Lifestyle

カニ好きが愛するセイコガニのグラタン×ブルゴーニュのアリゴテ

家飲みが楽しくなる! お酒に合う絶品お取り寄せグルメ

2022.11.4

普段の日にこそ楽しみたい、リュクスなペアリング

肌寒さを感じる日には、シチューやグラタンのような温かい料理が恋しくなる。そういえば、そろそろカニの季節。ならば、とっておきのカニグラタンで、ちょっとぜいたくなテーブルを楽しんでみたい。

「せいこ蟹グラタン」は、そんな気分にぴったりのひと品だ。作っているのは福井・三国の料理に定評ある老舗料理旅館「望洋楼」直営の食事処「越前 蟹の坊」で、カニのうまみをたっぷりと堪能できる。

セイコガニとはズワイガニの雌のことで、地域によってはセコガニ、香箱ガニなどとも呼ばれる。小さいながらも実詰まりがよく、濃厚なミソとプチプチした食感の内子と外子(卵)は、一度食べたら忘れられない味わい。漁獲期間が短く量も少ないため、ほとんどが地元消費され、なかなかお目にかかれない珍味なのだ。これを、グラタンで気軽に楽しめるのがうれしい。

「せいこ蟹グラタンセット」¥3,000(2個入り)、¥7,640(5個入り)。セイコガニの脚身や内子、外子を特製ベシャメルソースと合わせ、デンマーク産のマリボーチーズをたっぷりかけた一品。名門旅館らしい上品な味わい。冷凍でお届け。問:越前 蟹の坊 ☎0776-82-3925

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最初のひと口で感じるのはベシャメルソースとマリボーチーズのコンビネーションのコクと奥深さ。セイコガニの脚身だけでなく、赤いダイヤと呼ばれる内子も外子もたっぷり入っており、これがまたベシャメルソースによく合う。ひとつの料理のなかにカニの脚身や卵など、さまざまな味と食感が感じられ、カニ好きにとってはパラダイスな美味といえるだろう。

「ミシェル・ラファルジュ ブルゴーニュ・アリゴテ レザン・ドレ 2018」750ml ¥3,300。アリゴテ・ドレ100%。アリゴテには約10種の変種があり、主流は「アリゴテ・ドレ(金色のアリゴテ)」と「アリゴテ・ヴェール(緑のアリゴテ)」。こちらのワインは「アリゴテ・ドレ」で造られ、ミネラル豊かで深みのある味。魚介類やチーズとも好相性。問:ラック・コーポレーション ☎03-3586-7501

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この一品にワインを用意するなら、ブルゴーニュのアリゴテがいい。バターのようなニュアンスと繊細な苦みが、「せいこ蟹グラタン」のリッチな味わいに寄り添ってくれるのだ。

アリゴテは、ブルゴーニュ名物のカシスのカクテル「キール」に使われるワインとして知られる。19世紀まではシャルドネに負けない主役級の存在だったのが、19世紀末にブルゴーニュで猛威を振るったフィロキセラ禍(害虫)で、衰退してしまった。それが近年、地元の生産者たちの努力によって著しい発展を遂げ、素晴らしいアリゴテが次々と誕生している。

「ミシェル・ラファルジュ ブルゴーニュ・アリゴテ レザン・ドレ」もそのひとつで、白い花やカリンの香りとナッツのニュアンスが感じられ、体にすっとなじんでいくような優しさをもつ。酸味もフレッシュで、完熟したブドウの優しい甘みもチャーミング。ちなみに「レザン・ドレ」とは「黄金のアリゴテ」の意で、ピンクがかった淡いゴールド色をしているのが特徴だ。

「ミシェル・ラファルジュ」は、ヴォルネイで19世紀初めから続く老舗で、上品でガストロノミックなワインを造ることで評価が高い生産者。このワインも果実味豊かでエレガント、深みがある味わいだ。

希少なセイコガニのグラタンと、目覚ましい進化を見せる上質なアリゴテのペアリングは、“極上の越前ガニとシャンパーニュ”の正統派ペアリングと比べると、ちょっとマニアックながらも、どこかおしゃれなドレスダウン感が漂う。だからこそ、何もない普段の日にゆったりと、特別な時間を楽しんでみたいと思うのだ。

※掲載商品は、すべて税込み価格です。

Text: Kimiko Anzai Editor: Kaori Shimura