うなぎの炭火手焼き蒲焼×ブルガリアのカベルネ・ソーヴィニヨン

家飲みが楽しくなる! お酒に合う絶品お取り寄せグルメ vol.15

2022.07.01

美味なるうなぎの蒲焼と軽やかな赤ワインで夏バテ知らず!

土用丑の日に限らずとも、夏、一度は食べなくてはと思うのがうなぎの蒲焼き。その栄養価の高さから、夏バテ防止食として頼りたくなる。香ばしい煙に誘われてお店で楽しむのもすてきだけれど、たまには家でゆっくりと、ワインとともに楽しんでみたい。
 そんな気分の日にお取り寄せしたいのが「うなぎ藤田」の「炭火手焼き蒲焼」だ。以前、白金台のお店でうな重をいただいてから、ここのお店のファンに。皮目はカリッ&身はふんわりの食感と、コクはあるのに甘すぎず、すっきりした味わいのたれも美味。

「炭火手焼き蒲焼」
「炭火手焼き蒲焼」(110g×2串・木箱入り)¥7,560。関東風に背開きしたうなぎを蒸してからたれに漬け、炭火で焼いている。“焼き”の工程は3度。余分な脂が落ちて、あっさりとしたおいしさ。たれもすっきりとした味。問:うなぎ藤田 浜松店 ☎053-438-1515

「うなぎ藤田」の本店は浜松で、明治25年頃、初代が浜松名産のうなぎを長野県飯田市の料亭に納めるために、遠い道のりを何日もかけて運んでいたのが始まりだという。そして2代目が「近隣のお客様にも活きのいいうなぎを味わってほしい」という思いから、地元浜名湖で養殖を始めて成功、そして3代目が秘伝のたれを作り上げ、現在は4代目のご主人・藤田将徳さんがその味を大切に守り続けている。4代目の姉に当たる清美さんは、白金店の女将として笑顔で店を切り盛りし、お店を盛り立てている。そんな温かなファミリーストーリーもこのお店の魅力だ。
 「うなぎ藤田」のうなぎの特徴は、なんといっても臭みがないこと。150mの深さからくみ上げた冷たい地下水でうなぎを1週間泳がせる「活かしこみ」という方法で、弾力ある身質のうなぎに仕上げているのだ。これを素焼きして蒸し、50年継ぎ足しで使っているたれにつけて焼くという作業を3回繰り返している。その伝統の味に足繁く通うファンが多いというのも納得だ。
 この「炭火手焼き蒲焼」に合わせるなら「ボロヴィッツァ コレクション カベルネ・ソーヴィニヨン 2016」がいい。“うなぎの蒲焼きにはピノ・ノワール”が定説で、芳醇で渋みのあるカベルネ・ソーヴィニヨンは合わないとされるが、このワインはひと味違う。とても軽やかで涼やかでありながら、カベルネ・ソーヴィニヨンらしい豊かな果実味とタンニンの渋みもきちんとあり、うなぎのたれの甘辛さにぴたりとはまるのだ。冷蔵庫で少し冷やせば、うなぎの脂のニュアンスもすっきりと楽しませてくれる。

「ボロヴィッツァ コレクション カベルネ・ソーヴィニヨン 2016」
「ボロヴィッツァ コレクション カベルネ・ソーヴィニヨン 2016」750ml ¥2,200。ブルガリア。カベルネ・ソーヴィニヨン100%。ブルーベリーやチェリー、ハーブの香り。黒コショウのニュアンスも。森の中で風を感じたときのような涼やかさが特徴。飲み口が軽やかで、冷やしてもおいしい。うなぎの蒲焼のほか、夏場の肉料理にも。問:モトックス ☎03-5771-2823

実は、「ボロヴィッツァ コレクション カベルネ・ソーヴィニヨン 2016」は、日本ではまだ珍しいブルガリアのワイン。しかもこちらは、ブルガリア西北部のボロヴィッツァ村に2005年に設立された、まだ新しいワイナリーだ。
 醸造家として活躍していた故・オグニャン・ツヴェタノフさんが、ミネラル豊かで鉄分に富んだこの地のテロワールにほれ込み、「ここでなら素晴らしいワインが造れる!」とワイナリーを設立、友人のアドリアナ・スレブリノヴァさんを誘ったという。だが、ここはあまりにも辺ぴな田舎。当初、彼女は「こんな辺ぴなところで働きたくない」とツヴェタノフさんの誘いを断ったが、彼のワインをひと口飲み、「何かの罠かと思うほどおいしかった」と感動、彼とともにワイン造りを決意したという。
 現在は、スレブリノヴァさんが醸造責任者として、ミネラル感に満ちて、この地らしい味わいのワインを造り続けている。価格こそカジュアルながら、その味わいはハイレベルで、日々のワインライフがぐっと楽しくなる。
 上質のうなぎの蒲焼きと、すっきり系のカベルネ・ソーヴィニヨンのマリアージュは、どこか新しい印象。夏には敬遠したくなる赤ワインをあえて合わせてみるというのも、どこか冒険的でワクワクしてくる。今年は、このエッジィなマリアージュで夏を乗り切ってみたい。

※掲載商品は、すべて税込み価格です。

Text: Kimiko Anzai
Editor: Kaori Shimura

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