スイス時計の真髄がここにある
教養として学ぶ
ヴァシュロン・コンスタンタンの世界

スイス時計の真髄がここにある 教養として学ぶヴァシュロン・コンスタンタンの世界

パトリモニー・マニュアルワインディング

美しい時計は時を超えていく スイス時計の真髄がここにある
教養として学ぶ
ヴァシュロン・コンスタンタンの世界

時計について深く知ることは、様々な文化を学ぶことであり、教養を身に着けることでもある。
名門ヴァシュロン・コンスタンタンをひも解くと、スイス時計の歴史や文化との関わりが見えてくる。
その時計は二人の幸せな時間を刻むものとして、とても大切なものとなる。

INDEX

ヴァシュロン・コンスタンタンの歩みは、
スイス時計の歩み

ヴァシュロン・コンスタンタン創業の地 本店ブティック

アルプスの雪解け水をたたえるレ・マン湖から流れ出るローヌ川の岸辺には、多くのオフィスが立ち並んでいる。そこがヴァシュロン・コンスタンタン創業の地であり、現在も本店ブティックがある

スイスにおいて時計産業が盛んになったのは、17世紀後期になってから。それまでの時計大国はフランスで、勤勉な新教徒たちが時計製作に従事していた。しかし1685年にナントの勅令(※1)が廃止されると、宗教的迫害を逃れて隣国のスイスに移り住み始める。特に新教徒の町であるジュネーブには多くの人が移住した。高度な時計技術が持ち込まれたことで、スイスの時計産業は大きく成長する

本店ブティック

ヴァシュロン・コンスタンタンの歴史は、ジャン=マルク・ヴァシュロンが、1755年にジュネーブに開いた時計工房をルーツとする。時計を設計し、パーツを作り、組み立てるには機械工学や金属加工に精通し、芸術的センスを持ち、卓越した技術が必要だった。そのため彼のような凄腕の時計職人は「キャビノティエ」(※2)と呼ばれ、尊敬の念を集めていた。ジュネーブの時計文化は、こういった優れた職人たちの力によって醸成されていった

※1 プロテスタントの信仰の自由と政治上の平等を認めた法令。1598年、フランス国王アンリ4世がフランス西部のナントで発令。1685年にルイ14世が、これを廃止した。

※2 スイスの時計師は窓さえあれば日光が当たることが約束されるため、屋根裏部屋(キャビネット)を工房(アトリエ)としていた者が多かったことに由来している。

本社と工場 本社と工場

現在の本社と工場は、ジュネーブ郊外のプラン=レ=ズゥアトにある。近代的な設備が整っているが、時計を作り出すのはあくまでも人の手であることは、創業当時から変わらない

現存するジュネーブ最古の時計ブランドであるヴァシュロン・コンスタンタンは、今も継続性を大切にしている。初期のころに本社があったローヌ川の中州には、いまでもオフィスやブティックを構え、変わらぬ場所で時を刻み続けている。

本社と工場

創業以来一貫して高品質の時計を製造してきたヴァシュロン・コンスタンタンの時計は、世界各国の要人からも愛されている

懐中時計 懐中時計

アメリカの自動車王ジェームス・ウォード・パッカードの依頼によって製作された懐中時計は、チャイミング機構とクロノグラフを搭載。1918年に納品された

例えば先日崩御されたエリザベス2世が1947年に結婚した際には、スイス政府がヴァシュロン・コンスタンタンのRef.4481を贈ったという。アメリカの自動車王ジェームス・ウォード・パッカードは、同社に美しい彫金細工の入ったチャイミング・クロノグラフの製作を依頼し、その時計を大切に使ったといわれている。

美しい時計は、時を超えていく。ヴァシュロン・コンスタンタンは、スイス時計そのものなのだ。

懐中時計 懐中時計 「Ref.57260」

左・中/アメリカの自動車王ジェームス・ウォード・パッカードの依頼によって製作された懐中時計は、チャイミング機構とクロノグラフを搭載。1918年に納品された
右/「Ref.57260」は、創業260周年となる2015年に発表された“世界で最も複雑な懐中時計”。時計の両面にダイヤルをもち、57の複雑機構を搭載している

「Ref.57260」

「Ref.57260」は、創業260周年となる2015年に発表された“世界で最も複雑な懐中時計”。時計の両面にダイヤルをもち、57の複雑機構を搭載している

創業者やその継承者たち

大胆で確固たる信念を持ち、先見の明があった男たち。
266年の歴史の礎を築いた創業者やその継承者たちの物語

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266年にわたり受け継がれてきた歴史

1755年の創業からの試行錯誤の繰り返し。
266年にわたり受け継がれてきた歴史とその物語

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アトリエ・キャビノティエに息づく
ジュネーブの時計文化

ジュネーブは今でも時計文化の中心地である。世界最大の時計イベント「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ」や、時計界のアカデミー賞と称される「ジュネーブ時計グランプリ」の舞台である。

