知と美が宿る至高のタイムピース
ヴァシュロン・コンスタンタンの美学

知と美が宿る至高のタイムピース ヴァシュロン・コンスタンタンの美学

パトリモニー・マニュアルワインディング

知と美が宿る至高のタイムピース ヴァシュロン・コンスタンタンの美学

世界最古の時計マニュファクチュールであるヴァシュロン・コンスタンタン。
その気品あふれる存在感は、並み居る高級時計ブランドのなかでも別格だ。
最高峰の技と洗練された美意識の結晶。その奥深い魅力に迫る。

INDEX

1755年の創業時から続く、 たゆまぬ進化

モダンな本社

スイス・ジュネーブのブラン・レ・ワット地区にあるモダンな本社(工房あり)。時計づくりに最適な採光を施した設計となっている。スイス生まれの著名な建築家、ベルナール・チュミによるもの

ヴァシュロン・コンスタンタンは、創業から266年を経た今まで一度も途切れることなく繁栄を続け、卓越した時計製造メゾンとして現在も高く評価される稀有なマニュファクチュールだ。

1755年、弱冠24歳にして既に熟練の技術を有していた時計職人のジャン=マルク・ヴァシュロンが、スイスのジュネーブに時計製造工房を設立。3代目に引き継がれた後の1819年、実業家の息子であるフランソワ・コンスタンタンとの出会いによって、ヴァシュロン・コンスタンタンは、さらなる飛躍の時代を迎える。その後、長い時計史において不朽の名機と称される数多くのアイコニックなウオッチを生み出すことになる。

女性デザイナー

自然光が差し込むアトリエにて、精緻なデッサンで時計のデザインコンセプトを表現していく女性デザイナー

マルタ十字のモチーフ

ダイヤルやリュウズ、ローターなどに施されるメゾンを象徴するマルタ十字のモチーフ

高精度で美しい時計は、世界中の王族やセレブリティーたちを瞬く間に魅了した。だが、圧倒的な称賛と熱い支持を受けながらも、決してその地位に甘んじることはなかった。常に厳格な基準を設け、自ら課した高いハードルを乗り越え、先進的なタイムピースを世に送り出し続けてきた。

メゾンが掲げるテーマのひとつに「Classic with a twist」(伝統的でありながら遊び心がある)という言葉がある。創業266年という偉大なるヘリテージを有しながら、時に型破りな発想で、クリエイティビティーに満ちあふれた、より精度が高く、より美しい時計づくりに果敢に挑むヴァシュロン・コンスタンタン。細部までこだわり抜いたタイムピースに、そのエスプリは脈々と受け継がれて随所に息づいている。

創業者やその継承者たち

大胆で確固たる信念を持ち、先見の明があった男たち。
266年の歴史の礎を築いた創業者やその継承者たちの物語

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266年にわたり受け継がれてきた歴史

1755年の創業からの試行錯誤の繰り返し。
266年にわたり受け継がれてきた歴史とその物語

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名門マニュファクチュールが誇る技術力と審美眼

タイムピースの制作や装飾、検品まで、一貫して自社で行う真のマニュファクチュール、それがヴァシュロン・コンスタンタンだ。耐久性に優れたクロノメーターや高精度なトゥールビヨンをはじめ、ハンマーがゴングを叩くチャイム音で時を知らせるミニッツリピーター、100年以上も日付の調整が不要なパーペチュアル・カレンダー、それらをいくつも組み合わせて複雑さを究めたハイコンプリケーションまで、すべてジュネーブの工房において職人の手によって生み出される。

卓越性・信頼性・原産地を証明する象徴であるジュネーブ・シールを1901年から取得しており、その紋章の刻印がムーブメントの品質の高さを裏づけている。

メカニカルな面と同様、研ぎ澄まされた美しさにおいても、ヴァシュロン・コンスタンタンは傑出している。その意匠美を支えるのは、熟練の職人たちが会得した、継承すべき伝統的な装飾技法“メティエ・ダール”だ。

特にメゾンを代表する ①ギヨシェ彫り、②エナメル技法、③彫金、④ジェムセッティング(石留め)といった4つの工芸技術は、長年にわたって磨き上げられたテクニックのみならず、鋭く細やかな感性も求められる熟練の職人の手仕事だ。その技の結晶ともいえるメティエ・ダール コレクションと、顧客の要望を叶える唯一無二のユニークなピースであるレ・キャビノティエの傑作の製作風景から、至芸ともいえる作業の様子をクローズアップしてみよう。

クラフトマンシップ

ディテールには完璧が宿る。人の手だけが極められる
卓越性とノウハウによる数々のクラフトマンシップ

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美の殿堂・ルーヴル美術館とのコラボレーション

ルーヴル美術館

ヴァシュロン・コンスタンタンとパートナーシップを交わしたパリのルーヴル美術館。5大陸に及ぶ62万点ものコレクションを所蔵する。1793年に美術館として一般公開された、かつて王宮だった壮麗な建築と、1989年に完成したイオ・ミン・ペイによるガラス張りのルーヴル・ピラミッドとのコントラストが鮮烈。Photo © Musée du Louvre/Oliver Ouadah

この最強タッグの成り立ちは、ヴァシュロン・コンスタンタンが2016年、ルーヴル美術館に所蔵されている、フランス王ルイ15世に献呈されたクロック『天地創造』を修復支援したことが、そもそもの始まりだ。それを契機にして2019年に“美を称え、遺産を保存・維持し、未来へと継承する継続的な取り組み”として特別なパートナーシップが結ばれた。

