーバッグ(H23×W25×D14㎝)¥242,000/以上ジョルジオ アルマーニ(ジョルジオ アルマーニ ジャパン☎03-6274-7070)

ブランド哲学が宿る、すべてにおいて完璧なバッグ

「小さくても物を収納するのに十分なスペースが確保できること。女性的でありながらも、どこかに男性的な要素を持ち、そしてゴージャスでありながら決して華美ではないこと」。これは、ジョルジオ・アルマーニ氏が、女性のバッグに求めた条件。さらに、現代的なライフスタイルを送る女性が求めるものとは? 昼夜問わず使える控えめさと、優しげな中にシャープさを感じさせるデザインとは?と、アルマーニ氏自身が自問自答を重ねながら完成させたのが、こちらの「ジョルジオ アルマーニ ラ プリマ」だ。

イタリア語で“一番初めの”を意味する「ラ プリマ」。そのオリジナルモデルが発表されたのは、なんと1995年に遡る。アルマーニにとって代名詞でもあるテーラードジャケットから着想を得たダーツを、バッグ下部の角に入れることによって、丸みを帯びたフォルムに仕上げた。それは、イタリアが誇る革職人による熟練の技を要するもの。また、控えめなロゴのあしらいにも、過剰な装飾を好まないアルマーニの揺るぎない美学が感じられる逸品だった。

そのバッグが、当時のスピリットと特徴を継承しつつ、ディテールは現代のライフスタイル向けにアップデートされ、2019年に待望の復活を果たしたのだ。以降、素材や色、モデルのバリエーションは増え、今では200型以上を展開。紛れもなく、ジョルジオ アルマーニのアイコンバッグとなった。一度手にすると、誰もが実感する。その機能性と丁寧な作り、そして、そこはかとなく漂う品の良さ。これは、ジョルジオ アルマーニというブランドの世界観そのものに通じる魅力だ。「無駄を極限まで省き、快適さを強調し、簡潔なエレガンスを見出す」という、アルマーニ氏のフィロソフィは、彼が手がけるすべてにおいて、すみずみに至るまで徹底して息づいている。

Photo: ©GIORGIO ARMANI

柔らかな印象のシェイプと滑らかなレザーカーフがマッチ。シンプリシティを極めつつ、洗練された華やかさも併せ持つ。クラッチバッグ「ジョルジオ アルマーニ ラ プリマ」(H23×W37×D9.5㎝)¥231,000/ジョルジオ アルマーニ(ジョルジオ アルマーニ ジャパン☎03-6274-7070)

Photo: ©GIORGIO ARMANI

型崩れせず小ぶりながら収納力も抜群。ショルダーストラップが付属しており、クロスボディ、ショルダー、ハンドキャリーの3WAY仕様。ボストンバッグ「ジョルジオ アルマーニ ラ プリマ」(H14×W20×D11.5㎝)¥157,300/ジョルジオ アルマーニ(ジョルジオ アルマーニ ジャパン☎03-6274-7070)

Photo: ©GIORGIO ARMANI

発色が美しい鮮やかなレッドのパテント ラムレザーは、着こなしのワンポイントに。中には、3つのポケット、ミラー&ミラーホルダー、リップスティックケースも内蔵。ショルダーバッグ「ジョルジオ アルマーニ ラ プリマ」(H16×W20×D12㎝)¥231,000/ジョルジオ アルマーニ(ジョルジオ アルマーニ ジャパン☎03-6274-7070)

Photo: ©GIORGIO ARMANI

1995年に発表された「ジョルジオ アルマーニ ラ プリマ」のオリジナルモデル。素材の上質感や縫製の良さがより一層際立つ、金具やロゴといった装飾を排したミニマルなデザイン。

Photo: ©GIORGIO ARMANI

1996年のランウェイからのショット。シンプリシティを極めたベアトップドレスにも、ホワイトの「ジョルジオ アルマーニ ラ プリマ」のオリジナルモデルのバッグをコーディネート。ワーキングシーンからフォーマルなパーティまで、あらゆるオケージョンに対応。

Photo: ©Peter Lindbergh

1995-1996年秋冬コレクションのファッションイメージフォト。巨匠ピーター・リンドバーグによるドラマティックな撮影。ショーが発表される会場内でのショット。

Photo: ©GIORGIO ARMANI

来日の際、東京・銀座のショップで撮影されたジョルジオ・アルマーニ氏。1934年、イタリア、ミラノ近郊のピアツェンツァ生まれ。1974年にメンズ・コレクションでデビューし、翌年にレディス・コレクションを発表。以来、ミラノ・モード界を牽引(けんいん)。スーツのソフト化、グレージュを始めとした繊細なカラーパレット使い、研ぎ澄まされたカッティングと極上素材の絶妙なハーモニー、マスキュラン・フェミニンの提唱、いずれもジョルジオ・アルマーニ氏の出現以前には存在しなかったスタイル。ファッションのみならず、ビューティやインテリア、食、ホテルなど、ライフスタイル全般のデザインを手がけ、アルマーニ・ワールドを幅広く展開。

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※この特集中、以下の表記は略号になります。H(高さ)、W(幅)、D(マチ)

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Photo: ASA SATO Editor: MAIKO HAMANO