――DXへの取り組みが迫られる中で日本企業がつまずきやすい点はどんなところでしょうか。
大久保 お客様を見ていると、IT化や、あらゆるものがネットにつながるIoT化でデータは集まったものの、それでどうDXを実現していくのかということで悩まれている方が多いようです。データを集めることについても、粒度や鮮度をどうするのか、データのメンテナンスや加工をどうするのかという悩みもあると感じています。
――粒度や鮮度についてはどう考えていくべきでしょうか。
大久保 特にグローバルにビジネスを展開している企業では、鮮度を気にされることが多いように感じますが、大事なのは「最初から100点はとれない」と考えておくことです。まず集められるデータを集めて、経営上知りたいことを検討し、そのうえで足りない粒度や鮮度を詰めていくのがいいのではないでしょうか。