ルーヴル美術館主催のオンラインオークション『Bid For The Louvre』へ寄付出品された、レ・キャビノティエ部門が手がけた特注のユニークピースをはじめ、多岐にわたる活動が行われている。

なかでも世界の美術愛好家と時計愛好家たちの熱い視線を集めているのが、ルーヴル美術館所蔵の傑作からインスパイアされた時計づくりのプロジェクトだ。美術館のキュレーターが選び抜いた名作を、メゾンが誇るメティエ・ダールの技を駆使し、時計へと生まれ変わらせるという世にも美しき挑戦。

古代文明をテーマとした2022年に発表されたコレクション(写真下)では、まさしく“時を告げる芸術作品”がラインナップ。人類が築いた文化を遺すという共通のミッションと、職人技へのリスペクト、そして美への深い愛が両者を結び付けたといえよう。夢とロマンが凝縮された、文化的かつ芸術的な、このうえなくぜいたくなコラボレーションだ。

メティエ・ダール

「メティエ・ダール 偉大な文明へ敬意を表して」と題されたコレクション。左から「タニスの大スフィンクス」「サモトラケのニケ」「アウグストゥス帝の胸像」「ダレイオス王のライオン」。いずれも4つのディスクで時、分、曜日、日付を表示する、自社製の自動巻きキャリバー2460 G4/2が駆動し、針を用いることなく悠久の時を刻んでいく。※各22,000,000円

ルーヴル美術館

ルーヴル美術館の代表的な傑作から着想を得た
メティエ・ダールの新シリーズ。
そのコラボレーションの詳細について

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メティエ・ダール

メゾンの熟練した職人たちによって
芸術、歴史、文化の影響から受けて生まれる
メティエ・ダールのタイムピース

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時を超越する名品、パトリモニーとトラディショナル

ヴァシュロン・コンスタンタンのコレクションのなかでも、世代を超えてタイムレスに愛されているのが、パトリモニー コレクションだ。完璧なラウンドシェイプに緩やかな丸みを帯びた文字盤、1950年代から着想を得た針、そしてスリムなケースと見事に調和したミニマムなデザインは、控えめでいて、余計な装飾を一切必要としない自信と品格を秘めている。オフのカジュアルスタイルやビジネスシーンはもちろんのこと、最高ランクのドレスコードが求められる正装まで、洗練を約束する無敵の正統派ドレスウオッチだ。

創業以来培った時計製造の真髄を余すことなく注ぎ込んだトラディショナル コレクションも、トレンドに左右されない普遍美を放っている。段状のラウンドケースに、レイルウェイミニッツトラックと伸びやかなドーフィン型針が、クラシックかつ力強い現代性をも感じさせ、好バランスのプロポーションを構築。シーンやスタイルを問わず、装いを間違いなく格上げしてくれる1本だ。

パトリモニー

徹底したミニマリズムのアプローチ、端正なラインと
緩やかなカーブのバランスが美しいパトリモニー

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トラディショナル

18世紀から受け継がれる、ジュネーブが誇る卓越した
時計製造の伝統を鮮やかに表現したトラディショナル

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本物志向の大人の女性に、トラディショナルとエジェリー

トラディショナルのデザインコードを踏襲しながらも、ダイヤモンドのきらめきや、ほのかな光沢を放つマザーオブパール、柔らかなパステルカラー使いなどによって、男性向けとはがらりと違うフェミニンな印象へと昇華させた女性向けのトラディショナル。肌なじみの良いピンクゴールドと、ベゼルに施された54個のラウンドカット・ダイヤモンドの輝き、そしてミシシッピアリゲーターブレスレットのトープ(灰色がかった茶色)カラーが、なんとも麗しいハーモニーを奏でる(写真上・)。

ヴァシュロン・コンスタンタンが女性のために仕立てたエジェリーは、オートクチュールの世界観から着想したコレクション。タペストリー技法によってプリーツ模様が表現されたダイヤルに流麗なローマ数字。1時と2時の間のオフセンターに配された、マザーオブパールの雲間から星と月が瞬くムーンフェイズが、なんともロマンティックな気分へと誘う華のあるタイムピースだ(写真上・)。いずれも工具なしのワンプッシュで、ストラップが交換できるのも女性にとってはうれしい限りだ。

レディースウオッチ

エレガントなスタイルのなかに大胆さをアピールする
ヴァシュロン・コンスタンタンのレディースウオッチ

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エジェリー

オフセンターの文字盤、絡み合う2つの円、
1時半位置のリュウズなど、独創的なデザインのエジェリー

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時計選びとは、自分らしさを体現し、生き方を反映するものといっても過言ではない。深い哲学と美学に根ざした信頼できる時計こそ、自分たちの人生を重ね合わせるにふさわしい。ライフビジョンを共有するパートナーとのペアウオッチならば、一生つきあえて、次の世代へも受け継ぐことができる、価値あるタイムピースを選びたいもの。伝統を継承し、進化し続けるヴァシュロン・コンスタンタンの時計は、ふたりをつなぎ、より高める、よき人生の相棒となってくれるに違いない。

トラディショナル

LINE UP

※この特集の以下の表記は略号です。
PG(ピンクゴールド)、WG(ホワイトゴールド)、
SS(ステンレススチール)
※掲載商品は、すべて税込価格です。

Photos:©VACHERON CONSTANTIN
Text:Maiko Hamano
Editor:Kaori Takagiwa

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ヴァシュロン・コンスタンタン
TEL 0120-63-1755