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新作ハイジュエリー「ニュー マハラジャ」、現代に蘇る美の世界

ブシュロンCEOに聞く

2022.2.18

提供:ブシュロン

2022年1月、ブシュロンから新作ハイジュエリーコレクション「ヒストリー オブ スタイル、ニューマハラジャ」が発表された。メゾンが誇る豊かなアーカイブに目を向け、とりわけ伝説と語り継がれる、パティアラのマハラジャのために手がけた1928年のアーカイブデザインから着想。偉大なヘリテージをコンテンポラリーな視点で再解釈し、時代の空気を映し出すまったく新しいハイジュエリーへと昇華させた。コレクションの誕生背景と見どころ、新型コロナウイルス禍にメゾンが担うラグジュアリーブランドとしての使命を、ブシュロン最高経営責任者(CEO)エレーヌ・プリ・デュケン氏に尋ねた。

ブシュロン最高経営責任者 エレーヌ・プリ=デュケン(Hélène Poulit-Duquesne) フランス生まれ。エセック・ビジネススクールを卒業後、LVMHグループでキャリアをスタート。1998年にカルティエ インターナショナルへ入社し、インターナショナル マーケティング ディレクターなどの要職を歴任。2015年9月ブシュロンへ入社し、メゾン初の女性CEOに就任。

ヴァンドーム史上最大規模。1928年の特注品に捧げるオマージュ

──新作ハイジュエリーのテーマに「ニュー マハラジャ」を選んだ理由とは?

ブシュロンでは3年ほど前より、年2回のハイジュエリー発表に際して2つの大きな指針を設けています。1月発表時にはアーカイブ作品を着想源としたコレクションを、7月発表時にはクリエイティブディレクターであるクレール・ショワンヌの裁量に一任した自由度の高いクリエイションを。1月発表にふさわしい、メゾンのスタイルを決定づけた歴史的なテーマを選ぶにあたり、2020年の「クエスチョンマーク ネックレス」、2021年の「アールデコ」に続き、今年はインド・パティアラのマハラジャによるスペシャルオーダーに光を当てました。

伝説のはじまりは、1928年8月2日のこと。その夏の日、7571石のダイヤモンド、1432石のエメラルド、数多の真珠とルビーを詰め込んだ6つの鉄製金庫を携え、従者を引き連れたパティアラのマハラジャ一行がパリ・ヴァンドーム広場26番地に到着。ブピンドラ・シン殿下は、ブシュロンのブティックを訪問したのです。当時、創業者フレデリック・ブシュロンの息子ルイがマハラジャを出迎え、前代未聞の財宝を用いて149点のジュエリーを考案しました。これほど大規模なオーダーは、ヴァンドーム広場全体にとっても歴史上類を見ないもの。約1世紀前に起きた、この夢のような物語を現代へ語り継ぎたいという思いから、“マハラジャのジュエリーをモダンに再解釈する”というテーマが成立したわけです。

(左)1928年、マハラジャのために制作したスペシャルオーダー品のデザイン画のひとつ。インドの伝統へのリスペクトと当時メゾンが牽引(けんいん)したアールデコ調が共鳴する、マスターピースの数々が誕生。(右)新作ハイジュエリーのデザイン画。マハラジャによるオーダーのスタイルを継承し、エメラルドとダイヤモンドを駆使しつつも、歴史を感じさせない現代的な造形美へとアップデート。

モノクロームな色調が鍵。白と透明感が現代性を引き出す

──過去の名品をモダナイズするにあたり、工夫した点を教えてください。

クリエイティブディレクターのクレールは、2つの大きなポイントに注力しました。第一に、サイズダウンするということ。マハラジャのための特注品は、身体を宝石で覆い尽くすような圧倒的ボリュームがありましたが、今の時代には現実的ではありません。サイズ感を抑えることで、さらなる洗練を叶えました。

2つ目のポイントは、色彩の表現。宝石大国インドでは色鮮やかなジュエリーをまとうことが独自の文化ですが、モダニティを追求するために必要な要素だけを残し、そぎ落とすというプロセスをたどりました。そうしてクレールが選び抜いたのが、「白」と「透明」というモノクロームな彩り。ダイヤモンドとロッククリスタル、パール、マザー オブ パールを多用することで、ピュアさと軽やかさ、現代性を際立たせたのです。唯一色味を持つ作品として、エメラルドを使用したシリーズがあります。エメラルドは、マハラジャへ捧げたジュエリーにおいて存在感を発揮していた特別なストーン。個人的にも並々ならぬこだわりがあり、私自身も本コレクションのためにコロンビア産エメラルドを買い付けました。

透明感を印象づけるロッククリスタルは、細工が難しい性質をものともせず、1980年代にメゾンがジュエリーに初採用したシンボリックな石。今回は、グリプティックと呼ばれる硬石彫刻の伝統技法を、果敢にもロッククリスタルに応用したシリーズも登場しています。

素肌の上で蓮の花模様を描く、壮麗なダイヤモンドのレース。「ニュー マハラニ」ネックレス(WG×ダイヤモンド×ロッククリスタル)¥196,680,000(参考価格)

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──CEOお気に入りのシグネチャーピースとは?

