時計トレンドキーワード総チェック

2022新作ウォッチ速報 vol.3

2022.05.13

時計トレンドキーワード総チェック

スイス・ジュネーブを舞台にフィジカルとオンラインで開催された高級時計の祭典、「Watches & Wonders Geneva」の話題作を筆頭に、この春も名門メゾンの新作ウォッチが勢揃い。毎日身につけ、スタイルや個性を雄弁に物語る存在であればこそ、最愛のパーソナルウォッチに出合いたいもの。本命タイムピースの数々から、今注目すべきアップカミングな5つのキーワードをベストセレクト!

【Trend #01】
メゾンの美意識が咲き誇る、百花繚乱のジュエリーウォッチ

ショパール ピアジェ カルティエ
左から、「ルール・ドゥ・ディアマン」(ケース径26mm、RG×ダイヤモンド、手巻き)¥5,852,000(予定価格、2022年夏発売予定)/ショパール(ショパール ジャパン プレス ☎03-5524-8922) 「ライムライト ガラ アベンチュリン」(ケース径32mm、WG×ダイヤモンド、自動巻き、世界300本限定)¥6,336,000/ピアジェ(ピアジェ コンタクトセンター 0120-73-1874) 「カルティエ リーブル」(ウォッチサイズ99.96×84.75mm、PG×ダイヤモンド×グレームーンストーン×ブラックスピネル×レッドガーネット、クォーツ)¥21,912,000(予定価格、2022年6月発売予定)/カルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター 0120-301-757)Photo: © Cartier

年を追うごとにより華やかに、ジュエリーライクに進化を続けるタイムピースたち。今年も、それぞれのメゾンの伝統と革新、アルチザンたちの技と創造性を結集させた至高のジュエリーウォッチが一堂に。ショパールは、最高級ダイヤモンドのほとばしるような美しさを機械式時計に融合させた、「ルール・ドゥ・ディアマン」新作をリリース。マザーオブパール文字盤に艶やかなエシカルゴールド製のラウンドケース、透き通るような大粒のダイヤモンドベゼルが、タイムレスでオーセンティックな美貌を際立たせている。

マニュファクチュールでありハイジュエリーの名手でもあるピアジェ。その自由で大胆なスピリットを語り継ぐ名作「ライムライト ガラ」には、銀河を想起させるアベンチュリンダイアルがエントリー。壮麗なダイヤモンドをサイズグラデーションで施したアシンメトリーな2本のラグは、1970年代の誕生以来、不変のシグネチャー。熟練の職人が100時間以上を費やし、366本ものゴールドの糸を織り上げたミラネーゼブレスレットにも注目を。ひとたび手にまとえば、極上のしなやかさの虜になるはず。

美の革新者カルティエは、1930年代にメゾンが女優グロリア・スワンソンのために制作した名品ブレスレットを再解釈し、「カルティエ リーブル」コレクションより新作リバーシブルウォッチを発表。トライアングル状のリンクを連ね、トライアングルシェイプのストーンやゴールドモチーフをあしらって前代未聞の幾何学的フォルムを生み出した。同じくトライアングル状になった時計ケースを回転させれば、ウォッチがジュエリーへと姿を変え、2通りの着用方法が楽しめる仕様に。意表をつくアイデアで、時計とジュエリーの境界を軽やかに飛び越えた。

【Trend #02】
意志あるハンサムウーマンに捧ぐ!名品シェアウォッチ

ゼニス タグ・ホイヤー A.ランゲ&ゾーネ
左から、「クロノマスター オープン」(ケース径39.5mm、RG、カーフストラップ、自動巻き)¥2,365,000/ゼニス(ゼニス ブティック銀座 ☎03-3575-5861) 「タグ・ホイヤー モナコ ガルフ スペシャルエディション」(ケース径39mm、SS、カーフストラップ、自動巻き)¥836,000/タグ・ホイヤー(LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー ☎03-5635-7054) 「グランド・ランゲ1」(ケース径41mm、PG、アリゲーターストラップ、手巻き)¥5,896,000(予定価格、2022年5月発売予定)/A.ランゲ&ゾーネ 0120-23-1845)

時計界でもジェンダーフリー・ムーブメントが継続中。モダンウーマンがハンサムな彼ウォッチをまとえば、たちまち称賛の的になる。ふたりの視点で1本の時計をシェアするなら、ヘリテージのある名品の進化バージョンが狙い目だ。まずは、ゼニスを象徴するクロノグラフに加わった、文字盤の一部がスケルトン仕様の新作「クロノマスター オープン」をご紹介。ダイアルの9時位置付近が部分的にくり抜かれ、高振動で時を刻む傑作ムーブメント「エル・プリメロ」の心臓部が露わに。1/10秒単位で計測・表示できる最新型のエル・プリメロ3604ムーブメントを搭載してパフォーマンスを向上させ、ケース径は以前の42mmから39.5mmにサイズダウンした点も、女性たちにとっての朗報!

