新作から紐解く美学
ブランドフォーカス 〜サンローラン〜

BRAND FOCUS vol.4

2021.10.15

SAINT LAURENT
サンローラン

BRAND FOCUS 新作から紐解く美学 ブランドフォーカス 〜サンローラン〜
触っているだけで癒やされるナチュラルベージュのメリノシアリングと、ベジタルタンニンレザーの組み合わせは、程よいカジュアル感もありデイリーに活躍。ブロンズに光るYSLイニシャルのメタルクロージャーもアイコニックなアクセント。右から時計まわり「ベイビー・ダウンタウン」(H19.5×W36×D12cm)¥379,200 「サック・ド・ジュール ナノ」(H18×W22×D10.5cm)¥335,500 「カイア」(H15.5×W18×D5.5cm)¥242,000/以上サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ(サンローラン クライアントサービス0120-95-2746)

メゾンを象徴するYSLというイニシャルの力

ファッション通でなくとも誰もが見覚えがあるのではと思われるYSLというイニシャルロゴ。YSLとは、すなわちYVES SAINT LAURENT。1970年代には“モード界のプリンス(貴公子)”。のちに“モード界の帝王”となったファッションデザイナー、ムッシュ イヴ・サンローランだ。その頭文字をシンボリックに組み合わせたYSLというデザインは、彼の友人でもあったグラフィックデザイナー、アドルフ・ムーロン・カッサンドル(1901-1968)が手がけたもの。以来、この明快でグラフィカルなデザインは、タイムレスな魅力を放ち、ブランドの成長と共に揺るぎないアイコンとなった。今でも、サンローランを代表する人気バッグ「ダウンタウン」を始め、イヴ・サンローラン自身にとって大切なインスピレーション源でもあった友人たちの呼び名を冠した「ルー」「ニキ」「ルル」などには中央にクロージャーとして施されたラインのほかに、「カサンドラ」という名のラインも存在し、不動の人気を誇っている。
イヴ・サンローランを語る上で、普遍的なパワーをもつYSLというロゴと同様にエッセンシャルな代表的スタイルとは何だろうか?ピーコート、パンツスーツ、サファリジャケット、スモーキング。いずれも“とびっきり洗練された女性が着る”という形容詞とセットだ。また、シースルー、アートへのオマージュ、ペザントルックなど、現代のファッションにおいても度々浮上するトレンドのルーツは、ほぼイヴ・サンローランの作品に行き当たる、といっても過言ではない。“スタイルの追求と完成”が衣服哲学だったイヴ・サンローラン。クリエイティブ・ディレクターのアンソニー・ヴァカレロが指揮する現サンローランには、今という時代の空気をまとわせながら、メゾンに宿る揺るぎない“スタイル”が脈々と息づいている。

『ALL ABOUT YVES』(LAURENCE KING PUBLISHING刊)
イヴ・サンローランの印象的なポートレートを数多く撮影した名フォトグラファー、ジャンルー・シーフによる写真が表紙。アルジェリアのオランで過ごした幼少時代から、ディオール亡き後を継いだデビューコレクション、自身のメゾン設立、2008年6月1日に逝去するまでの軌跡を辿った一冊『ALL ABOUT YVES』(LAURENCE KING PUBLISHING刊)。
『YVES SAINT LAURENT AND FASHION PHOTOGRAPHY』(te Neues Publishing Company New York刊)
モード史に燦然と輝くイヴ・サンローランの代表作を捉えたファッションフォトでまとめられた一冊『YVES SAINT LAURENT AND FASHION PHOTOGRAPHY』(te Neues Publishing Company New York刊)。序文は、マルグリット・デュラスが寄せている。表紙は1983-84年秋冬コレクションで発表された、ピンクサテンのビッグボウがシンプルでいて華やかなソワレ。
『Yves Saint Laurent’s Studio Mirror and Secrets』(ACTES SUD刊)
パリのアヴェニュー・マルソーにある鏡張りのイヴ・サンローランのアトリエを通して、彼のクリエイティビティに関する神話に迫った『Yves Saint Laurent’s Studio Mirror and Secrets』(ACTES SUD刊)。ファッション歴史家の著者らしい洞察力に満ちたYSL論と過去の写真、イヴ本人の名言集で構成された一冊。表紙はトレードマークともいえるムッシュ・サンローラン愛用の黒縁眼鏡。
以下、今季のサンローラン コレクションより。
以下、今季のサンローラン コレクションより。コンパクトなシルエットのツイードジャケットはブラック&ホワイトのバイカラー使いがカギ。ボトムスは、色あせたスカイブルーのローライズデニムを合わせて。イヴ・サンローラン自身も「かなうことなら自分がデニムを発明したかった」という述壊を遺しているほど、デニムは毎シーズン登場。サンローランのワードローブに欠かせないアイテムだ。ジャケット¥462,000 インナー¥671,000(参考価格) デニム¥93,500 イヤリング¥170,500 チョーカー¥214,500(参考価格) チェーンベルト¥101,200/以上サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ(サンローラン クライアントサービス0120-95-2746)
ふんわりと柔らかく結ばれたボウブラウスは、サンローランにとってのマスターピースのひとつ。
ふんわりと柔らかく結ばれたボウブラウスは、サンローランにとってのマスターピースのひとつ。フェミニンなブラウスに、ゴールドボタンが映えるブラックレザーのジャケット&バミューダパンツをコーディネート。バロック調のネックレスも大事な脇役。ジャケット¥671,000 パンツ¥418,000(参考価格) ブラウス¥198,000 イヤリング¥170,500 パールネックレス¥121,000(参考価格) クロスチャームネックレス¥170,500(参考価格) グローブ 参考商品/以上サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ(サンローラン クライアントサービス0120-95-2746)
スモーキング(タキシード)も1966年の発表以来、メゾンにとってのステイプル。
「自分が作った服の中から、どれか一着を選べといわれたら、私は迷わずスモーキングを選ぶでしょう」とイヴ・サンローランの言葉にあるように、スモーキング(タキシード)も1966年の発表以来、メゾンにとってのステイプル。美しいテーラリングが冴えわたる一着。タキシードジャケット¥363,000(参考価格) パンツ¥148,400 ブラウス¥132,000(参考価格) スカーフタイ¥33,000 イヤリング¥170,500 チェーンベルト¥126,500 シューズ¥121,000(参考価格)/以上サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ(サンローラン クライアントサービス0120-95-2746)

※この特集中、以下の表記は略号になります。H(高さ)、W(幅)、D(マチ)
※掲載商品の価格は、すべて税込み価格です。

Photo: ASA SATO (still life), ©Saint Laurent
Realization: MAIKO HAMANO

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