「HOTEL THE MITSUI KYOTO」で過ごすウェルネスな休日

2022.04.08

「HOTEL THE MITSUI KYOTO」で過ごすウェルネスな休日

2020年秋に京都にオープンした「HOTEL THE MITSUI KYOTO」は、世界遺産としても知られる二条城の目の前という贅沢かつ便利なロケーションで、非日常のひとときを味わえるラグジュアリーホテル。日本の伝統と美意識に触れながら、話題のサーマルスプリングやスパをはじめ、ウェルネスな滞在スタイルを叶えることができる。その魅力をレポートしよう。

三井家ゆかりの地に生まれた品格あふれる空間で、四季の移ろいを愛でる

ホテルの表玄関を飾る「梶井宮門」の高さは7m以上。
ホテルの表玄関を飾る「梶井宮門」の高さは7m以上。この門をはじめ、館内の歴史ある遺構や作品、アートについて詳しく知りたければ、約45分間の無料プログラム「アンバサダーと巡るHOTEL THE MITSUI KYOTOアートツアー」に参加するのがおすすめ。

かつて250年以上にわたり三井総領家(北家)の邸宅、通称「油小路邸」があったという、由緒ある地にそびえる「HOTEL THE MITSUI KYOTO」。場所は世界遺産・二条城の目の前。なんとも歴史のロマンを感じるロケーションだ。
 二条城沿いの堀川通よりも一本裏手に位置する油小路通を御池通から北へ進むと、左手に立派な門が見えてくる。この「梶井宮(かじいみや)門」がホテルの目印。1703年に創建され、三井家も所有した大きな門を移築・修復したもので、現在は登録有形文化財(建造物)に登録されている。

ラウンジは香港出身のインテリアデザイナー、アンドレ・フー氏が手がけた空間。
ラウンジは香港出身のインテリアデザイナー、アンドレ・フー氏が手がけた空間。天井のパイプアートは着物生地を表現。中庭の水景を思わせる手描き模様が施されている。

梶井宮門をくぐり、小路を抜けてロビーに入ると、ゆったりとしたラウンジとその向こうの広々とした庭園が目に飛び込む。よく見ると、水盤を囲むように備えられた庭には二十四節気を表すさまざまな植栽が。手水鉢(ちょうずばち)や沓脱石(くつぬぎいし)、灯篭などは、かつての油小路邸から継承されたものだとか。庭と建物の調和を重んじる「庭屋一如(ていおくいちにょ)」の精神のもとに彩られた日本の伝統美を感じながら、刻一刻と変化する自然を眺める時間は、豊かさ以外の何物でもない。

建物は庭園を囲むように設計され、客室やレストランからも望むことができる。
建物は庭園を囲むように設計され、客室やレストランからも望むことができる。
客室は二条城や中庭、京都の街並みなどを見渡せる全10タイプ。
客室は二条城や中庭、京都の街並みなどを見渡せる全10タイプ。こちらは二条城を一望できる「ニジョウスイート」。窓の向こうには「東大手門」や「東南隈櫓(とうなんすみやぐら)」が。天然温泉の露天風呂つきの「Onsenスイート」も人気。

「HOTEL THE MITSUI KYOTO」では京都の歴史や文化、自然を体験できるアクティビティを多数用意しているが、都会の喧騒を忘れて本来の自分らしさを取り戻したい人におすすめしたいのが、「茶居で味わう一服のお茶」と「ウェルネス呼吸法で迎える爽やかな朝」の2つ。いずれもホテル内で気軽に体験できるプログラムだ。

茶居はラウンジのすぐ近く。
茶居はラウンジのすぐ近く。日本の美とおもてなしの精神が随所に感じられる空間。
一つひとつの所作から、茶の湯の奥深さを感じる。
一つひとつの所作から、茶の湯の奥深さを感じる。
季節のお菓子はいずれも、和菓子店「二條若狭屋」がこの茶居のために誂えたオリジナル。
季節のお菓子はいずれも、和菓子店「二條若狭屋」がこの茶居のために誂えたオリジナル。

「茶居で味わう一服のお茶」は25分程度のアクティビティ(1,500円・要予約)。三千家のひとつである武者小路千家第15代家元後嗣の千宗屋(せんそうおく)氏の監修によるモダンな茶居で、武者小路千家の茶道家の先生から手ほどきを受けたアンバサダーが、立礼式のお点前を披露してくれる。三井家との縁も深い永楽善五郎氏が手がけた茶道具と美しい所作を眺めながら、いただくお抹茶は格別。

四季折々の景色を楽しみながら行うアクティビティ「ウェルネス呼吸法で迎える爽やかな朝」。
四季折々の景色を楽しみながら行うアクティビティ「ウェルネス呼吸法で迎える爽やかな朝」。

「ウェルネス呼吸法で迎える爽やかな朝」は、「四季の間」で行われる無料プログラム。縁側で美しい庭園を眺めながら軽くストレッチをしたあと、10分間、目を閉じて静かに腹式呼吸を繰り返すというもの。総ヒノキ造りの空間でヒノキのよい香りに包まれながら、ただただ呼吸だけを繰り返す時間は、とても瞑想的。終了後は頭も視界もクリアになったよう。