タグ・ホイヤーの伝説的クロノグラフ「モナコ」には、レース界のスポンサーとして知られる大手石油会社「ガルフ」との最旬コラボレーションウォッチがラインナップ。オレンジ×青のガルフカラーに染まる新ダイアルデザインの限定モデルに、自社製ムーブメント、ホイヤー02を初搭載した。1971年の名画『栄光のル・マン』でスティーブ・マックイーンが着用したことでも名高い、スターウォッチの最新作を手にする絶好のチャンス。女性たちよ、今こそ由緒正しきアヴァンギャルドをまとって。

時計上級者におすすめしたいのは、最高峰メゾン、A.ランゲ&ゾーネの復活劇を語り継ぐ名機「ランゲ1」シリーズに追加された、ケース径41mmの「グランド・ランゲ1」の新作。左右非対称のオフセンターデザインのダイアル、視認性に優れたアウトサイズデイトなど、ひと目でそれと分かるシグネチャーはそのままに、優美なグレー文字盤にリファイン。大ぶりでありながらも、揺るぎないエレガンスが薫り立つ。この品格を男性が独占するのはナンセンス。ハンサムウーマンがジャケットや白シャツの袖口からのぞかせれば、羨望の眼差しを浴びるに違いない。

【Trend #03】
機械式時計にスペクタクルを。夢があふれる芸術的ウォッチ

ルイ・ヴィトン エルメス ショパール
左から、「タンブール スリム ヴィヴィエンヌ ジャンピングアワー サーカス」(ケース径38mm、WG×ダイヤモンド、アリゲーターストラップ、自動巻き)¥12,400,000(参考価格)/ルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン クライアントサービス 0120-00-1854) 「アルソー 大空の熱狂」(ケース径38mm、WG、アリゲーターストラップ、自動巻き、世界24本限定)¥8,145,000(参考価格、日本発売未定)/エルメス(エルメスジャポン ☎03-3569-3300)Photo: ©Joël Von Allmen 「ハッピースポーツ メティエダール」(ケース径40mm、RG×ダイヤモンド、自動巻き、世界8本限定)¥39,358,000(予定価格、発売時期未定)/ショパール(ショパール ジャパン プレス ☎03-5524-8922)

複雑時計をはじめとする機械式タイムピースに、詩情が吹き込まれるようになって久しい昨今。小さきダイアルは空想世界のキャンバスとなり、ラグジュアリーメゾンが芸術的技巧とクリエイティビティを競い合う舞台にチェンジ! 愛らしいメゾンのマスコット「ヴィヴィエンヌ」をマジカルなジャンピングアワーに登場させたのは、ルイ・ヴィトン。2つの小窓から交互にのぞく数字が時針代わりに時間を示し、モノグラム・フラワーを先端に飾った透明なバーがプレイフルな分針に。ヴィヴィエンヌが魔法使いさながらに時を遊び、時を告げるハイウォッチの誕生に、世界中の視線が集中。

絵画・エングレービング・アニメーションを駆使し、人類が初めて空を飛べるようになった夢のような瞬間を、「アルソー」のダイアルに閉じ込めたエルメス。その着想源は、1984年、航空力学に敬意を表してデザインされた名作シルクスカーフ《アルソー 大空の熱狂》。細密画法の浮き彫りを用いて、鳥のかたちをしたゴンドラや熱気球を描写した。12時位置の気球は天びんのように設計され、手首の動きに合わせて軸がくるくる回転する構造に。遊び心が詰まった世界24本限定の新たな時のオブジェは、眺めるだけで笑顔がこぼれるマスターピースだ。

ショパールからは、芸術的な手仕事の技を発揮した世界各8本限定の「ハッピースポーツ メティエダール」3作品が登場。保護動物3種にスポットライトを当て、マルケトリ技法によって生命力と詩情に満ちた自然界を賛美した。なかでも話題を集めたのは、世界で最も小さな渡り鳥、ハチドリが主役のモデル。マラカイトの熱帯雨林を背景に、虹色を帯びたマザーオブパールのハイビスカスの香りに誘われて、グリーンと青のオパールをまとったハチドリが飛び回る姿は圧巻の優雅さ。ハートシェイプの新たなムービングダイヤモンドが、尊き自然に輝きの魔法をかけて。

【Trend #04】
ビジネスシーンを格上げ!洗練と華を操る知的時計

ルイ・ヴィトン グランドセイコー ヴァシュロン・コンスタンタン
左から、「タンブール ムーン デュアル・タイム」(ケース径35mm、SS×ダイヤモンド、エピ・レザーストラップ、クォーツ)¥886,600/ルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン クライアントサービス 0120-00-1854) 「エレガンスコレクション STGF365」(ケース径27.6mm、SS×ダイヤモンド、クォーツ)¥440,000/グランドセイコー(セイコーウオッチ お客様相談室 0120-061-012) 「トラディショナル・エクストラフラット・パーペチュアルカレンダー」(ケース径36.5mm、WG×ダイヤモンド、アリゲーターストラップ、自動巻き)¥9,440,000(予定価格、2022年7月発売予定)/ヴァシュロン・コンスタンタン 0120-63-1755)

