ソムリエ、唎酒師（ききさけし）の資格をもち、ワインスクールを主宰するほか、東京とパリでワインバーやレストランを経営し、さらにはワインの輸入、日本酒の輸出業など、お酒の分野で幅広く活躍している杉山明日香さん。そんな彼女が、この時期にぴったりのお酒をナビゲート。第12回は寒い冬に暖かい部屋できりっと冷やして飲みたい、にごり酒と貴腐ワインをご紹介。
天美 新酒 純米吟醸 にごり生
「長州酒造」は、山口県下関市にある1871（明治4）年創業の老舗酒造「児玉酒造」の事業を受け継ぎ、2020年から新たな酒造りをスタート。酒蔵の再出発を彩る「天美（てんび）」は女性の杜氏、藤岡美樹さんの感性が光る逸品。発酵をイメージしたというラベルのシンボルマークもスタイリッシュ。おすすめのマリアージュは、お餅のみぞれあえ、シェーヴルチーズ、豆乳鍋など。720ml ￥1,980／長州酒造 ※全国の酒店にて在庫希少。長州酒造には在庫はないため、同社へのお問い合わせはお控えください
これからの季節は、2月初旬と3月初旬に出荷となる季節限定酒「天美 純米吟醸 うすにごり生原酒」もおすすめ。甘味と酸味を兼ね備えたフレッシュな味わい。720ml ￥1,870／長州酒造
シャトー・ギロー 2009
ソーテルヌはボルドー地方で造られる極甘口の貴腐ワイン。こちらのシャトー・ギローは、格付け1級のシャトーで初の有機認証を獲得。おすすめのマリアージュは、フォアグラのテリーヌにフルーツのソースをあわせたもの、塩味が強めのブルーチーズなど。フレンチトーストやバニラアイスにもぴったり。もちろん、食後にデザートワインとして、冷やしてそのままいただいても。750ml ￥10,500／モトックス
杉山明日香さん
東京生まれ、佐賀県唐津市育ち。博士（理学）、ソムリエ、唎酒師。大学院在学時から有名予備校の数学教師として教壇に立つ傍ら、ワインスクール「ASUKA L’école du Vin（アスカ レコール デュ ヴァン）」でソムリエ資格試験対策講座を主宰。また西麻布でワインバー＆レストラン「GOBLIN（ゴブリン）」「Cave de ASUKA（カーヴ ド アスカ）」、パリでレストラン「ENYAA Saké & Champagne（エンヤー サケ＆シャンパーニュ）」をプロデュースするほか、ワインや日本酒の輸出入業を行うなど、お酒の楽しみ方をさまざまな形で発信している。資格取得のためのオンライン講座も配信中。
Movie & Photos: Hiro Nagoya Editor: Kaori Shimura
