世界最高峰のワインから新ヴィンテージが登場。冬の華やかな時間は「オルネッライア」とともに

2021.12.17

世界最高峰のワインから新ヴィンテージが登場。 冬の華やかな時間は「オルネッライア」とともに

世界最高峰のワインとして熱狂的ファンの多い「オルネッライア」から、新ヴィンテージがお目見え。唯一無二と称される、その深い味わいの魅力をご紹介。

トスカーナの美しい自然に囲まれたカンティーナ(ワイナリー)。
トスカーナの美しい自然に囲まれたカンティーナ(ワイナリー)。「オルネッライア」では環境保全にも積極的に取り組む。畑を自然環境の一部としてとらえ、ブドウ畑に理想の生態系を作ることで、畑で鳥や虫、下草などすべての生命力が相互に影響し合い、結果、健康なブドウを育む。

グラスの中からふわりと立ち上るのは、ブルーベリーやカシスなどの凝縮した果実と、スミレやバラの華やかな香り。奥にはハーブやシダ類が隠れ、その複雑な香りの世界に一瞬にして魅了される。ベルベットのようなタンニンと、どこか明るさを感じさせる豊かな果実味は「スーパータスカン」の筆頭、「オルネッライア」ならではのもの。果実に溶け込んだ繊細な酸味も、類まれなる美しさを持つワインであることを物語っている。
 「スーパータスカン(スーパートスカーナ)」とは、イタリア・トスカーナの地で生まれる最高級ワインのこと。カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロなど、ボルドーと同じ品種を使用したブレンドスタイルで、「ボルドーの5大シャトーに比肩する」と称される。ボルドーほど長く熟成させずとも、極めて優雅な味わいが楽しめることから、1990年代に世界的に人気に火がついた。1981年にトスカーナの海辺の町、ボルゲリに誕生した「オルネッライア」は、同じくこの地を拠点とする「サッシカイア」とともに、この地が新たなワインの銘醸地であることを世界にとどろかせたのだった。

海岸から10kmの内陸に位置する「ベッラーリア」と名づけられた畑は「オルネッライア」のシンボル的存在。
海岸から10kmの内陸に位置する「ベッラーリア」と名づけられた畑は「オルネッライア」のシンボル的存在。カベルネ・ソーヴィニヨンなどが植えられている。

ボルゲリは地中海からわずか10kmの地にある昔ながらの風情のリゾート地で、夏になると浜辺の町には浮き輪を売る雑貨店やアイスクリームショップが立ち並ぶ。心地よい海風が吹くが、この涼しい風が、内陸部にあるオルネッライアのブドウ畑によい影響を及ぼすのだという。また、畑の背後にある丘陵がアルプス山脈からの冷たい風を遮って、ブドウを守ってくれる。穏やかな気候で育つ凝縮感のあるブドウが、「明るさを湛えた、類まれなる美しい味」の秘密なのだ。

近代的なカンティーナ(ワイナリー)。
近代的なカンティーナ(ワイナリー)。空に伸びるような糸杉はトスカーナの象徴でもある。

オーナーはトスカーナの名門、フレスコバルディ家が擁するテヌータ・ディ・トスカーナ。フレスコバルディ家は1000年以上続くイタリアの貴族で、ルネッサンスの時代に多大な貢献をしたことで知られる。ワイン造りは700年以上に及ぶというが、イタリアの文化と芸術を守り続けた名門の美意識が「オルネッライア」にも貫かれている。

「大切なのはブドウの熟度。何度も畑に足を運び、細かくチェックします」とハインツ氏。
「大切なのはブドウの熟度。何度も畑に足を運び、細かくチェックします」とハインツ氏。

醸造責任者はアクセル・ハインツ氏。芸術家と職人の魂を併せ持つ、誠実な人柄の人物だ。栽培・醸造チームを率いて日々ブドウと向き合い、常に「世界一のワイン」を目指す。ブドウはすべて手摘み、収量を抑えて丁寧に選別し、熟成の頂点にあるブドウだけを仕込む。それも、70を超える区画ごとに別々に醸造され、小樽(こたる)で仕込まれる。熟成の過程も、ハインツ氏が注意深く見守り、ワインの成熟を待つのだ。

熟練のスタッフがブドウを選果する。
熟練のスタッフがブドウを選果する。少しでも傷があるものや未熟果はここで選別される。
「オルネッライア」は長い時間をかけて熟成する。
「オルネッライア」は長い時間をかけて熟成する。地下セラーには古酒のライブラリー「アキローネ」もある。

今回リリースされた2018年と2019年のヴィンテージはこのようにして生まれたもの。丁寧に、大切に造られたワインのリリースは、さながら“姫君たちのデビュタント”のようでもある。
 年末年始の華やかな時間、大切な人々と楽しみたいのは、こんな極上のワイン。きっと、心穏やかで優雅な時間を約束してくれるに違いない。

オルネッライア2018、DOCボルゲリ・ロッソ・スペリオーレ

「オルネッライア 2018、DOCボルゲリ・ロッソ・スペリオーレ」
ワイン愛好家憧れのフラッグシップ。カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドをブレンド。カシスやブルーベリーなど完熟した黒い果実と、ローズマリーなど地中海のハーブの香りが魅力的。しっかりしたフルボディで、長期熟成に耐える。¥37,400(参考価格)

レ・セッレ・ヌオーヴェ・デル・オルネッライア 2018

「レ・セッレ・ヌオーヴェ・デル・オルネッライア 2018」
「オルネッライア」のセカンドラベル。メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドをブレンド。チェリーなど赤い果実の香りと黒コショウなどスパイスのニュアンス。タンニンはやわらかく、シルキーな滑らかさ。余韻も長く続く。¥11,000(参考価格)

ポッジョ・アッレ・ガッツェ・デル・オルネッライア 2019

「ポッジョ・アッレ・ガッツェ・デル・オルネッライア 2019」
2009年に誕生した「オルネッライア」初の白ワイン。ソーヴィニヨン・ブラン主体にヴィオニエ、ヴェルメンティーノ、ヴェルディッキオをブレンド。レモンやパッションフルーツなど爽やかでエキゾティックな柑橘類の香りと白い花のニュアンス。厚みのあるミネラル。¥11,000(参考価格)

レ・ヴォルテ・デル・オルネッライア 2019

「レ・ヴォルテ・デル・オルネッライア 2019」
「オルネッライア」のサードラベル。メルロ主体にカベルネ・ソーヴィニヨンとサンジョヴェーゼをブレンド。チェリーなど赤い果実の香りと優しい酸味。重厚でありながらもタンニンはやわらか。「オルネッライア」の末っ子的存在ながら、上質さが感じられる。¥4,840(参考価格)

Text: Kimiko Anzai
Editor: Kaori Shimura

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