SPIRE

カルティエのイベント開催の地として、京都が選ばれた理由

6年ぶりの大規模ハイジュエリーイベント開催

2022.4.15

カルティエ レッドに染まる京都市京セラ美術館。© Cartier

ここ日本では6年ぶりとなるカルティエのハイジュエリーイベント(特別受注会)「シジエム サンス パル カルティエ」が4月8日、京都市京セラ美術館にて開幕した。

7日のプレビューには、カルティエの最新作「シジエム サンス パル カルティエ」コレクションをはじめとするハイジュエリーと京都の伝統的な西陣織を用いたドレスやスーツをまとったセレブリティが来場。松嶋菜々子さん、江口洋介さん、小栗旬さんといった俳優やトップモデルたちが壮麗なるジュエリーの輝きとともにレッドカーペットを歩く姿は圧巻だった。

会場内の様子。こちらは「インスティンクト(本能)」のエリア。© Cartier

「シジエム サンス」とはフランス語で第六感のこと。「シジエム サンス パル カルティエ」はハイジュエリーに宿る魂、つまり人間のエモーションを高揚させるクリエーションのパワーを、独自に表現したコレクション。その奥深い魅力は五感を刺激するにとどまらず、私たちのイマジネーションをかき立てて、まるで第六感までをも目覚めさせるかのよう。

イベント会場には「シジエム サンス パル カルティエ」の新作を筆頭に、世界に一つしか存在しないユニークピースなど、ジュエリー&ウォッチが400点以上集結。「プロフュージョン(豊かさ)」「インスティンクト(本能)」「オフフレーム」「ハイウオッチメイキング」「トラディション」「スペシャルオーダー」の6つのテーマ別に構成され、カルティエが創業以来培ってきた卓越した技術とあふれる創造性によって生み出されたクリエーションの数々を堪能できる内容となっている。

「プロフュージョン(豊かさ)」のエリア。© Cartier

それにしても、日本では6年ぶりとなる大規模なハイジュエリーイベントの開催の地が、なぜ京都だったのか。実は、カルティエと京都には深い関係がある。

受け継がれる伝統と貴重な文化、サヴォアフェール(=匠の技)に支えられた美、そして、現状にとどまらず常にイノベーションを追求するパイオニア精神――これらはカルティエが大切に守り続ける価値そのもの。一方、京都は歴史的な文化芸術とものづくりの中心地として、唯一無二の価値を持つ場所だ。カルティエは2004年に京都の醍醐寺霊宝館で「エッソレ・ソットサスの目がとらえた『カルティエ宝飾デザイン』展」を開催して以来、15年の京都国立博物館でのハイジュエリーイベント、17年の東寺でのガラディナーなどを通して、京都と特別な関係を育んできた。04年の展覧会を記念して醍醐寺霊宝館に植樹した一本の桜の苗は、今では立派に成長し、この春も美しく開花した姿で人々の目を和ませてくれた。

京都の醍醐寺霊宝館に植樹された桜の木。© MAKOTO ITO

「今回、新たなハイジュエリーコレクションを発表する舞台として、カルティエは京都を選びました。京都は、皇都として栄えた時代から人々が行き交い、多彩な文化を生み出してきました。そこには、研ぎ澄まされた第六感(シジエム サンス)にこそ感じられるものが秘められています。地球の内奥から湧き上がるエネルギーを伝え、身に着ける者を輝かせる力を備える、カルティエのハイジュエリー。理屈を超えた感性の対話、文化を超えた美の共鳴にご期待ください」(カルティエ ジャパン プレジデント&CEO 宮地純氏)

「明治維新を契機としてリセットした京都美術。京都は、以来、江戸期までに築かれた高度な工芸美術の伝統と歴史を継承しながらも、特にフランスとの交流を通して、現代に生きる新しい美を追い求めてきました。由緒の正しさと革新性の同居は、そのフランスに生まれたカルティエに流れる精神ですが、同じ精神をもって80年の齢を重ねた建築の再生リニューアルを果たした当美術館で、『シジエム サンス パル カルティエ』が開催されることをうれしく思います」(京都市京セラ美術館 館長 青木淳氏)

ともに世界を魅了する存在である、カルティエと京都。この刺激に満ちた出会いからは、これからも新たな試みが生まれていくに違いない。

なお、SPIREでは近日、カルティエのハイジュエリーイベント「シジエム サンス パル カルティエ」の全貌をダイジェストでお伝えしていく予定だ。また、5月29日(日)16時から BSテレビ東京にて特別番組も放映されるので、ぜひチェックして。

「シジエム サンス パル カルティエ」ハイジュエリーイベント(特別受注会)

開催期間:2022年4月8日〜18日

会場:京都市京セラ美術館(京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124)

※一般公開(4月17日〜18日)の応募受付は終了

問い合わせ先:カルティエ カスタマー サービスセンター フリーダイヤル0120-301-757

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Editor: Kaori Shimura