見やすく、使いやすく、タイムレス。腕時計の本質を備えつつも上品さを併せもつ1本は、オンタイムに寄り添う万能選手だ。海外出張や海外との仕事の機会が多いビジネスウーマンには、2都市の時刻を表示するGMT機能付きウォッチが活躍必至。ルイ・ヴィトンの「タンブール ムーン デュアル・タイム」なら、落ち着いたネイビーカラー文字盤が流行に左右されない洗練をかなえてくれる。シンプルにレイアウトされた24時間表示によって、ローカルタイムとホームタイムをはっきりと判読できる才色兼備なタイムピース。

研ぎ澄まされたシンプリシティの中に柔和な美しさが際立つのは、グランドセイコーの「エレガンスコレクション STGF365」。新作モデルは、月の白い光のようなニュアンスある白ダイアルで登場。磨き上げた艶やかなアーチが映えるベゼルレス・フォルムや、控えめな印象ながら視認性に優れたバーインデックスなど、アイコニックな意匠が正統派ムードを印象づける。カーヴィなケースフォルムが優しく腕元にフィットし、長時間の着用も快適そのもの。

ヴァシュロン・コンスタンタンが新提案するのは、女性のための麗しき複雑時計。厚さ8.46mmの薄型ケースにグレゴリオ暦のカレンダーシステムを搭載し、日付・曜日・うるう年を含む4年周期の月を表示。さらに、6時位置にはムーンフェイズ表示も。2022年のテーマは“Anatomy of Beauty(美の構造)”。ケースや文字盤の仕上げ、ジェムセッティング、ムーブメント内部の装飾など、見えない細部に至るまで丹念に磨き上げられ、その美しさを頂点にまで引き出した。「トラディショナル」ラインとしては、インターチェンジャブルストラップを初採用したのも魅力。プッシュボタンひとつで、装いに合わせて簡単にストラップ交換できる新生ミューズの誕生。

【Trend #05】
彩りをめぐるエンジニアリング。進化するセラミックカラー

ウブロ IWC ラドー
左から、「ビッグ・バン インテグラル スカイブルーセラミック」(ケース径42mm、スカイブルーセラミック、自動巻き、世界限定250本)¥2,816,000/ウブロ ☎03-5635-7055 「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガン“レイク・タホ”」(ケース径44.5mm、セラミック、布製ストラップ、自動巻き、世界限定1000本)¥1,342,000/IWC 0120-05-1868 「ラドー トゥルー シンライン×グレート ガーデン オブ ザ・ワールド」ライトローズモデル(ケース径39mm、ハイテクセラミック、クォーツ)¥254,100(2022年初夏発売予定)/ラドー(スウォッチ グループ ジャパン ☎03-6254-7330)

スチールよりも軽く硬く、傷がつきにくく、滑らかな装着感が心地よいセラミック。時計に適したハイテク素材としてカラーリングの技術開発が進み、今年は華やかなセラミックカラーが勢揃い。ひときわカラフルな彩りでリードしたのはウブロだ。ケースとブレスレットが統合する「ビッグ・バン インテグラル」コレクションに、洗練された4つの新色セラミックのジェンダーレスモデルをラインナップ。写真のスカイブルーのほか、インディゴブルー、サンドベージュ、ジャングルグリーンの4色展開で、水・土・木のエレメントをイメージした。サテン&ポリッシュ仕上げのスカイブルーセラミックは光を受けると輝き、独特の光沢感で魅了する。

IWCの航空時計のヒストリーを象徴する「トップガン」は、堅牢で先進的な素材使いを特徴とするパイロット・ウォッチ。今年新たに、ホワイトの“レイク・タホ”とダークグリーンの“ウッドランド”が仲間入りし、カラーパレットを拡大。写真のホワイトモデルは、アメリカ・タホ湖の冬景色と米海軍の制服がインスピレーションに。IWCは30年以上前からセラミック製の時計ケースの設計・製造に取り組んできた先駆者。文字盤やブレスレットなど他のパーツと完璧にマッチする美しい色調は、長年にわたり培われたノウハウと高度な技術力によって結実した。

ハイテクセラミックウォッチの最前線を進むラドー。2017年より、イタリアの庭園を守る団体、グランディ・ジャルディーニ・イタリアーニと提携し、自然をテーマにしたコラボモデルを手がけてきた。シリーズ最新作として、四季の彩りを表現した4本の「ザ・フォーシーズンズ」がローンチ。春は写真のライトローズ、夏はイエローサンシャイン、秋はオリーブグリーン、冬はホワイトという4色の展開だ。サファイアクリスタルにはそれぞれ、花、太陽、葉、スノーフレークのモチーフのファセット加工が施され、ガーデンの世界をポエティックに描く。

※この特集中、以下の表記は略号になります。RG(ローズゴールドまたはレッドゴールド)、PG(ピンクゴールド)、YG(イエローゴールド)、WG(ホワイトゴールド)、SS(ステンレススティール)
※掲載の商品は、すべて税込価格です。

Text: Etsuko Aiko
Editor: Maiko Hamano

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