最高峰の輝きが、女性の心をときめかすハリー・ウィンストン。
人生を共に歩むジュエリーは、“キング・オブ・ダイヤモンド”の極上ダイヤモンドを選んで。
伝説的なペアシェイプの宝石を数多く所有した創始者ハリー・ウィンストン。そのペアシェイプ・シルエットへのオマージュとして、優美なラインでループ(輪)を描いた「ループ・コレクション」は、華やかさとモダンな印象をもたらすデザイン。素肌がちらりとのぞくオープンモチーフが、程よい抜け感と軽やかなエレガンスをかなえ、シーンレスに活躍。
ニューヨーク5番街に本店を構えるハリー・ウィンストン。そのアイアンゲートを彩る花型の装飾モチーフであるロゼットから着想を得た「ウィンストン・ゲート」は、門出を祝福するにふさわしいアイコニックなコレクション。幾何学的なデザインとダイヤモンドのまばゆさが、アールデコ時代の華やかなりしムードを喚起させる、世界限定50本の時計に熱い視線が注がれて。
ハリー・ウィンストンのデザインスタジオに残されていた、1940年代のデザインスケッチを再解釈して生まれた「リリークラスター」。ラウンドカットと一粒のマーキースカットのダイヤモンドを組み合わせることで、たおやかで高貴なユリの花をグラフィカルに表現。プラチナとダイヤモンドが織りなす純白のきらめきに、凜とした美しさが宿って。
King of Diamonds “キング・オブ・ダイヤモンド”と呼ばれる理由
“キング・オブ・ダイヤモンド”と称されたハリー・ウィンストンの創始者は、いかなる人物であったのか? ダイヤモンド・ジュエラーの頂点を極めたレジェンドの華麗なる軌跡とタイムレスな美の秘密に迫る。
ダイヤモンドを愛し愛された稀代のジュエラー
「幼い頃から宝石に魅了されてきました。私は宝石の知識を身につけて生まれてきたに違いありません」。自身について、そう語っていた「ハリー・ウィンストン」の創始者ハリー・ウィンストン。
宝石店の息子として生まれ育ち、弱冠12歳で、玉石混交であった質屋のトレイの中から、2カラットのエメラルドを選び抜いたというエピソードが、彼の天賦の才を物語っている。その鋭い審美眼に、宝石がもつ可能性を見いだす第六感、類い希なるビジネスセンスも手伝って、瞬く間にハイジュエリー界で成功を収め、1932年には自身の名を冠した会社をニューヨークに設立。永遠に語り継がれることとなる、ダイヤモンドの原石を次々と手に入れていく。
世界的に価値のある稀少かつ貴重なダイヤモンドの3分の1以上を所有していたというハリー・ウィンストン。中でも、謎めいた歴史的背景と興味深いストーリーをもつ宝石「ホープ・ダイヤモンド」は有名だ。17世紀中頃よりフランス王室に受け継がれ、マリー・アントワネットの手に渡ったものの、フランス革命により約40年間その消息は不明に。後にイギリス国王の元を経て、アメリカの名士、エヴァリン・ウォルシュ・マクリーンが買収。「このダイヤモンドは私に幸運を運んでくれるの」と言い常々身に着けていたという。彼女の死により「ホープ」は売り出され、1949年にハリー・ウィンストンが獲得。しかし、この美しさを一個人で愛でるのではなく、皆で分かち合うべきと考え、1958年には“世界への贈り物”としてワシントンD.C.にあるスミソニアン研究機構に寄贈。今も同博物館内のハリー・ウィンストン・ギャラリーで永久展示され、人々を魅了しつづけている。
スターをより輝かせる革新的なジュエリーデザイン
原石が秘める輝きを引き出すのは、卓越したカットとそれを活かすジュエリーデザインに他ならない。個々のダイヤモンドが持っている自然な輝きこそが、ジュエリーのデザインを決定づけるという信念の持ち主であったハリー・ウィンストンは、異なるカットのダイヤモンドを、全方位から光を取り込むよう立体的に組み合わせて台座に留めるセッティング技法「クラスター」を考案。生き生きとした煌めきを生む構造は、“ウィンストニアン・スタイル”としてハリー・ウィンストンを象徴するジュエリーデザインの礎となっている。
身に着けて動くことで、より華やかな輝きを拡散するハリー・ウィンストンのジュエリーは、ハリウッドスターたちを虜にし、“スターたちのジュエラー”との名声を欲しいままに。1944年のアカデミー賞授賞式で最優秀主演女優賞の座に輝いたジェニファー・ジョーンズがハリー・ウィンストンのジュエリーをまとって以来、レッドカーペットを彩るスターたちにとって、その輝きのオーラは揺るぎない一流の証。自分をよりいっそう輝かせてくれる幸運のマジカルピースとして、欠かせない存在となっている。
ダイヤモンドの真なる魅力を知り尽くした“キング・オブ・ダイヤモンド”が築いた数々の伝説と功績は、至高の輝きでもって、今なお女性たちを晴れやかなステージへと導き、幸運のシンボルとして格別な存在でありつづけている。
Photos: ©Harry Winston
※この特集中、以下の標記は略号になります。Pt(プラチナ)、YG(イエローゴールド)
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Photos: TAKAKI_KUMADA Styling: Erina Ohama Hair: JUN GOTO(ota office) Make-up: KIE KIYOHARA(beauty direction) Model: Haru Izumi(image) Text: Maiko Hamano Fashion Director: Kaori Takagiwa