二次流通から一次流通へ
シナジーが生む新たな需要

二次流通から一次流通へ シナジーが生む新たな需要 二次流通から一次流通へ シナジーが生む新たな需要 提供:株式会社メルカリ メルカリ 執行役員
メルカリジャパン
CBO(最高ビジネス責任者)
兼 CMO(最高マーケティング責任者)
野辺一也氏

 スマホで、誰もが簡単にモノを売り買いできるフリマアプリを運営するメルカリ。不要になったものを個人同士で取引できる手軽なサービス、とだけ認識している人も多いかもしれない。しかし同社のCBO兼CMOである野辺一也氏は、メルカリという二次流通を利用することは便利な個人間取引にとどまらず、新たな暮らしや趣味の拡大による経済の活性化や、一次流通での新たな需要の喚起、さらには循環型社会の実現にもつながるという。

お試し利用や
一時的な利用がより身近に

新しい暮らしや趣味
挑戦のハードル下げる

メルカリ CBO(最高ビジネス責任者) 兼CMO(最高マーケティング責任者) 野辺一也氏1 メルカリ 執行役員 メルカリジャパン CBO(最高ビジネス責任者)
兼 CMO(最高マーケティング責任者)
野辺 一也氏
学生時代にIT系ベンチャーを創業し事業戦略・マーケティング等を担当。2007年にリヴァンプに参画し、支援先化粧品会社CEOとして事業再成長を実現。13年からローソン上級執行役員マーケティング本部長、オイシックス、ロイヤリティマーケティング等の社外取締役を歴任、19年メルカリに入社。経営企画やマーケティング、事業開発等に横断で関わる。

 2拠点生活や地方移住、在宅勤務など暮らしや働き方の選択肢が多様化する現在。メルカリがあることで、モノを購入するシーンにおいても多様化は起きています。
 例えば今回の新型コロナウイルス感染症の拡大で在宅勤務が中心となり、通勤の必要性が低下したケース。利便性以上に快適な住環境を求め、生活を変えようと考えている方もいるかもしれません。
 そんなときに制約となりそうなのが「今所有しているモノ」。ただメルカリを使えば、不要なモノを捨てるのではなく売ってお金に変え、それを原資に新しい拠点で必要なモノを買うこともできます。所有しているモノを見直しやすくなり、生活の変化にもスムーズに対応できることで、暮らしの選択肢の拡大につながります。
 また、新たな趣味に魅力を感じたときなどもメルカリを利用することで挑戦しやすくなります。例えばキャンプをしたいと思ったとき、まずはトライアル気分で、必要な道具をメルカリでそろえてみる。「やっぱり自分に合わないな」と感じても、もう一回メルカリで売ったりシェアリングすることができます。それは最初から新品を買うときでも同様です。いざとなったらメルカリで売るという選択肢があるからこそ、新たな趣味をはじめるハードルが下がり新品も買いやすくなります。
 モノの価値は、やはり最終的には自分で使ってみないとわからない。そんなときメルカリを利用すれば、お試し価格で商品が手に入ります。また自分に合わないと感じたら売ることができると思えると、「まずは新品を買って使ってみる」という実体験にも気軽に踏み出せます。

購買サイクルを活性化

二次流通データを開放
商品開発・流通を活性化

 メルカリという二次流通が活性化すると「新品による一次流通が落ち込んでしまうのでは」という意見もあるかもしれません。ただ二次流通がきっかけでも、あるブランドの商品を買い、その商品の使用感を知ることができます。すると消費者は、そのブランドを信頼し、次回は新品を買うといった行動がメルカリでは実際に起きています。
 また、ブランド、商品に憧れはあるけどもう少し価格が下がれば買いたいと考える潜在的な利用者は、企業の想定以上に存在しています。メルカリでは、二次流通でも憧れの商品を購入し長く利用される商品があるなど潜在的商品企画の可能性を感じるような利用者のビッグデータを蓄積してきました。こうしたデータの活用により一次流通と二次流通を連携し、新たな商品企画を通じて購買サイクルを活性化することができるのではと考えています。
 2020年には、これまで蓄積してきた二次流通に関するデータをメーカーや小売企業に提供、一次流通市場における商品企画や生産・販売の最適化に役立てていただくためにデータを積極的に開放していく方針を発表し、具体的な連携を開始しています。こうした取り組みにより流通サイクル全体での需要の最適化や在庫廃棄を減らすことにもつながると期待しています。

メルカリ CBO(最高ビジネス責任者) 兼CMO(最高マーケティング責任者) 野辺一也氏2

循環型経済への貢献、
寄付機能の提供やCO2削減も

 メルカリを利用すれば、捨てるはずだったモノが第三者に引き継がれることで廃棄が減る。つまり、メルカリのサービスそのものが循環型社会の実現に寄与している側面もあります。
 ただ、それだけでは足りません。メルカリの流通規模が大きくなると共により一層社会的責任を果たしていく必要を感じています。メルカリの取引が増え、配送に伴い発生するCO2削減への取り組みなどをより一層強化していく予定です。また二次流通の浸透を前提にすると、一次流通においても売って終わりではなく、顧客との接点を継続しながらライフサイクルの長いモノを作ることが重要になる。それが結果的に、大量生産大量廃棄といった状態から抜け出すことにつながり、循環型経済の実現にも寄与すると考えています。
 売上金(メルペイ残高)が寄付できる「メルカリ寄付」では、循環型経済の実現を推進する団体に直接寄付できる仕組みも導入しました。モノの売買でお金を得るだけでなく、直接的に社会貢献もできる。そんな選択肢も、お客様には提案していきたいと考えています。
 新しい生活様式が生まれ価値観が多様化し、いろいろな自己実現の選択肢がある現在。メルカリという個人間で売買するマーケットプレイスがあることで、暮らしの選択肢や趣味の幅が広がる。また、一次流通と二次流通が融合し経済が活性化する、さらに循環型社会の実現にもつながる。そんなポジティブな影響を社会に与えたいと願っています。

メルカリが目指す循環型社会
メルカリの想い メルカリの想い:捨てられてしまうはずだったモノにクリエーティブの観点から手を加え、メルカリのシンボルロゴやエントランスの椅子としてアップデートした。

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