ゴールドビーズが誘う、私だけの幸せの形
2008年の発表以来、バリエーション豊かなコレクションで女性たちを魅了し続ける「ペルレ」。メゾンを象徴する多幸感に満ちたコレクション誕生の歴史、そしてその輝きを創り出すクラフツマンシップの秘密をたどる。
「幸運になりたければ、幸運を信じなさい」。
創業者エステル・アーペルの甥(おい)、ジャック・アーペルの口癖だったというこの言葉は、ヴァン クリーフ&アーペルの創造性を導く光として、メゾンを象徴する数々のコレクションを生み出してきた。
そのメゾンのアイコニックなジュエリーのひとつ「ペルレ コレクション」。輝くゴールドビーズが優しい光で肌を包み込む、かれんで洗練されたデザインが魅力のジュエリーだ。
発表されたばかりの新作「ペルレ スウィートクローバー」には、ゴールドビーズで縁取りされたジュエリーに、ダイヤモンドとゴールドビーズを配した“クローバー”のモチーフがあしらわれている。
“クローバー”は、メゾンが長きにわたり大切にしてきたモチーフだ。それは、かつてジャック・アーペルが自宅の庭で四つ葉のクローバーを見つけるたびに摘み取り、アメリカの詩人ジョン・グリーンリーフ・ウィッター作とされる、「Don’t Quit(決して希望を失ってはならない)」の詩を添えて仲間に贈っていたという逸話が残っていることからもよくわかるだろう。
そして、「ペルレ コレクション」を象徴するゴールドビーズにも、メゾンの豊かな歴史が宿る。ゴールドビーズは、1920年代よりメゾンの宝石やモチーフを際立たせる縁取りとして用いられてきたモチーフだ。そして1948年以降はさらに複雑な技巧へと発展し、イエローゴールドのビーズを大量に使用した時計やネックレス、イヤリング、ブレスレット などが制作されるようになる。無数のゴールドビーズがブレスレットを彩る「クスクス ウオッチ」は、アーペル家のモロッコへの旅がきっかけとなって誕生したという、エキゾチックな旅の風景が脳裏に浮かぶような逸品だ。
ゴールドビーズがリングやブレスレットのカーブにぴたりと沿い、完璧な輝きと調和を見せる「ペルレ コレクション」。この卓越した技術は、1世紀以上にわたりメゾンの工房に引き継がれてきたサヴォアフェール(ノウハウ)なしに語ることはできない。まず、宝石職人がゴールドビーズを成形し、研磨職人はビーズが最高の輝きを放つまでひとつひとつ丁寧に研磨を続ける。そして石留め職人は、選び抜かれた最高基準のダイヤモンドを、裏から見ても表から見るのと同じように、精巧にセッティングしていく。まさに、“マンドール(黄金の手)”と呼ばれるメゾンの熟練の職人たちの伝統の技がちりばめられているのだ。
さらには、多様な専門技術を持つ自社の工房があるからこそ、バリエーション豊かなデザインを生みだすことができるというのも、うなずける。
「ペルレ コレクション」の魅力のひとつは、その豊富なデザインのラインナップにもある。異なるモデルを無限に組み合わせ、自分らしいスタイルを表現することができるのだ。例えば、ホワイト、イエロー、ローズの3色のゴールドを自由自在に重ねづけしたり、カボションカットの丸みがゴールドビーズにマッチする「ペルレ クルール」で色石の差し色を加えたり。
自分だけのジュエリーを見にまとう喜びは、笑顔の自分を発見すること。それはまさに、庭に咲く四つ葉のクローバーを見つけたときのように、人生の願いに向かってそっと背中を押してくれるお守りのようなものに違いない。
3Dアニメーションに特化した3人のアーティストやグラフィックデザイナーを起用して制作した、ペルレ スウィートクローバー ムービー。クリエーターたちが、ペルレの洗練された曲線を再解釈し、コレクションの遊び心溢れる世界を豊かに表現した。ペルレの様々な魅力を、視覚的に楽しむことができる優美で軽やかなショートムービーだ。
※クリックで音声付きで動画を再生します
クレメント・チア/Clement Chia
アーサー・ホフナー/Arthur Hoffner
フリードリヒ・ノイマン/Friedrich Neumann
Editor: Asako Kanno