手仕事から時計は生まれる

手仕事から時計は生まれる。特にミニットリピーターやソヌリといった音を奏でるチャイミング機構は、指先と耳で楽器のように調律していく。

連綿と受け継がれてきた時計文化を守るため、1886年にジュネーブ州は「ジュネーブ・シール」を制定した。これは伝統的な仕上げ技法を取り入れ、高い品質や精度をクリアしているという公的な証しとなっている。

ジュネーブ・シールのマーク

ジュネーブ・シールのマークは、ケースやムーブメントに入る。

ジュネーブ最古の時計ブランドであるヴァシュロン・コンスタンタンは、ほとんどのモデルで、このジュネーブ・シールを取得し、ケースやムーブメントにジュネーブ州の紋章を彫りこんでいる。この紋章は、ジュネーブの時計文化と歴史への敬意の表れなのだ。

トゥールビヨンキャリッジ

トゥールビヨンキャリッジは、ブランドのアイコンであるマルタ十字の形になっている

手仕事から時計は生まれる ジュネーブ・シールのマーク トゥールビヨンキャリッジ

左/手仕事から時計は生まれる。特にミニットリピーターやソヌリといった音を奏でるチャイミング機構は、指先と耳で楽器のように調律していく。中/ジュネーブ・シールのマークは、ケースやムーブメントに入る。右/トゥールビヨンキャリッジは、ブランドのアイコンであるマルタ十字の形になっている

ヴァシュロン・コンスタンタンは、時計づくりでも文化への敬意を表す。2006年に発足した「レ・キャビノティエ」は、創業者のジャン=マルク・ヴァシュロンの時代のように、時計師たちが機構について議論を交わし、デザインを考え、一点モノの美しい時計を作り上げるという文化を復活させた。そして世界中の愛好家のオーダーに対して、知的好奇心を刺激するような時計を製作している。

「レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン・スカイチャート - 獅子座ジュエリー 「レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン・スカイチャート - 獅子座ジュエリー 「レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン・スカイチャート - 獅子座ジュエリー

「レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン・スカイチャート - 獅子座ジュエリー」
トゥールビヨンやミニットリピーター、天文図といった歴史的な機構を、モダンな獅子座と組み合わせて詩的な世界を作り上げる。ベゼルやケースには、バゲットカットを施したサファイアをセッティング。手巻き、18KWGケース、ケース径45mm。ユニークピース

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2021年に発表された「レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン・スカイチャート - 獅子座ジュエリー」は、調速脱進機を回転させて重力による影響を平均化させるトゥールビヨン、ハンマーとゴングで音を奏でて現在時刻を知らせるミニットリピーター、ケース裏には現在の星座配置を表示する天空図といった複雑かつロマンティックな機構が搭載されている。ダイヤルには獅子座を構成する星たちをダイヤモンドで表現し、手彫りのギヨシェ彫りで獅子を描いた。

最高峰の複雑機構と美しい表現力。その両方を兼ね備えるのがヴァシュロン・コンスタンタンであり、それこそがジュネーブの時計文化の神髄なのである。

「レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン・スカイチャート - 獅子座ジュエリー 「レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン・スカイチャート - 獅子座ジュエリー 「レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン・スカイチャート - 獅子座ジュエリー

「レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン・スカイチャート - 獅子座ジュエリー」
トゥールビヨンやミニットリピーター、天文図といった歴史的な機構を、モダンな獅子座と組み合わせて詩的な世界を作り上げる。ベゼルやケースには、バゲットカットを施したサファイアをセッティング。手巻き、18KWGケース、ケース径45mm。ユニークピース 詳細はこちら

クラフトマンシップ

ディテールには完璧が宿る。人の手だけが極められる
卓越性とノウハウによる数々のクラフトマンシップ

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いにしえの文化と技術を
受け継ぐために

時計の発表イベント ルーヴル美術館

今年の5月には、ルーヴル美術館を貸し切りにして、時計の発表イベントを開催。シンボルであるガラスのピラミッドの下に設えたパーティ会場では美食がふるまわれ、世界中から集まったジャーナリストたちが、美しい時を楽しんだ

そもそも“時間”の始まりは、紀元前3000年ごろの古代エジプトにある。彼らは太陽光が作る影の規則的な動きから、日時計を考案した。そして神殿に巨大なオベリスク(記念碑)を立て、その柱が作る影を使って日時計とした。

それ以降、時間はあらゆる文化文明に共通する概念となり、社会を円滑に回すルールとなった。14世紀ごろには、さらに正確な時間を示すために時計は機械化され、現代へと受け継がれる。

時計の発表イベント

機械式時計は人類が生み出した最も正確な機械であり、ホイヘンスやガリレオといった天才学者たちが開発に関わってきた“人類の知の結晶”なのである。

だからこそ、ヴァシュロン・コンスタンタンは偉大な先人への敬意を忘れない。2019年から始まったルーヴル美術館とのパートナーシップもその一環だ。

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今回発表された「メティエ・ダール - 偉大な文明への敬意を表して-」は4種。左から「タニスの大スフィンクス」「サモトラケのニケ」「アウグストゥス帝の胸像」「ダレイオス王のライオン」(それぞれのサムネイルをクリックすると、動画<音声あり>の再生が始まります)。時刻などの表示は4つの小窓を使用。左上が時、右上が分、左下が曜日、右下が日付となる。全て自動巻き、18KWGケース、ケース径42mm。各世界限定5本。各22,000,000円(予価)

