猪苗代地ビールのクラフトビール×鮨蒲本舗 河内屋の鮨蒲

家飲みが楽しくなる! お酒に合う絶品お取り寄せグルメ vol.5

2021.09.24

福島の地ビールと富山の蒲鉾
涼やかペアで夏を見送る

まだどこかに夏の名残の暑さが感じられる夕暮れ、喉越し爽快、すっきりとした味わいのビールは、一陣の風のような心地よさを運んでくれる。クラフトビールはやりの昨今、芳醇(ほうじゅん)で飲み応えのあるスタイルもいいが、変わりゆく景色のはかなさを感じる季節には、繊細でエレガントな味わいのビールが、気分にぴたりとはまる。
 福島の「猪苗代地ビール」は、まさしくそんな気分のときに選びたいビール。豊かな香りとフレッシュ感に満ちた飲み口、その余韻は軽やかでとても優しい。素材は、ドイツ・フランケン地方の大麦モルト(麦芽)と小麦モルト、ドイツ・ホレダウ地方の心地よい苦味と豊かな香りを持つホップのみ。本場ドイツの「ビール純粋令」に基づき、副原料をいっさい使用せず、会津の名峰・磐梯山のから湧き出る天然水のみで、フルーティーさとうまみを感じる味わいに仕上げている。福島の秋風も一緒に運んでくれるような涼やかさだ。
 「ピルスナー」や「ヴァイツェン」などテイストは5種だが、特におすすめは赤いラベルの「ゴールデンエンジェル」。少し赤みがかった色合いで、華やかな香りとまろやかな味わいが特徴。飲みやすく、女性の人気も高いという。

「猪苗代地ビール 330ml 5種類 飲み比べ5本セット」各330ml ¥2,750。左から、苦味がやや強く、キレのある味わいの「ピルスナー」、フルーティーで優しい味わいの「ヴァイツェン」、爽やかな香りでまろやかな味わいの「ゴールデンエンジェル」、薫製モルトをぜいたくに使用し、香ばしい味わいの「ブラウンヴァイツェン」、ブナのチップでモルトを薫煙、香ばしくコクのある黒ビール「ラオホ」。ちなみに、ラベルの「17846」は「いなわしろ」の意。問:猪苗代地ビール館 0120-37-2177

おつまみに選んだのは富山の「鮨蒲」。ビールと蒲鉾(かまぼこ)は日々楽しめる気軽なマリアージュだが、まろやかで繊細な味わいのビールには、やはり上品な味わいの蒲鉾を合わせてみたい。「鮨蒲」は鮨(すし)に見立てた創作蒲鉾で、天然ぶりや甘エビ、紅鮭(べにざけ)などが鮨ネタのように施され、見た目も美しいひと品。プリッとした食感が楽しいのはもちろん、例えば甘エビはきちんと甘エビの味わいが生きて、その鮨らしさに驚かされる。

鮨蒲6本入り ¥4,895。穴子、天然ぶり、紅鮭、さより、うに、甘エビなど、それぞれの素材の味わいが際立っている。しょうゆなど、何もつけずにそのままオードブルに。バター焼きにしても美味。問:鮨蒲本舗 河内屋 ☎0765-24-0381

「鮨蒲本舗 河内屋」は昭和22年(1947年)に魚津に創業した蒲鉾専門店で、富山県内の蒲鉾メーカーとしては比較的後発だったという。そんな中、「河内屋だけの、オリジナリティーあふれる味を」と生まれたのが「鮨蒲」だった。誕生当初は、当時としては奇想天外な商品を心配する同業者も多かったが、その斬新なアイデアに東京のデパートが着目、贈答品として売り出したことから全国に知られるように。
 だが、なんといっても人気の秘密は上質な味わいにある。蒲鉾の原料のすり身は、世界的な品質のルールによって厳格にグレードが決められているが、河内屋では特注品である「SA」という最上級グレードのもののみを使用している。水は北アルプスの天然地下水、塩はマグネシウムとミネラルを豊富に含んだ自然塩で、ピュアな味わいの蒲鉾に仕上げている。
 福島と富山。互いに離れた土地のおいしいものがひとつのテーブルの上で出会うのは、素材のピュアさが互いに呼び合うから?などと、ふとそんなことを考えてしまった。ひと味違う「ビール&蒲鉾の繊細マリアージュ」は、夏から秋へ変わりゆく季節の定番の楽しみになりそうだ。

Text: Kimiko Anzai
Editor: Kaori Shimura

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