オーデマ ピゲが誇る不朽の名作「ロイヤル オーク」が、1972年の初代モデル誕生から半世紀を迎えた。八角形のベゼルに六角形のビス、タペストリー模様のダイヤル、そして一体型ブレスレット。アイコニックなデザインコードを受け継ぎながら、ディテール美と性能を丹念に磨き上げ、アニバーサリーを祝う50周年モデルを続々発表。なかでも、意志ある女性にふさわしいのは、程よい存在感を発揮する37mmのオートマティックモデルと、第三弾となるキャロリーナ・ブッチとのコラボモデル。女性たちの時間を美しくする、完璧なまでの洗練をまとった新シグネチャーピースをご紹介しよう。
今から半世紀前に、“ラグジュアリースポーツ”という新ジャンルを確立した時の先駆者こそ「ロイヤル オーク」。ステンレススティールを高級時計にいち早く採用し、鬼才ジェラルド・ジェンタが生み出した前衛的なデザインコードとともに、当時の時計界の常識をことごとく打破。今日もなおマスターピースに君臨し、ジェンダーやジェネレーションを問わず世界中の羨望を集めている。時を超えて進化を続ける型破りなレジェンドが、誕生から50周年を記念して、多彩な新デザインへとアップデートを遂げた。大きな節目を飾る注目作のひとつが、イタリア・フィレンツェ出身のジュエリーデザイナー、キャロリーナ・ブッチとのパートナーシップによる「ロイヤル オーク」の第三弾だ。
2016年を皮切りに、過去に二度コラボレーションを果たし、センセーションを巻き起こしてきたオーデマ ピゲとキャロリーナ・ブッチ。今回は、「ロイヤル オーク フロステッドゴールド」に以前発揮された、彼女が得意とする鍛金技法は用いず。34mmのブラックセラミックモデルをベースに、伝統のタペストリーダイヤルを大胆かつプレイフルに再解釈。ミラー加工を駆使することで、特徴的なスクエア状の模様が虹色にきらめく様を、とびきりアーティスティックに表現して見せた。「ロイヤル オーク」の特別限定エディションはいつだって憧れの的。現代のジュエリー界を象徴するデザイナーのひとり、ブッチが手がけたプレシャスな限定コラボモデルを手に入れる好機の到来だ。
ムーブメントにもこだわる、妥協を許さない本格志向のレディたちに朗報。時を重ねるほどに真価を増す3針のフラッグシップモデルに、新たな37mmサイズの50周年記念コレクションが加わった。ひと目でそれと分かる特徴的なスタイルはそのままに、細部を丁寧にブラッシュアップ。ケースの斜面に施される面取りは深くなり時計全体の立体感を高め、ポリッシュとサテン手仕上げの組み合わせによる光の反射を強調。繊細なモデルチェンジは、ケースと一体化されたブレスレットにも。ブレスレットのすべてのコマは軽く薄く、初段から4コマは厚みを順に減らすことでよりコンフォタブルな装着感をかなえた。
ダイヤルも進化を遂げた。1972年のオリジナルのルーツに回帰し、象徴的なダイヤルカラー“ナイトブルー、クラウド50”の彩りが多くの新作にお目見え。メッキ仕上げからPVD仕上げに変更し、色味の安定した青のカラーリングを描く。傑出した仕上げと存在感のあるプロポーションをもつ、ケース径37mmの自動巻きモデルの登場に、本物を知る女性たちは熱狂するばかり。小ぶりな時計好みのメンズをも虜にする、ニュートラルな美しさに満ちている。搭載されたのは、より薄く、振動数も向上した高性能の新キャリバー、Cal.5900。精緻な自動巻きムーブメントと、特別に採用された22Kピンクゴールド製の「50周年記念ローター」をケースバックから眺めることも、淑女たちの密やかな歓びになるはず。
1972年に誕生した「ロイヤル オーク」の50周年を記念し、日本の時計愛好家が所有する希少なコレクション展示を開催中。時計のスペックとともに、それぞれのオーナーが購入に至ったエピソードや、時計への思いも添えられている。
会期:〜2022年12月末予定
開館時間:12:00〜19:00(18:30最終受付)
会場:オーデマ ピゲ ブティック 銀座 地下1階(東京都中央区銀座6-5-13)
入場料:無料(事前予約優先)
問い合わせ先:☎03-6830-0789
ステンレススティール×ピンクゴールドのバイカラーモデルは、アイコニックな八角形ベゼルの形状と一体型ブレスレットの存在感を印象づける華やぎに満ちて。ジャケットの袖口からのぞかせて、艶やかなラグジュアリースポーツを極めたい。「ロイヤル オーク オートマティック」(ケース径37mm、SS×18KPG、自動巻き、50m防水)¥3,740,000/オーデマ ピゲ ジャケット ¥132,000 パンツ ¥71,500/ともにトゥモローランド ビー(トゥモローランド 渋谷本店 ☎03-5774-1711) リング ¥15,400/ノムグ(ノムグ https://nomg.jp/) ピアス、インナー/スタイリスト私物
※この特集中、下記の表記は略号になります。SS(ステンレススティール)、PG(ピンクゴールド)
※掲載の商品は、すべて税込価格です。
※表示価格は9/1からのものとなります。
Photos: Fumito Shibasaki (donna)
Styling: Erina Ohama
Hair: KOTARO (SENSE OF HUMOUR)
Make-up: COCO (Sekikawa Office)
Model: Risa Hosoya (Image)
Text: Etsuko Aiko
Fashion Director: Kaori Takagiwa