SPIRE

グレンモーレンジィ 18年スペシャルデザインボトル

フラワーアーティストの東 信さんが起用され世界で発売!

2021.9.17

ウイスキーのボトルとパッケージを世界中の花々で満たすという、前代未聞の試みが、気鋭のフラワーアーティスト東 信さんのクリエイトにより、世界へと発信された。それは、荘厳で静のイメージのあるウイスキーに対する概念をがらりと変えてくれるほどに華やかで、躍動的である。琥珀の液体はまるで口の中で踊り出すようだ。

その世界初の試みの発案者は、グレンモーレンジィの最高蒸留・製造責任者であるビル・ラムズデン博士。グレンモーレンジィといえば、スコットランド、ハイランド地方に蒸留所を構える、スコットランドで広く飲まれているウイスキーであるが、その特徴は、華やかな香りとフルーティーな味わいにある。世界的な評価も高く、多くのウイスキーファンを惹きつけてやまない。なかでも特別に香り高く熟成感に満ちたグレンモーレンジィ 18年のパッケージを世界的なアーティスト東 信さんに依頼したのである。

――ビル博士:グレンモーレンジィ 18年と東 信さんとのコラボレーションに至った経緯を教えてください。

グレンモーレンジィの中でも特別のクオリティを持つ、グレンモーレンジィ 18年に関して、アーティストとの共同制作を通して、ウイスキーの持つ魅力を、これまでにないアングルから世界に伝えたいと思ったのです。様々なポテンシャルを探すなかで東さんの作品に出合い、その華麗で大胆なスタイルとテイストに心ひかれました。グレンモーレンジィ 18年の持つ華やかさと、味わったときに感じられるフローラルなアロマが、東さんの作品の世界観と大変にマッチしていると感じ、依頼することを決めました。

――東さん:ビル博士からのオファーを受けて、どのように思われましたか?

実は、この数年、ウイスキーにはまっていまして、フローラルなグレンモーレンジィも飲んでいましたので、自分の中に共通するものがあるなと、とてもポジティブに感じました。ただ、花とウイスキーって、ある意味最も遠いところにあるものというイメージもあったので、その距離感に難しさを覚えました。が、ビル博士から、ウイスキーの“堅苦しい”というイメージを超えるものにしたいと思っていると伺って、先入観から開放されました。ウイスキーの格式の高さと花の軽やかさという、ある意味、相反する領域。このせめぎ合いこそが肝要であると感じましたが、こうした仕事は、自分でも得意としている分野でもあるので、よい化学反応がおこるのではないかと思いました。

――ビル博士:グレンモーレンジィ 18年はどうしてこれほどの華やかな味わいと香りがするのでしょうか?

まず、スコットランドのウイスキーの中では珍しく硬水を使用していますが、このミネラル分が、クリーミーなテクスチャーとフルーティーな味わいを生みます。また、蒸留所では、スコットランドで最も背の高いポットスチルを使用していますが、そのおかげで、フルーティーでフローラルな特徴が際立ちます。蒸留された原酒も、最初と最後は使用せず、なかほどのいちばん雑味の少ない貴重な部分しか使用しません。最後に味わいの要となるバーボン樽で15年、最高級のオロロソシェリー樽で3年熟成することもとても重要です。このような要因がすべて重なりあって、類を見ないフローラルでフルーティーな味わいに仕上がるのです。口に含むとまるでアロマの渦のようですが、花だけでも、ジェラニウム、ジャスミン、スイセン、オレンジの花、スイカズラ、スイートピー、月下香、フリージアという8つのアロマが感じられます。

――東さん:実際の制作へ向けては、どのように花を扱った作品を作ろうと思ったのでしょうか?

ビル博士から8つの花のアロマを伺いましたが、実際に飲んでみてイメージを膨らませると、それらのアロマをベースに、もっともっと、幾重にも花を重ねたい。日本だけでなく、アジアや世界中の花を入れて、花の旅、味の旅ができるような作品に仕上げたいと思うようになりました。最終的には約100種類もの花を使用しました。実際に飲みながら作品創りをしていると、ウイスキーが口の中で踊り出すように感じ、花を飛ばしながら撮影しました。花の裏側までがちゃんと見えるようになど、撮影には苦心しましたが、浮遊感は表現できたのではないかと思います。だから作品名は「ダンシング フラワーズ オブ グレンモーレンジィ」です。

グレンモーレンジィ 18年 LIMITED EDITION BY AZUMA MAKOTO
700ml¥15,400 数量限定にて順次発売中。時間をかけて深みを増したエキゾチックな果実香と、ナッツやドライフルーツの熟成香、絹のようななめらかさを持つ、魅惑的なレアモルトだ。

――ビル博士:でき上った作品を見て、どのように感じられましたか?

とにかく素晴らしい!の一言でした。特にそれは色使いにおいてです。私自身も、ウイスキーを香りや味わいだけでなく色で表現することがよくあります。単色で表現するのはとても難しいことなのですが、例えば、グレンモーレンジィ オリジナルはレモンイエローですが、グレンモーレンジィ 18年はパープルだと感じています。そのパープルが、今回の作品の中には、要素としてたくさん使われています。まさに、私のイメージとぴったりでした。今回はコロナ禍で制作現場に立ち会うことができず残念でしたが、実際に作られた作品を生で見て、花の香りを体験しながら、グレンモーレンジィ 18年を味わってみたかったですね。

――東さん:グレンモーレンジィ 18年をどのようなシチュエーションで楽しむのが好きですか? また、どのように楽しんでほしいですか?

花屋の仕事は朝が早いので、17時頃には仕事が終わるのですが、まだ外がほのかに明るい時間帯に、ストレートでキュッと一杯いただくのが至福のときですね。まさに開放され、浮遊するようです。グレンモーレンジィ 18年は明るく開けた空間が似合うように思います。皆さんには、パッケージを見て、世界中の花々を感じながら、味の旅をするようなそんな感覚で味わってもらえればうれしいですね。

――ビル博士:グレンモーレンジィ 18年のフローラルな香りを最も味わうためには、どのような飲み方がおすすめですか?

まず、香水などはすべて、取り去ってください。グレンモーレンジィ 18年の邪魔をしますから。グラスは先がややすぼまったものがいいですね。テイスティンググラスの形です。常温のグレンモーレンジィ 18年を注ぎ、常温の水を数的落として飲んでみてください。これが、一番、香りが広がる方法です。花々のアロマも感じとれるはずです。ぜひ、試してみてください。

フラワーアーティスト 東 信さん

2002年より一輪の花も置かないオートクチュールの花屋「JARDINS des FLEURS」をスタートし、一躍注目を浴びる。「ボタニカル・スカルプチャー」のパイオニアとして、国内外で数々のエキシビションを開催。フェンディ、アディダス、ピエール・エルメ・パリなどのインターナショナルブランドとのコラボレーションも多数展開。最近では世界各国を巡って花と希望を街行く人に無償で配る「フラワーショップ希望」プロジェクトなども展開。

最高蒸留・製造責任者 ビル・ラムズデンさん

「グレンモーレンジィ」と「アードベッグ」二つの蒸留所の最高蒸留・製造責任者。

バイオケミストリー(生化学)の博士号取得という科学のバックグラウンドと、芸術の両分野で才能を発揮し続け、2つの蒸留所を2012年のIWSC(インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ)において、年間最優秀蒸留所の栄冠に導いた。世界屈指のウイスキークリエーターとして、個人でも数多くの賞を受賞。

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MHD モエ ヘネシー ディアジオ

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Interviewer&text:Hiroko Komatsu Editor:Kaori Takagiwa