蓮の花を讃えた「ニュー マハラニ」ネックレスです。繊細さにあふれた息を呑むほどの美しさは、ダイヤモンドで出来たレースそのもの。デリケートでありながら力強さも秘め、ネーミングのごとく女王がまとうにふさわしい。中央から上下2つに分けられ、それぞれのパーツをチョーカーとしても着用できるマルチウェアジュエリーなので、ソワレに合うのはもちろんのこと、白シャツ&ジーンズなどデイタイムのコーディネートも可能ではないでしょうか? このピースを創造したアトリエの職人たち、その傑出したサヴォワール フェールを誇らしく思います。

進化を遂げる、マルチウェアジュエリーの伝統

──ブシュロンは毎シーズン、ハイジュエリーの限界を押し広げるイノベーションに挑戦していますが、今回はどのようなチャレンジがあったのでしょうか?

7月発表時のように最新鋭のテクノロジーに挑戦したわけではなく、メゾンに受け継がれるノウハウによって結実したコレクションといえるでしょう。とりわけ、ブシュロンの伝統である「マルチウェアジュエリー」の制作においては、技術的なチャレンジがありました。

幾通りにもまとえる多機能ジュエリーは、近年さまざまなブランドに見られますが、中には工具が必要であったり付け替えが複雑であったりするものも。「ニュー マハラジャ」コレクションのマルチウェアジュエリー(ネックレス)は、最も少ないもので3通り、最も多いもので7通りの装着方法が可能です。できる限り付け替えを簡単に、シンプルに。ボタンひとつでパーツが取り外せるなど、使いやすくスムーズなモデルチェンジを実現させました。

ジェンダーにとらわれず、個性に寄り添う輝きを求めて

──ブシュロンのハイジュエリー広告では男女モデルの起用が続いていますが、ジェンダーフリーやボーダーレスといった価値観を意識していますか?

ハイジュエラーとしてはいち早く、男性モデルを初起用したのは2020年7月のことですが、ジェンダーフリーを提唱する社会的ステートメントを意図したわけではありません。よりジュエリーを美しく見せたいというクレールの情熱から、男性モデルがブローチを装う結果に至ってのこと。新作ハイジュエリーもあくまで女性用として制作していますし、今後も男性用限定の作品を発表することはないでしょう。

ただし、ジュエリーの真価とは、そのピースがまとう人の個性をどのように際立たせているかという点に尽きます。ジェンダーや容姿に関係なく、その人自身をより美しく見せるための宝飾品でなければなりません。その観点においては、ブシュロンはユニセックス的な、より包括的なコンセプトでジュエリーづくりに臨んでいるといえます。

インドの伝統的なターバンの頭飾り“サルペック”が、螺旋を描くヘッドジュエリー兼ブローチへと変貌。男性がまとえば、かつてマハラジャやヨーロッパの王侯貴族の男性たちが競って宝石を身につけていた優雅な時代を彷彿とさせて。「ニュー サルペック」ブローチ(WG×ダイヤモンド)¥29,040,000(参考価格)

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──世界中が困難に直面しているコロナ禍において、ジュエリーが担う役割をどのように捉えていますか?

ラグジュアリー業界においてメゾンの最たる使命とは、人々に夢を与え続けること。そのためには、いかなる状況下でもクリエイションを通じて可能な限りポジティブに、オプティミスティックでありたいと考えます。元来ジュエリーとは失うでも捨てるでもなく、時を超えて存在し受け継いでいけるもの。時が移ろっても宝石の価値は不変です。レジリエンスに長けた時代に耐え得る業界であればこそ、“夢を見ていただき続ける”という我々のミッションを痛感しています。

宝飾史研究家ヴァンサン・メイランと、ブシュロン クリエイティブディレクターのクレール・ショワンヌが新作コレクションについて解説する特別動画を公開中。謎に包まれたマハラジャのオーダー品の行方から、新たな創造の扉を開いた珠玉のピースの魅力までをクローズアップ。

問い合わせ先/ブシュロン クライアント サービス TEL:0120-230-441

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コロンビア産エメラルド9石を飾った中央のモチーフはブローチとしても。「ニュー マハラジャ」ネックレス(PT×WG×エメラルド×ダイヤモンド×ロッククリスタル)¥464,640,000(参考価格)

※この特集中、以下の表記は略号になります。WG(ホワイトゴールド)、PT(プラチナ)

※掲載商品の価格は、すべて税込・参考価格です。

Text: Etsuko Aiko Editor: Kaori Takagiwa