提供:キンドリルジャパン株式会社

小山 英之

可能性を追求し、ITを通して社会に貢献したい

Hideyuki Koyama
株式会社JALインフォテック
代表取締役社長執行役員

合言葉は
「想像を超える仕事をしよう」

JAL(日本航空)グループのITを担う当社の社長になったのは、2018年4月です。最初の半年間は約1000人の社員全員と面談をしました。話をして初めてわかることがたくさんありますし、それが預かっている組織の力を最大限に生かすために必要と考えたからです。

ITの役割は大きく変わりました。30年前は手作業を自動化して効率化を図るためでしたが、今ではインターネットを介してお客様に直接価値を届ける役割を果たしています。ITシステムの開発も、作り終えてから使ってもらうものではなく、対話をしながら多様な価値観に応えて育てていくものに変わっています。

私一人の力ではこうした多様性に応えることはできません。社員一人ひとりが課題感を持ってアイデアを生み出し、それを受け止めて実現できる風土をつくることが必要です。社長就任直後から「想像を超える仕事をしよう」と呼びかけてきましたが、全員が同じ想いを持つことで社会に貢献できると信じています。

今、ITシステムが航空運送事業を支えています。航空運送事業は安心・安全と快適さをお客さまに届ける事業です。その先にお客さまの幸せがあり、豊かな社会があります。ITのプロとしてそこにどう貢献できるのかを毎日考えています。

未来を担う小学生に
ITスキルの教育を

ITは使い方次第でいろいろなところで貢献できます。JALグループ以外に対しても私たちが貢献できることがあるはずと考え、可能性を狭めることなく、小さな貢献であっても一つひとつ積み上げていきたいと思っています。

その一つが2年半前から始めた小学生のプログラミング教育です。小学生向けの簡単なプログラミングツールを使い、当社の社員が授業をしています。教材のブラッシュアップも兼ねたトライアル授業という位置づけで、これまでに東京都、横浜、福岡で計6件の授業を行いました。

授業ではサステナビリティー(持続可能性)についても学びます。JALでは燃料の消費を抑えるために、AI(人工知能)を駆使して航空機の飛ぶ航路や高度を最適化しています。その簡易版プログラムの作成を題材にすることにより、プログラムのスキルを身につけると同時に地球環境についても考えてもらうようにしています。

子どもたちが喜んでくれることで社員のモチベーションも上がります。これからもこうした取り組みを積極的に広げていきます。

JALは企業理念の冒頭に「全社員の物心両面の幸福を追求する」を掲げています。働き手である社員が幸せになれば、社会全体を幸せにしたいと考えられるようになります。そのために私の役割を果たしていきます。