創業300年以上の歴史を誇る西陣織の「細尾」はその伝統を守る一方、世界のラグジュアリーブランドやトップアーティストとコラボレーションしながら、西陣織の技術を用いた革新的なテキスタイルを生み出していることでも有名。そんな細尾が所有する、人間国宝作家の作品をはじめとする極上の着物コレクションから好みの一着をまとい、京都での滞在時間を楽しむことができるのが、「HOTEL THE MITSUI KYOTO」の1日1室限定の宿泊プラン。今回は着物スタイリスト・DJとして活躍する、当サイトの連載でもおなじみのマドモアゼル・ユリアさんにプランを体験していただいた。
格別な体験は、京都・烏丸御池にある「HOSOO SALON」での着付けから始まる。まずは、事前に細尾の担当者と打ち合わせをして選んでおいた着物とご対面。さらに、専属のスタイリストがヘアセットと着付けを行ってくれる。
今回、マドモアゼル・ユリアさんが着たのは、昔ながらのもち糊による糸目友禅の名店「染の百趣 矢野」の絽(ろ)の訪問着。「淡い水色が涼しげなお着物です」とユリアさん。
「描かれているのは、雪輪笹。夏に冬のモチーフなんてちょっと意外に思われるかもしれませんが、雪輪は実は通年使用されるモチーフなんです。目にする人を涼しい気持ちにさせてくれるモチーフとして、夏にもよく用いられます」
合わせた帯は、洛陽織物の紗の袋帯。「どことなく清涼感の漂う銀糸の織りの帯。細尾のオリジナルブランド『HOSOO』のSUKIYAバッグともぴったりでした」
本プランでは京都の街を快適に巡り、思い出となるひとときを過ごすために、ハイヤーやカメラマンの手配も特別料金にて可能。もちろん、HOTEL THE MITSUI KYOTOの館内でアートに触れたり、見事な日本庭園を散策したりするのも心地よい。
今回ユリアさんは、同ホテルで人気のアフタヌーンティーを楽しむことに。ちょうど今は、ニールズヤード レメディーズがプロデュースする東京・表参道のレストラン「ブラウン ライス」とのコラボレーションによる「オーガニック・ヴィーガン・アフタヌーンティー」が開催中。ヴィーガン手まり寿司、豆腐のレモンケーキ、ほうじ茶のブランマンジェなど、オーガニック食材を活用したヘルシーなセイボリーやスイーツの数々を堪能。充実のひとときを過ごした。
「京都で着物をレンタルして歩くなら、やはり本格的なものを」と思う人にはうってつけのこのプラン。ぜひ、体験してみては?
細尾×HOTEL THE MITSUI KYOTO
「贅を尽くした最上級きものを纏う京都滞在」
デラックスルーム ¥187,620〜
(1室2名利用時の1泊室料、1名分の着付け体験つき、税・サービス料込み)
宿泊特典:
・細尾プライベートサロンにて着付けおよびヘアセット
(2名分を希望の際は別途追加料金が必要)
・2名分の朝食(オールデイダイニング「FORNI(フォルニ)」にて)
問い合わせ先:HOTEL THE MITSUI KYOTO ☎075-468-3100
Photos: Masuhiro Machida Model: Mademoiselle Yulia Text: Kaori Shimura Editor: Kaori Takagiwa