「四季の間」には武者小路千家家元後嗣・千宗屋氏が室礼(しつらい)を監修した床の間や、現代日本画家の朝倉隆文氏が「HOTEL THE MITSUI KYOTO」の庭園の四季をモチーフに描いた襖絵が。
「四季の間」には武者小路千家家元後嗣・千宗屋氏が室礼(しつらい)を監修した床の間や、現代日本画家の朝倉隆文氏が「HOTEL THE MITSUI KYOTO」の庭園の四季をモチーフに描いた襖絵が。

ここ「四季の間」は、かつて油小路邸にあった奥書院、通称「四季之間」を継承したもの。当時の「四季之間」は庭園の四季の移ろいを感じられる四間続きの広間で、三井家の当主が客人を迎えるもてなしの場だったのだとか。史料や写真を細かく分析し、見事に再現した「四季の間」は、現在はゲストの要望に応じて祝い事などの特別な場、あるいはレストランの別室としてなど、さまざまに利用されている。
 「ウェルネス呼吸法」は通常は貸し切り利用の「四季の間」を気軽に見学できるチャンスでもある。終了後はぜひ、歴史を継承する見事な意匠の数々を堪能したい。

「サーマルスプリング」とは、水着を着用して入る天然温泉を用いたプールのこと。
「サーマルスプリング」とは、水着を着用して入る天然温泉を用いたプールのこと。水着は持参してもいいし、無料で湯あみ着のレンタルも可能。

さて、ここでのステイで個人的に最も楽しみにしていたのが、敷地内の地下から湧き上がる天然温泉水を活用した「サーマルスプリング」。水着に着替え、ロッカールームを抜けた先に広がるのは、岩盤に囲まれた地下空間。目にした瞬間、これまで写真などで見て想像していた以上に広々としていることに驚く。かすかに響く水の音、空間をふわりと照らす柔らかな光が幻想的なムードを醸し出し、まるで地下にひっそりと佇む神殿のよう。
 静寂に包まれながら、プールやジャグジーで気ままにくつろいだり、大きなソファに身を委ねたりしていると、いつのまにか身も心もすっかり解放されていることに気づく。この特別な体験を目的にリピートするゲストも少なくないというのがよくわかる。

石積みや坪庭を望むトリートメントルームは自然光が差し込み、地下とは思えない心地よさ。
石積みや坪庭を望むトリートメントルームは自然光が差し込み、地下とは思えない心地よさ。

今回は「SPAトリートメント」も体験。もちろんトリートメント前にはサーマルスプリングを利用して、「HOTEL THE MITSUI KYOTO」ならではのスパ・ジャーニーを堪能することに。
 トリートメントのメニューは「シグネチャーリチュアル by ALAENA」(90分 46,800円)という、欧州屈指のリゾート地として知られるフランス・ビアリッツ生まれのオーガニックドクターズコスメ「ALAENA(アラエナ)」を用いたボディ&フェイシャルのコース。マッサージは東洋の技術からインスピレーションを得たもので、オールハンドで身体の気の流れを整え、筋肉の緊張を和らげていく。施術後は全身の巡りがよくなった感覚が。さらに、顔は肌のハリとトーンがアップし、キュッと引き締まった印象に。西洋と東洋の魅力を融合した、しっかりとした手応えの感じられるトリートメントだった。

館内のレストランは「都季」(TOKI/イノベーティブ)、「結一」(YUI/日本料理)、「FORNI」(フォルニ/イタリア料理)の3つ。
館内のレストランは「都季」(TOKI/イノベーティブ)、「結一」(YUI/日本料理)、「FORNI」(フォルニ/イタリア料理)の3つ。これからの季節は「FORNI」のテラス席で新緑を楽しむのも素敵。
「FORNI」では「サスティナブル ダイニング」などスペシャルなイベントをたびたび開催するほか、現在は「SAKURAアフタヌーンティー」も人気(~4月28日)。
「FORNI」では「サスティナブル ダイニング」などスペシャルなイベントをたびたび開催するほか、現在は「SAKURAアフタヌーンティー」も人気(~4月28日)。

伝統に裏打ちされた京都ならではの美意識と、贅を尽くした非日常のひとときを同時に味わえるホテルステイは、それだけを目的に京都に訪れる価値がある。とはいえ、せっかく京都を旅するならば、神社仏閣巡りもしたいし美術館にも行きたい、それから話題のレストランにも……と、つい欲張りたくなるのも正直なところ。
 「HOTEL THE MITSUI KYOTO」は二条城の向かいで京都市内の中心部という、どこに行くにもアクセスのよい立地。館内でゆったりと流れるウェルネスな時間を存分に満喫しながらも、ちょっと美術館へ、あるいはレストランへと気の向くままに出かけることができるのもうれしい。次の京都旅の拠点に、ぜひ選んでみては?

HOTEL THE MITSUI KYOTO

京都府京都市中京区油小路通二条下る二条油小路町284
全161室 ¥101,200~(1室2名利用時の1泊室料、税・サ込み)

HOTEL THE MITSUI KYOTO ☎075-468-3100

Editor: Kaori Shimura

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