夢と挑戦、現在進行形
TOKIOの3人にとって、テレビ番組「ザ!鉄腕!DASH!!」(日本テレビ系列)で出会った全国各地の人々との交流が持つ意味は大きい。株式会社としての事業を進める上でも、また一人の人間としても、これまで培ってきた人とのつながりを「これから」にどう生かすのか。“現在進行形”と話す個性豊かな3人が見据える夢と挑戦、そして未来とは?
目標は大きく 城島 茂氏
夢や目標はかなり大きく考えていいと思っています。僕は15歳で芸能界に入りましたが、当時、出身の奈良から東京へ行くのは海を渡るような感覚でした。ジャニーズに入ると言えば、全員が「えーっ!」と驚くほど。でも、最初にどれだけ大きな目標を設定できるかが大事で、目標に向かって進む中で苦労して汗をかけば、おのずと結果は出てきます。
僕自身、まだゴールもしていないわけですが、今回、実際に会社を始めて思うのは、日本中の企業の方々がいろんな思いや目標を持って会社の看板を立ち上げて、プライドを持って仕事をされているということです。あらためてすごいなと、敬意を表する気持ちになりました。
僕たちの会社も最初は勢いで、「楽しみながらやろうよ、第2章は」というようなことで動き出しました。ただ、実際に始まってみるとみんなで自分たちに何ができるか、練りに練って考えを重ねて起業しました。その中で僕としては、コネクト=つなげていくことが重要だと思っています。それは僕自身がテレビで後輩たちに僕らが学んだことをつなげていくこともそうですし、これからはいろんな企業の方、消費者の方々ともつながっていくことが大事だと思います。
今僕は51歳です。人生100年時代で言えば、折り返し地点です。ですが、僕は折り返さずに、そのまま株式会社TOKIOの社長として、そして城島茂という一人の人間としても真っすぐ突っ走っていきたいと思っています。
ものづくりが好きな3人。2022年も新たな挑戦への“はじめの一歩”を踏み出す。
「一歩」が大事 松岡 昌宏氏
2022年は会社として2年目を迎える年ですが、今年の夢や挑戦ということで言えば、ありがたいことにすでにプロジェクトが着々と進んでいます。おそらく失敗も多々あるでしょう。でも、それも大事なこと。失敗して足りないものに気づいたら、それを3人で補っていこうと思っています。そのためにも頭でっかちにならないこと、それから「失敗して当たり前」という気持ちでやることが大事だと思っています。その上で、一つひとつ経験を積み重ねていければいいなと。
我々はやっぱりものづくりが好きなんですね。これまでも曲を作って、映像を作って、それこそ番組「ザ!鉄腕!DASH!!」ではあらゆるものを作ってきました。それが我々のスタイルなので、それをブレさせることなくやっていきます。
ただ、そんな中でも思うのは、夢や挑戦へ向かうのに一番大事なのは、はじめの一歩を踏み出すということです。まず動く。それがダメだと思ってもまず動く。動かなければ何も始まりません。失敗したら、また違うところへ向かって動く。突っ掛からなければどんどん進む。それでまた何かにぶつかったら、また違う方向へ進んでいく。とにかくまず一歩を踏み出すことが何よりも大事だと思っています。
あとはシンプルにその日その日のビールをうまく飲めること。これが大事。つまり毎日、自分に目標を設定して「今日はこれをちゃんとできれば、おいしいビールが飲める」と。おいしい一杯を飲めるように働きます。
変化受け入れて 国分 太一氏
会社を始めるにあたり、関係する方たちから「よし、それならやっていいよ」と言ってもらえる説得材料をどう作るか。僕なりにすごく考えました。そのときにあらためて人生を振り返って思ったのは、僕らがやってきたこと、やろうとしていることって現在進行形のものなんですよね。
昨年は会社を始めた最初の年だったので盛り上がりました。じゃあ、この先も今のやり方でいいのかは、先に進まないとわかりません。でも、先のことを怖がっていたら、次の僕らとは出会えない。だからこそ、何かを成し遂げたのではなく、現在進行形のものなんだと受け止められるようになりました。
僕自身のことで言えば、これから挑戦したいことはいくつもあります。創作活動では、自分のなかで「0を100にする」ことに非常に興味があります。というより好きなんですね。企画書を作るのも、曲を作るのも、0を100にするため。今までなかったものを形にするのが本当に好きなんです。そうやって、夢や挑戦に向かうときには、常に変化するものだという考えを持つことも大事だと思います。僕もタレントになろうと思ってなったわけじゃないけど、タレントになったことで見つけた夢もありました。挑戦への一歩が踏み出せない人は、そこにたどり着く自信がないのかもしれません。だけど、その挑戦は変化するものだという気持ちがあれば、はじめの一歩も軽くなるんじゃないでしょうか。
今年はタレントとしても、会社としても「0を100にする」ことを楽しめる人になりたいと思います。