人類の文化の足跡を収蔵し、修復や保管をしながら次世代へと伝えていく役割を持つルーヴル美術館と、ヴァシュロン・コンスタンタンとのパートナーシップモデルとして登場した「メティエ・ダール - 偉大な文明への敬意を表して -」は、人類史において重要な基盤を築いた「ダレイオス大王が統治したペルシア帝国」「黄金期の古代エジプト」「ヘレニズム期の古代ギリシア」「アウグストゥスが初の皇帝として即位したローマ帝国」に焦点を当てた。

「タニスの大スフィンクス」 「サモトラケのニケ」

4モデルには、それぞれに異なる伝統的な工芸技法が使用される。上/「タニスの大スフィンクス」に用いられたシャンルベ・エナメルとグリザイユ・エナメル、下/「サモトラケのニケ」に用いられたエングレービング

美術館の学芸員や歴史家とともに、その時代を代表するモチーフを収蔵品から選定し、それをメティエ・ダールと呼ばれる伝統的な工芸手法を使ってダイヤル上で表現した芸術的な時計である。

素晴らしい伝統技法も、使う機会がなくなれば技術の継承は難しくなる。だからこそヴァシュロン・コンスタンタンは、積極的にメティエ・ダールを作り続ける。それが文化を庇護するということであり、彼らの役目でもあるのだ。

「アウグストゥス帝の胸像」 「ダレイオス王のライオン」

上/「アウグストゥス帝の胸像」に用いられたストーンマイクロモザイク、下/「ダレイオス王のライオン」に用いたストーンマルケトリー

「タニスの大スフィンクス」 「サモトラケのニケ」 「アウグストゥス帝の胸像」 「ダレイオス王のライオン」

4モデルには、それぞれに異なる伝統的な工芸技法が使用される。左上/「タニスの大スフィンクス」に用いられたシャンルベ・エナメルとグリザイユ・エナメル、右上/「サモトラケのニケ」に用いられたエングレービング、左下/「アウグストゥス帝の胸像」に用いられたストーンマイクロモザイク、右下/「ダレイオス王のライオン」に用いたストーンマルケトリー

ルーヴル美術館

ルーヴル美術館の代表的な傑作から着想を得た
メティエ・ダールの新シリーズ。
そのコラボレーションの詳細について

詳細はこちら
メティエ・ダール

メゾンの熟練した職人たちによって
芸術、歴史、文化の影響から受けて生まれる
メティエ・ダールのタイムピース

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パートナーと楽しむ
ヴァシュロン・コンスタンタン

ホリデーシーズンを迎え、一年で最も街が輝く季節がやってくる。パーティやイベントなど、パートナーと出かける機会も増える。こういった時間をペアウオッチで華やかに演出するのもヴァシュロン・コンスタンタンの役目である。

価値ある高級時計で、ブランドやコレクションをパートナー間でリンクさせつつ、機構やカラーで個性を楽しむ。それは知的な時計の楽しみ方でもある。

ヴァシュロン・コンスタンタンのドレスウオッチの象徴となるのが、“遺産”という意味を持つ「パトリモニー」だ。1950年代モデルから着想を得たというケースデザインは、柔らかなカーブを描き、繊細なバトン針が作り出す端正な表情で、静かに時を刻んでいく。

全体的に薄型で腕なじみが良いので、ドレスアップの袖口にも美しく収まり、着こなしを崩すこともない。まさにさりげなく美しい時を刻んでくれる時計たちだ。

パトリモニー

徹底したミニマリズムのアプローチ、端正なラインと
緩やかなカーブのバランスが美しいパトリモニー

詳細はこちら

シルエットがきれいなケースデザインとシャープなドーフィン針、視認性に優れたレイルウエイ模様のミニッツトラックなど、機能的にデザインされた「トラディショナル」もまた、ヴァシュロン・コンスタンタンを代表するドレスウオッチだ。小ぶりでエレガントな時計だが、しっかりと主張してくるので、腕元のアクセントとして効果的。時計に目を落とすその瞬間さえも、うれしい時間となる。

ラグジュアリーなドレスウオッチをペア使いする、それは二人の時間を大切にするということでもある。刻々と流れていく時間を、二人の時計に封じ込め、永遠の思い出とする。それはメンズウオッチもレディスウオッチも充実したヴァシュロン・コンスタンタンだからこそ可能な、優雅な時間の楽しみ方でもあるのだ。

トラディショナル

18世紀から受け継がれる、ジュネーブが誇る卓越した
時計製造の伝統を鮮やかに表現したトラディショナル

詳細はこちら

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ヴァシュロン・コンスタンタン
TEL 0120-63-1755

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